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ホンダF1マネージングディレクター ウィキペディアから
山本 雅史(やまもと まさし、1964年3月15日[2] - )は、日本のモータースポーツ・コンサルタント、同解説者、元カートドライバー。MASAコンサルティング・コミュニケーションズ代表。奈良県出身[1]。
1982年、本田技研工業に入社し、デザイン開発部署を経て広報や管理職を歴任。後年は、モータースポーツ部長やホンダF1のマネージングディレクターを務めた[3]。
少年時代の頃より、ホンダ製車両のユニークな仕様に興味を抱いていた[4]。1982年に工業高校機械科を卒業後、本田技研工業(ホンダ)に入社[5]。主に本田技術研究所の関連部署に勤務し、和光研究所で試作ブロックやデザイン開発などに携わる。
この間、1980年代から1990年代初頭にかけてレーシングカートのドライバーとしても鳴らし、当時は全日本カート選手権のトップランカーの一人だった[6][3]。さらに開発企画の一環として参加したオーストラリア大陸縦断ソーラーカーレース「ワールド・ソーラー・チャレンジ」では、カートの経験を活かしメインドライバーも務め優勝を果たした[7][8]。
その後、管理職業務に異動。2011年に栃木研究所に移り、四輪R&Dセンターの技術広報室長などを務める[9][10]。モータースポーツ世界最速を目指す米国の伝統的イベント「ボンネビル・スピードウィーク」に参戦する企画を主導。2016年に同二輪部門P-P650クラスで、ホンダ・CBR600RRが世界記録を樹立した[11]。
同年、モータースポーツ部門で結果を出したマネージメントの手腕を買われ、ホンダ本社のモータースポーツ部長に就任。フォーミュラ1(F1)やロードレース世界選手権(MotoGP)、スーパーフォーミュラ、SUPER GTなどホンダが関わるモータースポーツ関連全般を統括する立場となった[12]。
2019年、ホンダにおけるF1活動の重要性が増してきたことなどから、同4月に新設されたF1担当マネージングディレクターに就任し、社長直属の形でF1関連の活動に専念することになった[13]。
その後、提携したレッドブル系F1チーム「レッドブル・レーシング」「スクーデリア・アルファタウリ(旧名スクーデリア・トロ・ロッソ)」の交渉窓口に携わり、2020年シーズンにアルファタウリが12年ぶりの優勝[14]。翌2021年シーズンにはレッドブルがドライバーズタイトルを獲得し、エンジンサプライヤーとして30年ぶりの偉業に貢献した[15]。
2022年1月末で40年勤めた本田技研(ホンダ)を退社[10]。独立直後に起業し、コンサルティング会社「MASAコンサルティング・コミュニケーションズ」を設立。主に、レッドブル・レーシングの子会社「レッドブル・パワートレインズ」(RBPT)のコンサルティング業務を請け負う[16]。ほか、国内レースの支援や講演活動を行う意向も明らかにしている[17]。なお、RBPTとの契約は2022年をもって満了。
同2月にスーパーフォーミュラの「Team Goh」とレッドブル提携の流れを受け[18]、26日に同チームの監督に就任した[19]。TEAM GOHは2023年シーズンのスーパーフォーミュラに非参戦のため、監督業務については終了。RBPTとの契約満了とあわせ、2023年はチームメンバーとしてはレースの表舞台から退くこととなった。
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