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『天地を喰らう』(てんちをくらう)は、本宮ひろ志の漫画。『週刊少年ジャンプ』にて1983年から1984年まで連載された。
『三国志演義』を基にしているが、天界や魔界などが登場するなどオリジナルストーリーに近い内容になっている。未完。単行本7巻、総集編5巻、デラックス版4巻、文庫版4巻、SJR版4巻。
物語としては劉備が国を興す前で終了している。これについて作者の本宮は、単行本7巻(最終巻)巻末のあとがきで「ジャンプのアンケートではかなり低かったので連載は終了してしまったが、愛着がある作品だった」と語っていた。
しかし、『コミックGON!』創刊号(ミリオン出版)で当時の『週刊少年ジャンプ』各号のアンケート結果が公開されており、本作はアンケート人気の上位を維持し続けていたことが判明している。
ただし連載中に編集部を訪れアンケート結果を見つけてしまった漫画家志望者が見た週の投票結果はブービーであった表紙(キン肉マン)に順位で負け最下位であった[1]。
2003年、本宮の自伝『天然まんが家』236頁で、『三国志』原作に縛られてやる気が失せたために自ら申し出て連載を辞めたことが明かされた。
人間の住む世界の他に天界・魔界・地獄界が存在するという伝奇的要素のある作品となっている。
天界を率いる竜王の娘が若返るための儀式として、地上の人間と定期的に交わっている。交わった男は何でも望みを叶えることができる。それによって曹操は天下を、孔明は知識を、劉備は肝っ玉を得る。なお、曹操と劉備は同一の竜神…竜王の娘・嵐(らん)と交わったが、実は劉備は天女とは交わっていなかった。
劉備が退治した黄巾賊首領張角の正体は「魔界の王」幻鐘(げんしょう)大王であり、その死体を108に分割したものが108の魔星となり、108人に降り戦乱の元凶となる。劉備・曹操にも落ち、劉備以外は魔性の虜になる。
天界の竜王をも従える「全宇宙の支配者」王皇大帝が戦乱に明け暮れる人類に怒り抹殺を宣言するが、竜王の懇願で劉備の働きを条件として保留され、嵐からその取り決めを知らされた劉備が物事の森羅万象を収め天下を統一する聖天子たるを宣言するための儀式「封禅の儀」に臨むところで終了する。
カプコンから、本作を基にしたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲームが発売されたほか、アーケードゲームが稼動され、ヒットした。
セガのオンライントレーディングカードアーケードゲーム『三国志大戦2』において、本作の劉備・関羽・張飛が「レジェンドカード」として登場している。さらにVer2.1で諸葛亮・趙雲・呂布・馬超(原作未登場の馬超は新規に描き下ろされている)が追加された。
パソコン版はウィンキーソフト、PCエンジン版はNECアベニュー、パチスロはロデオ、パチンコは豊丸産業、ソーシャルゲームはCROOZ。それ以外の作品はカプコンが制作・販売。なお、カプコン製作のゲームは、原作に登場する天上界、魔界のキャラクターは登場しない。
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