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イギリス、アメリカのファンタジー映画シリーズ ウィキペディアから
『ハリー・ポッター』(英: Harry Potter)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズを原作とする、英米の映画シリーズ。ワーナー・ブラザース製作。現在8作。シリーズ累計の興行成績は世界歴代3位の77億ドル。「魔法ワールド」に含まれる。
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ハリー・ポッター | |
---|---|
Harry Potter | |
監督 |
クリス・コロンバス (1–2) アルフォンソ・キュアロン (3) マイク・ニューウェル (4) デヴィッド・イェーツ (5–8) |
脚本 |
スティーブ・クローブス(1–4,6–8) マイケル・ゴールデンバーグ (5) |
原作 | J・K・ローリング |
製作 |
デヴィッド・ハイマン(1–8) マーク・ラドクリフ(1,3) マイケル・バーナサン(1) ダンカン・ヘンダーソン(1) クリス・コロンバス(3) デヴィッド・バロン(5-8) J・K・ローリング(7–8) |
製作総指揮 |
クリス・コロンバス(1–2) マーク・ラドクリフ(2) マイケル・バーナサン(2-3) デヴィッド・バロン(2,4) カラム・マクドゥガル(3) ターニャ・セガーチェン(3–4) ライオネル・ウィグラム(5–8) |
音楽 |
ジョン・ウィリアムズ(1–3) パトリック・ドイル(4) ニコラス・フーパー(5–6) アレクサンドル・デスプラ(7–8) |
製作会社 |
|
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 2001-2011 |
上映時間 | 1179分 |
製作国 |
イギリス アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 |
合計 (8作): 11億5500万ドル |
興行収入 |
合計 (8作): 77億2300万ドル |
1999年末、デヴィッド・ハイマンとワーナー・ブラザースとの映画化権の契約が完了。契約金は100万ドルで、ローリングは起こったことに対する発言権を維持し、脚本に意見をいう権利を持ち、とくに英国における特定の種類の商品化に対して拒否権を行使できるようにした。代わりにワーナーは世界中で商標としての「ハリー・ポッター」を管理する権利を得た[1]。
契約が結ばれた段階ですでに1巻から3巻までが2000年のベストセラーリストの上位5位に入っていた。
監督には2000年3月27日に『ホーム・アローン』、『ミセス・ダウト』などを手がけたクリス・コロンバスと契約。
ハリー・ポッター役はイギリス中の学校をまわってオーディションを繰り返し、興味がある子はワーナー・ブラザースのウェブサイトを通じて連絡するようにと呼びかけた。最終的にハイマンが友人と一緒にウェスト・エンドの劇場に芝居を観に行ったとき、その友人の息子で演技の世界で活動を始めたばかりのダニエル・ラドクリフに目が止まった。 また、監督のクリス・コロンバスは「ホーム・アローン」シリーズでマコーレー・カルキンの両親が映画が原因で離婚したことを反省し、両親にも注意して審査した。[2]
ミネルバ・マクゴナガル役にはデイム(大英帝国勲章)の称号を持つマギー・スミス、セブルス・スネイプ役にはアラン・リックマン、アルバス・ダンブルドア役にはリチャード・ハリス、モリー・ウィーズリー役にはジュリー・ウォルターズ、ほとんど首無しニック役にはジョン・クリーズと英国の名優を揃えた[1]。
ルビウス・ハグリッド役には原作者ローリングの希望でロビー・コルトレーン、脚本を担当するのは『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』を手がけたスティーブ・クローブスに決まった。
撮影地には多くの観光名所から是非にという申し出が殺到したが、最終的にはグロスター大聖堂が本シリーズのおもな舞台となるホグワーツ魔法魔術学校の主要な撮影地に選ばれた。ほかにもウィルトシャー州のラコック大修道院、ダラム大聖堂、ホイットビー大修道院などで撮影が行なわれた。ロンドンのオーストラリア高等弁務官事務所はホグワーツとグリンゴッツ両方の舞台となった。ノースヨークシャーにあるゴースランド駅はホグズミード駅になった。
子役たちは撮影中は休学していたが、学業を続けることが法律で義務付けられているので、個人教師も一緒に撮影地を回ることになった。イギリスは冬の天気が悪いため撮影はたびたび延期され、2001年3月終了というスケジュール通りにはいかず、子供たちの休学期間を7月まで延長することになった[1]。
