大鰐町
青森県南津軽郡の町 ウィキペディアから
青森県南津軽郡の町 ウィキペディアから
山間に流れる岩木川の支流、平川に沿って町が展開する。豊かな自然と緑に恵まれた、スキーと温泉の町。阿闍羅山にある大鰐温泉スキー場は、FIS(国際スキー連盟)公認の雨池国際コースを有しており[4]、全県・全国規模の大会がよく開かれている[3]。
2010年6月27日に実施された町長選挙では、町を二分する選挙となり、現職(選挙時)の二川原和男候補と新人の山田年伸候補の得票数が3524票の同数となった。そのため、青森県内の市町村長選挙で初めてのくじ引き抽選が行われ、山田候補が初当選した[5]。
総合保養地域整備法に基づきバブル景気時代に建設された温泉レジャー施設「スパガーデン湯~とぴあ」を運営する第三セクター(大鰐温泉スキー場)は、バブル崩壊とともに多額の債務を生み出した。その損失補償が主な原因で、大鰐町は平成21年度より財政健全化法に基づく早期健全化団体(財政再生団体の1つ手前で、破綻寸前とされる)となったが、平成27年度に健全化完了となった。当初の財政健全化計画では人件費削減や固定資産税の改定により総計6億円あまりを捻出し、平成24年度までに将来負担比率が早期健全化基準を下回ることを目標としていた。
平成23年に損失補償を第三セクター等改革推進債の発行によって賄うこととしたため、長期にわたり実質公債費比率が早期健全化基準を超過する見通しとなり、財政健全化計画を令和3年度まで延長する変更を行ったが、財政改善により繰り上げ償還が可能となり計画の大幅な前倒しが実現した。実際の施策としては、職員数削減や給与・議員報酬の削減による人件費抑制が大きく、次いで都市公園施設に対する指定管理者制度の導入や運営休止による経費節減、固定資産税の改定による歳入増加などが金額的に大きな効果を上げた[6]。財政悪化の原因となった施設群は、2019年に解体に向けた調査に向けた試算が行われる予定[7] であり、負の遺産の整理が進められている。
財政問題は近隣市町村との合併にも影響があった。弘前市を中心とする中弘南黒地区(弘前市、黒石市、中津軽郡、南津軽郡)での合併の検討の際には多額の負債が問題となった。結局、旧尾上町、旧平賀町と、道路では接続のない旧碇ヶ関村が平川市へと合併したが、その間に位置する大鰐町は合併しなかった。
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、11.86%減の9,676人であり、増減率は県下40市町村中33位。
大鰐町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 大鰐町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 大鰐町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
大鰐町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
大鰐温泉駅と大鰐駅は、両社で駅名が異なる共同使用駅となっている。
大鰐町では1923年(大正12年)末、阿闍羅山にスキーコースが整備され競技が盛んになった。2010年までに競技者として9人の冬季オリンピック代表選手を輩出している[2][8][9]。
1936年(昭和11年)ガルミッシュ=パルテンキルヒェン大会
1968年(昭和43年)グルノーブル大会、1972年(昭和47年)札幌大会
2002年(平成14年)ソルトレークシティ大会、2006年(平成18年)トリノ大会、2010年(平成22年)バンクーバー大会
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