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オーストラリアのバスケットボール選手 (1996 - ) ウィキペディアから
ベンジャミン・デビッド・シモンズ(Benjamin David Simmons, 1996年7月20日 - )は、オーストラリアのビクトリア州メルボルン出身のプロバスケットボール選手。NBAのブルックリン・ネッツに所属している。ポジションはポイントガードまたはパワーフォワード。
ブルックリン・ネッツでのシモンズ (2022年) | ||||||||||||||||||
ブルックリン・ネッツ No.10 | ||||||||||||||||||
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ポジション | PG / PF | |||||||||||||||||
所属リーグ | NBA | |||||||||||||||||
シュート | 左 | |||||||||||||||||
基本情報 | ||||||||||||||||||
愛称 | Fresh Prince | |||||||||||||||||
国籍 | オーストラリア | |||||||||||||||||
生年月日 | 1996年7月20日(28歳) | |||||||||||||||||
出身地 | ビクトリア州メルボルン | |||||||||||||||||
身長 | 208cm (6 ft 10 in) | |||||||||||||||||
体重 | 109kg (240 lb) | |||||||||||||||||
ウィングスパン | 214cm (7 ft 0 in)[1] | |||||||||||||||||
シューズ | ナイキ[2] | |||||||||||||||||
キャリア情報 | ||||||||||||||||||
高校 |
BHSSC モントバード・アカデミー | |||||||||||||||||
大学 | LSU | |||||||||||||||||
NBAドラフト | 2016年 / 1巡目 / 全体1位 | |||||||||||||||||
フィラデルフィア・76ersから指名 | ||||||||||||||||||
プロ選手期間 | 2016年–現在 | |||||||||||||||||
経歴 | ||||||||||||||||||
2016–2022 | フィラデルフィア・76ers | |||||||||||||||||
2022– | ブルックリン・ネッツ | |||||||||||||||||
受賞歴 | ||||||||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | ||||||||||||||||||
代表歴 | ||||||||||||||||||
キャップ | オーストラリア | |||||||||||||||||
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2013年1月にNBA選手を目指すために渡米。フロリダ州のモントヴェルデ・アカデミー高校でディアンジェロ・ラッセルと共に活躍し、全米級の選手として注目されるようになった。
高校卒業後はルイジアナ州立大学に進学[3]。同大学でも1年生ながら主力として活躍し、平均19.2得点、11.8リバウンド、4.8アシストを記録した。
2016年3月に2016年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明[4]。フィラデルフィア・76ersから全体1位指名を受けた[5]。 しかし、トレーニングキャンプ中の9月30日に右第5中足骨基部骨折。2017年2月にシーズンデビューが絶望になったと報じられ、[6][7][8]結局ルーキーシーズンは全休。2017-18シーズンに改めてNBAデビューを目指すことになった。
2017年夏のサマーリーグは不参加だった[9]。10月4日のメンフィス・グリズリーズとのプレシーズンマッチで、1年越しのNBAデビュー。10月18日のワシントン・ウィザーズとの開幕戦で18得点、10リバウンド、5アシストを記録し、公式戦デビューを飾った[10]。10月21日に行われたトロント・ラプターズ戦で18得点、10リバウンド、8アシストを記録。試合は128-94で敗れたが、シモンズはオスカー・ロバートソン以来となるNBAデビューから最初の3試合全てで10得点・10リバウンド・5アシスト以上を記録した選手となった[11]。同月23日のデトロイト・ピストンズ戦ではリーグ戦4戦目にして21得点、13リバウンド、10アシストを記録し、自身初のトリプル・ダブルを達成し、76ersにシーズン初勝利をもたらした[12][13]。これによりオスカー・ロバートソン、アート・ウィリアムス以来NBA史上3人目となるNBAデビューからの4試合以内でトリプル・ダブルを達成した選手となった[14]。11月3日に行われたインディアナ・ペイサーズ戦でキャリア2度目のトリプル・ダブルとなる14得点、11リバウンド、11アシストを記録した[15]。12月18日に行われたシカゴ・ブルズ戦で試合は117-115で敗れたが、19得点、11アシスト、10リバウンドを記録しキャリア4度目のトリプル・ダブルとなった[16]。2018年1月24日に行われたシカゴ・ブルズ戦で19得点、17リバウンド、14アシストを記録、キャリア5度目のトリプル・ダブルとなった。試合は115-101でシクサーズが勝利した[17]。5度目のトリプル・ダブル達成により、1994-95シーズンにジェイソン・キッドが記録したシーズン4度のトリプル・ダブルを抜いた[18]。2月14日に行われたマイアミ・ヒート戦で18得点、12リバウンド、10アシストを記録、試合はシクサーズが104-102で勝利した[19]。
