唐津競艇場
佐賀県唐津市にある競艇場 ウィキペディアから
佐賀県唐津市にある競艇場 ウィキペディアから
唐津競艇場(からつきょうていじょう)は、佐賀県唐津市にある競艇場である[1][2]。
このページの名前に関して「ボートレース唐津」もしくは「唐津ボートレース場」への改名が提案されています。 議論はノート:競艇#競艇(ボートレース)関連の改名提案(2024年)を参照してください。(2024年8月) |
通称はBOAT RACEからつ。2009年度以前はからつ競艇の通称が用いられていた。
1953年(昭和28年)8月7日に初開催が行われ、初年度から既に唐津市の一般会計に繰り出せるほどの売上げを誇った。イメージキャラクターとして松田純や羽田惠理香が務めた。唐津市内のみならず福岡市方面や佐賀市方面からも多くのファンが訪れるため、それに対応できるよう広い駐車場と直行バスが確保・運行されている。建物は「ホテル並みの豪華さ」をもつと評され[2]、数キロ離れた鏡山麓からもその姿を確認することができる。
実況は福岡県内の3競艇場(若松・芦屋・福岡)と同じくRKBミューズ所属の女性アナウンサー、安河内美記・吉野尚美・竹本春美・荒田美希・清家美和の5人でローテーションで回している。以前は石川香奈恵(2022年(令和4年)3月まで)、田中美洋(2008年(平成20年)3月まで)が担当していた。1997年(平成9年)から2001年(平成13年)までのSG競走はメディアターナーの内田和男アナウンサーが担当していた。
1982年(昭和57年)4月23日から東松浦競艇組合も施行者として開催していたが、合併協議会の合意に基づき撤退し、2005年(平成17年)3月31日をもって組合を解散した。
開設当初は現在地と異なり同市中心部の栄町埋立地付近にあり、水面は松浦川河口を利用していた。水面の干満差が2mもあったため、大潮の干潮時に選手が転覆して立ち上がると、水面が選手の膝の上までしかないという状況であった。これを改善するため浚渫工事は何度も行われたが、すぐに土砂が堆積してしまった。また唐津駅の市街地に近かったため、違法な路上駐車が蔓延し苦情が絶えなかった。
1969年(昭和44年)2月に行われたレースにおいて、大本命である瀬戸康孝が浮遊物を巻き込んだためにスタートが遅れたが、そのスタートは正常と判断され瀬戸は6着でレースを終えた。このスタート判定に激怒した客により大規模な騒擾事件が発生した。上記の問題点とこの騒擾事件が契機となり、1975年(昭和50年)1月に現在地へと移転された[3]。
1985年(昭和60年)4月9日、新しく創設された第1回モーターボート大賞競走が開催された。
2001年(平成13年)に開催された第11回グランドチャンピオン決定戦では、女子レーサーの寺田千恵選手が史上初女子レーサーによるSG優勝戦進出を果たした。
2019年(令和元年)8月に現行スタンドを閉鎖し大規模改修を実施。改修期間中は仮設スタンドで営業を行った。
2021年(令和3年)11月27日に新スタンドと1Fコミュニティエリアとモーヴィからつがオープン[4]。レース場としての機能は2階に集約し、1階は一般利用が可能なホールや音楽スタジオ・ボルダリング場などの遊び場の他フードコートやブックカフェが設置される。
競走水面はプール[1]で、水質は淡水[1]または汽水[2]。年2回水の入れ替えを行って水質を維持している[5]。
競走水面の大きさが特徴のひとつ[1][6]で、周辺は木や草で囲まれている。静水面で、ピットから2マークまでの距離が178mと長く、ピットアウトからのコース取りに大きく影響される。
年間通じて、6割から7割が追い風であり、イン優勢の流れは他の競艇場同様変わらないが、向かい風になるとインの勝率が下がってセンターからアウトの差しや捲りが多くなり、コース不問の多彩な決まり手が発生しやすい競艇場と言える。
モーターは標準型を使用していたが、2010年(平成22年)7月16日の開催から減音型(301型)に変わった。なお、唐津競艇場のみ電波障害対策型エンジンを採用している。
2010年から企画レースを実施している。
以前は佐賀・福岡支部対抗戦競走が行われたことがあったが、現在は行われていない。
年度 | 競走名 | 優勝者 | 登番 | 出身 |
---|---|---|---|---|
1978 | 第24回モーターボート記念競走 | 村上一行 | 2073 | 岡山 |
1980 | 第27回全日本選手権競走 | 吉田重義 | 2288 | 大阪 |
1997 | 第44回全日本選手権競走 | 山崎智也 | 3622 | 群馬 |
1999 | 第09回グランドチャンピオン決定戦競走 | 大嶋一也 | 3010 | 愛知 |
2001 | 第11回グランドチャンピオン決定戦競走 | 植木通彦 | 3285 | 福岡 |
2003 | 第49回モーターボート記念競走 | 田中信一郎 | 3556 | 大阪 |
2010 | 第13回チャレンジカップ競走 | 今垣光太郎 | 3388 | 石川 |
2022 | 第32回グランドチャンピオン決定戦競走 | 池田浩二 | 3941 | 愛知 |
大所帯の福岡支部や長崎支部の間に位置するため、所属レーサーが少ないが、日本モーターボート選手会前会長上瀧和則や深川真二、峰竜太などの強豪選手を輩出している。
主なSG・G1優勝タイトル
その他の選手
引退した選手
2010年(平成22年)11月26日に開催された第2レースで篠崎元志選手が1分43秒8のレコードタイムを出した。これは1996年(平成8年)11月22日に開催された第11レース高橋勲選手が出した1分44秒3を14年ぶりに更新した。
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