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末吉 9太郎(すえよし きゅうたろう、1993年7月28日 - )は、日本のアイドル。千葉県木更津市出身。血液型はB型。身長は169cm。2016年3月に音楽大学を卒業。ボーイズユニット・CUBERSの元メンバー、及びリーダー。
1993年、千葉県に生まれる。幼少期から現在に至るまでモーニング娘。やハロー!プロジェクトなどを好み、「モーニング娘。になりたい」という思いを胸にアイドルを志す。中学校1年生の時に性別の違いからモーニング娘。のオーディションへの参加が出来ないことを知って以降、様々なオーディションを8年の間受け続け、音楽大学の在学中にオーディションに合格する。2015年からはボーイズユニット・CUBERSとして活動を行い、2019年5月8日につんく♂提供の楽曲『メジャーボーイ』でメジャー・デビューをする。以降、東名阪ライブツアーの開催や、CSデジタル放送などにおいてグループの冠テレビ番組の放送など様々な活動を行っている。
末吉個人においては、2019年8月からウェブ上にアイドルのオタクの日常を再現した「アイドルオタクあるある」動画を投稿し始め、動画の総再生回数は5億回を超える。動画の内容と共に、動画内で使用される言葉「それなー!」「沸いたー!」にも注目が集まり、雑誌やラジオ、テレビなどの各メディアで取り上げられ、10代向けのマーケティング調査を行う会社による2020年のトレンド予測においては「末吉9太郎」と「沸いたー!」が選出される。テレビ番組においては地上波のゴールデンタイムのトークバラエティ番組への出演も果たす。
幼稚園に通っていた頃、クラスのお遊戯会で女の子がモーニング娘。の楽曲『LOVEマシーン』を踊っていたことがきっかけでモーニング娘。を知り[3]、モーニング娘。のファンになった[4]。この時に末吉は男の子側で祭りの踊りを披露していたが、末吉自身はモーニング娘。がやりたかったため、女の子たちに羨望の眼差しを向けていた。また、「アイドル」という存在をこの当時に初めて認識した[5]。以降、小学校に入学してからもモーニング娘。を好み、辻希美、後藤真希などを応援していた[5]。
末吉が小学校4年生の2003年・春、母と共に[6]、自身の地元である千葉県の市原市市民会館(千葉県市原市)で開催された後藤真希のコンサート「後藤真希ファーストコンサートツアー2003春 〜ゴー!マッキングGOLD〜」に行き、実際に見た後藤真希の姿と、観客の熱狂に心を動かされ、ファンクラブに入会した[5]。このコンサートを機に末吉は「モーニング娘。になりたい」という心情を抱いた[4]。翌年の1月24日、末吉は横浜アリーナ(神奈川県横浜市)で開催されたコンサート「Hello! Project 2004 Winter 〜C'MON! ダンスワールド〜」に行き、モーニング娘。が所属しているハロー!プロジェクトに様々なグループがあることを知る[7]。その後はBerryz工房などのイベントにも足を運ぶようになった[6]。コンサートに関して末吉は「ステージ側に立ちたい」という思いも交えて観ており[8]、将来の夢は「歌手」、と小学校の卒業アルバムに書いたと語っている[9]。また、末吉はこの当時、友達がおらず、いじめを受けていたともメディアで語っている[10][9]。自身が使っている持ち物に対して周囲から不快な情を向けられたりしたこともあったが、内向き志向にはならず、ポジティブな性格ゆえに「可愛いから嫉妬されている」[11]、「自分は将来モーニング娘。になる、ハロー!プロジェクトのアイドルになるから大丈夫」という思いから周囲に時間を割いても仕方がないと達観していた[7]。学校は嫌だったが、モーニング娘。の映像を観たり、ハロー!プロジェクトのコンサートへ行くことを精神的な支柱にして過ごしていた[6][3]。
末吉は祖母から掛けられた言葉「あんたはモーニング娘。になれる」を信じて過ごしていたが[12]、中学校1年生のある時、モーニング娘。のオーディションへの参加資格が「女性のみ」ということを知り、衝撃を受ける[7]。以降、中学校2年生からは様々なオーディションを受けるようになるが、末吉は約50社以上のオーディションに約8年間落ち続ける[13][14][15]。この、オーディションに落ち続けるということのように、前向きな気持ちが失われそうな時について末吉は、幼少期から思い続けたアイドルになるという夢や、アイドルにならないと幸せになれないという考えを胸に抱いていたため、落ち込むことはなかったと語っている[15][12]。末吉はオーディションを受け続けている期間にイタリアン・レストランと、大手CDショップチェーン[16]においてアルバイトとして働いていた。特にCDショップチェーンに関して末吉は、自身が目指している業界に少しでも関わりたいという思いからアルバイトを始め、イベント会場においてCDなどを販売する職務を務めていた[15][16]。
自身がアイドル以外の姿になっている人生を想像することはできないが、オーディションには受からないという現実に対して末吉は、自身の周りの環境をアイドルに近付けることが夢に繋がるかもしれないと考え、ブログを開設する[3]。その他にも月に一度、ライブハウスでライブをする活動も始める[17]。ライブの活動においては観客が0人でもライブを行い、ライブの活動に関する写真を撮影し、自身のブログに投稿した[3]。末吉はこの活動を約1年の間続け、活動などを記した自身のプロフィールを様々な芸能事務所に送り、株式会社つばさエンタテインメントのマネージャーから連絡を貰う[17]。末吉に連絡をしたマネージャーは末吉のブログを見て、末吉には人気があると勘違いしたと語っており[17]、この出来事などが契機となり、当時音楽大学3年生・後期の末吉はオーディションに合格した[15][12]。