2月22日に行われたシカゴ・ブルズ戦でキャリア・ハイとなる32得点、7リバウンド、11アシストを記録、試合はシクサーズ116-115で勝利した[20]。3月1日、2月の月間最優秀新人選手賞に選ばれた。これで2ヶ月連続で今季3度目の同賞受賞となった[21]。3月15日に行われたニューヨーク・ニックス戦でオスカー・ロバートソン、マジック・ジョンソンに次ぐ、ルーキーシーズンに1000得点・500リバウンド・500アシストを達成したNBA史上3人目の選手となった[22]。また、この試合で今季8回目のトリプル・ダブルを記録したシモンズは、オスカー・ロバートソンの26回に次いでルーキーシーズンにトリプル・ダブルを最も多く記録した選手となった[23]。3月24日に行われたミネソタ・ティンバーウルブズ戦で今季10度目のトリプル・ダブルとなる15得点、12リバウンド、13アシストを記録、試合は76ersが120-108で勝利した[24]。4月1日に行われたシャーロット・ホーネッツ戦で20得点、15アシスト、8リバウンドを記録、試合は76ersが119-102で勝利した[25]。4月6日に行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦で27得点、15リバウンド、13アシストを記録、試合は76ersが132-130で勝利、連勝を13に伸ばした[26]。
プレーオフ1回戦、対マイアミ・ヒートの初戦で17得点、14アシスト、9リバウンドを記録、試合は130-103で勝利した[27]。第4戦で自身プレーオフ初のトリプル・ダブルとなる17得点、13リバウンド、10アシストを記録、試合は106-102で勝利した。ルーキーがプレーオフでトリプル・ダブルを記録するのは、1980年のマジックジョンソン以来となった[28]。シーズン終了後、オールルーキー1stチームに選出され、新人王を受賞した。
2019年7月15日、シクサーズと2020-21シーズンからの5年総額1億7000万ドルで契約延長した[29]。2018年9月、シモンズはオフシーズン中に課題だったアウトサイドシュートの改善に取り組み始めた[30][31]。同年10月16日のボストン・セルティックスとの開幕戦で、19得点、15リバウンド、8アシストを記録したが76ersは105-87で敗れた[32]。2日後のシカゴ・ブルズ戦では、13得点、13リバウンド、11アシストを記録し、キャリア13回目のトリプル・ダブルを達した[33]。2019年1月5日のダラス・マーベリックスにて、20得点、14リバウンド、11アシストを記録し、シーズン6回目のトリプルダブルを達成した[34]。1月15日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦には、20得点、11リバウンド、9アシストを記録した[35]。この試合でシモンズはNBA史上2番目に最速の通算2000得点・1000リバウンド・1000アシストを達成した(1位はオスカー・ロバートソン)[36]。通算125試合での達成はマジック・ジョンソンより9試合、レブロン・ジェームズより33試合早い記録となった[36]。1月31日、自身初のオールスターゲームにイースタン・カンファレンスのリザーブとして選ばれ[37]、オーストラリア出身の選手では史上初の快挙となった[38]。
シーズン終了後、スティール王に輝き、オールNBAサードチームとNBAオールディフェンシブファーストチームに選ばれた。
2021年2月16日のユタ・ジャズ戦にてキャリアハイの42得点、12リバウンドのダブルダブルを記録したが、チームは123-134で敗北した[39][40]。このシーズンは平均14.3得点、7.2リバウンド、6.9アシストの成績を記録。平均得点は自己ワーストとなったが、3年連続でオールスターに選出され(当日は新型コロナウイルス安全性プロトコルの問題で不出場)、2年連続でオールディフェンシブ1stチームに選出された。一方、入団以来課題とされている3ポイントシュートはこのシーズンもほとんど試投せず、改善が見られなかった。チームはカンファレンス1位でプレーオフに出場し、ワシントン・ウィザーズとの1回戦では第1戦から3連勝しシリーズ突破に王手をかけたが、第4戦でウィザーズはフリースローが苦手なシモンズに意図的にファウルしてフリースローを打たせるハック・ア・シャック戦法を敢行。この試合で11本放ったフリースローを5本しか決められず、チームも敗れる。第5戦で勝利してシリーズ突破を決めたものの、続くアトランタ・ホークスとのカンファレンス準決勝でもホークスから同様の戦法を受け、深刻なシュートスランプに陥ってしまう[41]。そして自信を無くしたのかこのシリーズではオフェンス面で積極性を欠き、終盤になるにつれシュートの試投数が減っていった。その後、勝利した方がシリーズ突破となる第7戦では86-88で迎えた第4Qの残り3分31秒の場面にて、ゴール下でノーマークになったにもかかわらず、ダンクをせず横にいたマティス・サイブルへパスし、同点に追い付くチャンスを逃してしまう[42]。このプレーが流れを決定付け、チームは試合に敗れシリーズ敗退。この年のプレーオフでのフリースロー成功率は34.2%と散々な数字であった。この敗退により、前年から囁かれていたトレードの噂が加速。そしてオフの2021年8月31日にGMのエルトン・ブランド、ヘッドコーチのドック・リバースらと面談し、チームに残りたくないことと、トレーニングキャンプにも参加しない意向を伝え、事実上のトレード要求を行った[43][44]。
