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かつて石川県白山市にあった鉄道駅 ウィキペディアから
加賀一の宮駅(かがいちのみやえき)は、石川県白山市白山町にあった、北陸鉄道石川線の駅(廃駅)である。
1987年以前は金名線の終着駅でもあった。廃駅後はバス停「一の宮」となっているが駅舎はそのまま残され[5][6]、2019年に改修を終え「旧加賀一の宮駅」として再利用されている[1][7]。また、旧駅舎は国の登録有形文化財となっている[8]。
毎年大晦日から元旦にかけて白山比咩神社の初詣に合わせた臨時列車を野町駅 - 当駅間で運行していた。
多くの参拝客が鉄道を利用し訪れ、このときは1年で一番駅が賑やかになっていた。2009年に鶴来駅と当駅の間が廃線となり[5][9][10]、同時に廃駅となった。
2019年、旧駅舎は石川県道302号手取川自転車道線(手取キャニオンロード)の休憩施設などとして、線路跡は手取キャニオンロードの一部として再活用されている[7][11][12]。
駅名は、白山比咩神社が加賀国白山七社の一宮であることに由来する[13]。かつて駅舎付近に神社が鎮座していたが、1481年(文明12年)にあった火事により現在地に遷座した。駅前、「一の宮」バス停には白山ろく方面バスのほとんどが停車する(一部経由しない便あり)。
単式ホーム1面1線の地上駅。かつては神社参拝客で賑わい自動券売機も備えられていたが金名線廃止後は無人駅となった[14]。無人化された後も窓口や券売機設置スペースは残されており、駅舎内床面に残る乗降客整理のための柵の跡など参宮駅としての名残が散見できた。2006年頃には地元のNPO法人が事務所を置き観光案内所業務を行っていたが、神社表参道に面した「おはぎや」へ移転している[要出典]。
廃止前には夜間滞泊の設定はなく、列車は折り返しになっていた(朝の始発は回送列車の折り返し)。金名線があったころは2面2線で、日中の列車はすべてここで折り返していた。
駅舎は木造駅舎で、1940年に竣工[7]。白山神社総本社の門前駅であることから、唐破風[6]の車寄せが付く入母屋造りの瓦屋根や、木製の駅名看板など、純和風の風格のある造りが特徴だった。廃駅後は取り壊される予定だったが、この駅舎を惜しむ地域住民から反対運動が起こり、そのまま置かれることとなった。廃駅後白山市は登録有形文化財としての登録を目指す方針としていたが[6]、文化審議会は2020年7月17日、旧加賀一の宮駅を登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣の萩生田光一(答申時点)に答申した(答申での名称は「旧北陸鉄道石川線加賀一の宮駅舎」)[7][17][18]。2021年2月4日に、官報での告示により正式に登録された(登録名は「旧北陸鉄道石川線加賀一の宮駅駅舎」)[8]。これにより石川県内において鉄道駅が国の文化財に指定・登録される初めてのケースとなった。
「白山市統計書」によると、2009年の廃止までの1日平均乗降人員は以下のとおりである。
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