オーディションに合格し、ボーイズユニットとしての初舞台は決まっていたが、初舞台の約1週間前までグループ内で末吉だけ芸名が決まっていなかった。当時、マネージャーは所属事務所の上役に末吉の芸名案を何度も提案しており、その後、末吉は所属事務所の上役から「メンバーで1人、面白い名前を入れたい」[18]「お前は末吉9太郎だ、”きゅう”は数字の”9”だ」と言われ、芸名が決定する。当時の末吉は決定した名前について理解することができなかったが、名前を覚えてもらいやすいことや、エゴサーチがしやすいなど利点が多く、現在では気に入っている[9][19]。芸名の候補においては「セバスチャン」なども挙げられていた[20]。
ボーイズユニット・CUBERSとしての活動が約4年経過した2018年12月24日にニコファーレ(東京都港区)にて開催されたCUBERSのワンマンライブ「CUBERS Xmas Special Live Show~今君に降り積もれWhite Snow~」において、CUBERSが2019年5月にキングレコードよりメジャー・デビューをすることが発表され、メジャー・デビュー曲はつんく♂による楽曲提供であることもステージ上でメンバーにサプライズ発表された[21]。この時は他のメンバーと同様に末吉自身においても思い掛けない発表であり、メンバーのTAKA曰く、この時の末吉は見たことの無い動きをしていた[22]。幼い頃からつんく♂が関わる楽曲に触れてきた末吉は、つんく♂の楽曲提供について「男の子としては限界レベルの夢の叶え方」と語っている[23]。このメジャー・デビューシングル『メジャーボーイ』の表題曲については夏まゆみが振付を担当し、鈴木俊介が編曲で携わっている。
CUBERSのメジャー・デビューシングル『メジャーボーイ』の表題曲の制作過程において、末吉を含めCUBERSのメンバーはつんく♂と対面していなかったが、メジャー・デビューシングルの発売日である2019年5月8日にHMV&BOOKS SHIBUYA(東京都渋谷区)にて開催された『メジャーボーイ』発売記念イベントでつんく♂がサプライズ登場し、末吉はつんく♂との初対面を果たした。つんく♂との対面について末吉は「人間はびっくりすると声が出なくなる」と語った[24][25]。
2018年・後期、末吉は「バズりたい」という思いからウェブサービス・Twitterに日々、動画を投稿していた[26]。末吉が動画を投稿し続けて約10か月が経った2019年8月6日に、自身が演じるアイドルファンの様子をアイドル側の視点から見た動画「特典会に並ぶファンの方達」をTwitterに投稿し[27]、以降Twitterを始めショートビデオ・プラットフォーム・TikTokや動画共有サービス・YouTubeにアイドルのファン、オタクをテーマにした動画を投稿する[9]。その後、末吉が扮する架空のアイドルオタクのOL「よしえ」が動画内で登場するなど[26]、動画が「アイドルオタクあるある動画」として話題となる[6]。なかでも、投稿された動画で多用されている間投詞の「それなー」や[18]、感情が高ぶっている状態を表す表現「沸いたー」などにも注目が集まり、10代の女性向けのマーケティング調査を行っている会社が発表した2020年における女子中学生・高校生のトレンドの予想において、言葉に関する部門で「沸いたー!」が、人物に関する部門で「末吉9太郎」が選出された[28]。2019年10月20日にTwitterに投稿した動画「ツイッターで繋がってるオタクに現場で初めて会ったオタク」[29]はタレントの指原莉乃などもTwitterで取り上げ、2020年7月時点で323万回再生される[30][10]。ウェブ上に投稿された動画の総再生回数は5億回を超える[31]。
「アイドルオタクあるある動画」に関する用語
発売日 | タイトル | レーベル | クレジット |
---|---|---|---|
2020年2月14日 | 顔面国宝!それなー | キングレコード | 作詞:末吉9太郎/作曲:ひろせひろせ |
2020年9月16日 | 推し肌恋しい | 作詞:末吉9太郎/作曲:ひろせひろせ | |
2022年9月21日 | 機材席開放ってなんですか? | TSUBASA RECORDS | 作詞・作曲:末吉9太郎 |
2023年3月29日 | あたしの自名義 | TSUBASA RECORDS | 作詞・作曲:末吉9太郎 |
|2023年3月27日 | あたしの自名義 |作詞・作曲:末吉9太郎
趣味はアイドルの追っかけ[4]。
ハロー!プロジェクトに関して、モーニング娘。においては後藤真希、辻希美、[5]矢口真里、紺野あさ美、田中れいな[44]、他のグループにおいても菅谷梨沙子、鈴木愛理、小川紗季、船木結、宮本佳林などを特に好きな人物として挙げている[16]。中でも鈴木愛理について末吉は、鈴木のステージ上でのパフォーマンスやファンとの向き合い方などを自身のアイドルの理想像としている[26][45]。ハロー!プロジェクトの現メンバーについても佐藤優樹[46][47]などの名を挙げている[12]。
ハロー!プロジェクト以外のアイドルに関しても、齊藤なぎさ(=LOVE)や吉川ひより(超ときめき♡宣伝部)などを注目している人物として挙げている[18]。また、芸能事務所・スターダストプロモーションの有料動画配信サービス「スターダストチャンネル」に会員登録をしている(2020年2月時点)[48]。
※は電話での出演。
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