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複数の国を通る列車 ウィキペディアから
国際列車(こくさいれっしゃ)とは、国境を跨いで2か国以上を営業運転する列車である。
ヨーロッパには数多く存在し、アジア、アフリカ、北アメリカなどにも存在する。ここでは特に断らない限り旅客列車の国際列車について記述する。
列車が国境を越えるためには一般に出入国管理の手続きが必要である。これにはいくつかの方法が存在する。
一つは、それぞれの国の領土内の国境手前にある駅を国境駅とし、出国時はまず国内側の国境駅で旅客に対する出国審査などが行われ、列車の国境通過後に相手側の国境駅で入国審査が行われる。また国境の一方側の駅のみを国境駅とし、出国と入国の手続きを同時に行なうこともある。手続きは車内で行なわれることもあるが、一旦乗客全員が列車から降りなければならないケースも存在する。
また国境駅を設けず、もしくは国境駅を通過する列車で、国境から離れたターミナル駅での乗車、下車の際に手続きを行なう例もある。夜行列車で夜間に国境を通過する場合には、車掌がパスポートなど必要書類を預かり乗客が寝ている間に手続きを行なうこともある。
ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国相互間では出入国手続きは原則として不要である。これ以外にも出入国管理が事実上行なわれていない例もある。
国際列車は、2つ以上の国を跨ることから、各国の車両が混合して連結されていたり、2つ以上の言語による車内アナウンスが行われたりするなど、いわゆる「国際色」が強い。また、食堂車を連結している列車では途中駅で食堂車の付け替えを行い、運行国が変わるごとにそれぞれの国の食堂車が連結される場合がある。
多数の国が国境を接し、古くから鉄道網の発達しているヨーロッパでは、高速鉄道や長距離夜行列車からローカル線や通勤列車に至るまで多様な国際列車が運行されている。
その他多数。
など。
またかつて運行されていたが現在では廃止もしくは他の事業者、列車種別に変更された国際列車として、国際寝台車会社(ワゴン・リ)、ミトローパの列車群やトランス・ヨーロッパ・エクスプレス(TEE)、オリエント急行がある。
東アジアでは長距離の国際列車がいくつか運行されている。
2009年3月からはメコン川に架かるタイ=ラオス友好橋を渡る鉄道が開業し、1日2往復、国際急行列車がタイ国有鉄道により運行されていた[1]。この列車の走行距離はノーンカーイ・ターナレーン間の6.2kmで、「Shuttle Tebrau」運行開始までは、定期旅客国際列車としては世界最短距離であった。2024年7月、ヴィエンチャン駅まで延伸開業、全旅客列車が直通している。
トルコとイラン、シリアの間に国際列車が運行されている。また、トルコは2017年にアゼルバイジャンとジョージアの2ヶ国と共にBKT鉄道を開業しており、南コーカサス地域にも国際列車が運行されている。
内陸国と海を結ぶ形の国際列車がいくつか運行されている。
アルゼンチン・チリとその隣国との間にいくつかの国際列車が運行されている。
このほかにも廃止された国際列車として、以下のものが挙げられる。
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