トレード要求したものの交渉は難航し、トレードが成立しない場合はシーズン全休も辞さない姿勢だと表明した。これには大学の先輩であるシャキール・オニールも苦言を呈した[45]。その後シクサーズはシモンズの年俸25%分の支払いを拒否し、試合に出場しない場合はシーズンが進むにつれて罰金を課すことを発表[46]。先行きが不透明になっていたが、シーズン開幕前に代理人とシクサーズ側との会談が行われ、チームに再合流した[47]。しかし、開幕直前の10月19日の練習中に守備ドリルへの参加を拒否。激怒したヘッドコーチのリバースにより帰宅させられ、1試合の出場停止処分を受けるなど、改めてシクサーズとシモンズとの確執が浮き彫りになる形となり、これにはジョエル・エンビードも呆れ返るしかなかった[48][49][50]。シモンズとシクサーズの関係は日々悪化の一途を辿っており、同シーズンは開幕から事実上無期限出場停止状態となっている[51] [52]。更に同月12月にはサンアントニオ・スパーズへのトレード加入に前向きな姿勢を見せているとも報じられた[53]。結果的にこのシーズンは76ersでは1試合もプレーしなかった。
2022年2月10日にジェームズ・ハーデン、ポール・ミルサップとのトレードで、セス・カリー、アンドレ・ドラモンド、2022年1巡目指名権、2027年1巡目指名権と共にブルックリン・ネッツに移籍した[54]。しかし、加入後もコンディション不足で不出場の状態が続き[55]、4月4日にレギュラーシーズンを全休することが発表された[56]。
2023年3月28日に今シーズンを全休することが発表された。[57]
15試合で平均23.9分間出場。平均6.1得点、7.9リバウンド、5.7アシストを記録するも、2月27日を最後に、その後欠場が続いた。3月14日、再び腰の手術を受けたことが発表された。
2013年にユース世代の代表に選出され、2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップに、当時18歳ながらフル代表に招集された[58]。なお、2016年のリオデジャネイロオリンピックは、「NBAのルーキーシーズンに備えたい」という理由で、辞退を表明している[59]。
PGとしては非常にサイズに恵まれており、その体格を生かしたペイント内でのシュートやディフェンス、リバウンド能力の高さなどが彼のプレーの特徴である。
また、ポイントガード本来の能力に関しても平均アシスト数が8前後とNBAにおいてもリーグトップ10に入っていることから、トリプル・ダブルも量産している。しかし、ペリメーターからのジャンプシュートや3ポイントシュートはほとんど試投せず、キャリア通算で決めた3ポイントシュートは数本のみである[60]。毎年オフシーズンになるとSNS上では練習で難なく3ポイントシュートを決めている動画を投稿するものの、シーズンが始まると全く試投しなくなるため、謎を深めている[61]。
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2017–18 | PHI | 81 | 81 | 33.7 | .545 | .000 | .560 | 8.1 | 8.2 | 1.7 | .9 | 15.8 |
2018–19 | 79 | 79 | 34.2 | .563 | .000 | .600 | 8.8 | 7.7 | 1.4 | .8 | 16.9 | |
2019–20 | 57 | 57 | 35.4 | .580 | .286 | .621 | 7.8 | 8.0 | 2.1 | .6 | 16.4 | |
2020–21 | 58 | 58 | 32.4 | .557 | .300 | .613 | 7.2 | 6.9 | 1.6 | .6 | 14.3 | |
2022–23 | BKN | 42 | 33 | 26.3 | .566 | .000 | .439 | 6.3 | 6.1 | 1.3 | .6 | 6.9 |
2023–24 | 15 | 12 | 23.9 | .581 | — | .400 | 7.9 | 5.7 | .8 | .6 | 6.1 | |
通算 | 332 | 320 | 32.5 | .560 | .139 | .589 | 7.8 | 7.4 | 1.6 | .7 | 14.4 | |
オールスター | 2 | 0 | 23.0 | .929 | — | .500 | 6.0 | 6.0 | 1.5 | .5 | 13.5 |
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2015–16 | LSU | 33 | 32 | 34.9 | .560 | .333 | .670 | 11.8 | 4.8 | 2.0 | .8 | 19.2 |
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