撮影が行なわれたイングランドのリーブスデン・スタジオでは、映画の撮影に使用されたセットや小道具、衣装などを見学できる「ワーナーブラザース スタジオツアーロンドン-メイキング・オブ・ハリー・ポッター[3]」というツアーを行なっている。日本では、としまえん閉園後の跡地において、世界で2か所目となる同様の展示を行なうテーマパーク「ワーナーブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター[4]」の設立が2020年8月に正式決定され、2023年6月16日に開業した[5][6]。
2022年1月1日には、映画第1作『賢者の石』公開20周年を記念し、キャストやスタッフが集結した特別番組『ハリー・ポッター20周年記念: リターン・トゥ・ホグワーツ』(Harry Potter 20th Anniversary: Return to Hogwarts)がHBO Maxで配信された。
ホグワーツ城はアニック・カースルとダラム大聖堂が基になっていることから撮影にも使用された[7]。以下に、いくつかの撮影地を掲載する[8]。
タイトル | 監督 | 脚本 | プロデューサー[注 1] | 音楽 | 原作 |
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ハリー・ポッターと賢者の石 | クリス・コロンバス | スティーブ・クローブス | デヴィッド・ハイマン | ジョン・ウィリアムズ | ハリー・ポッターと賢者の石 |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 | ハリー・ポッターと秘密の部屋 | ||||
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 | アルフォンソ・キュアロン | クリス・コロンバス,デヴィッド・ハイマン & マーク・ラドクリフ | ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 | ||
ハリー・ポッターと炎のゴブレット | マイク・ニューウェル | デヴィッド・ハイマン | パトリック・ドイル | ハリー・ポッターと炎のゴブレット | |
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 | デヴィッド・イェーツ | マイケル・ゴールデンバーグ | デヴィッド・ハイマン & デヴィッド・バロン | ニコラス・フーパー | ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 |
ハリー・ポッターと謎のプリンス | スティーヴ・クローヴス | ハリー・ポッターと謎のプリンス | |||
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | デイビッド・ヘイマン, デイビッド・バロン & J・K・ローリング | アレクサンドル・デスプラ | ハリー・ポッターと死の秘宝 | ||
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 |
タイトル | アカデミー賞ノミネート | 受賞者 | 回 |
---|---|---|---|
賢者の石 | 美術賞 衣裳デザイン賞 作曲賞 |
スチュアート・クレイグ、ステファニー・マクミラン ジュディアンナ・マコフスキー ジョン・ウィリアムズ |
第74回 |
アズカバンの囚人 | 作曲賞 視覚効果賞 |
ジョン・ウィリアムズ ロジャー・ガイエット、ティム・バーク、ジョン・リチャードソン、ウィリアム・ジョージ |
第77回 |
炎のゴブレット | 美術賞 | スチュアート・クレイグ、ステファニー・マクミラン | 第78回 |
謎のプリンス | 撮影賞 | ブリュノ・デルボネル | 第82回 |
死の秘宝 PART 1 | 美術賞 視覚効果賞 |
スチュアート・クレイグ、ステファニー・マクミラン ティム・バーク、ジョン・リチャードソン、クリスチャン・マンツ、ニコラス・アイターディー |
第83回 |
死の秘宝 PART 2 | 美術賞 メイクアップ賞 視覚効果賞 |
スチュアート・クレイグ、ステファニー・マクミラン ニック・ダドマン、アマンダ・ナイト、Lisa Tomblin ティム・バーク)、デヴィッド・ヴィッケリー、グレッグ・バトラー、ジョン・リチャードソン |
第84回 |
タイトル | 公開日 | 興行収入 | 制作費 | 参照 | |||
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世界 | イギリス | 北アメリカ (チケット売上数) |
他地域 | ||||
賢者の石 | 2001年11月16日 | $974,755,371 | £66,096,060 | $317,575,550(55,976,200) | $657,179,821 | $1.25億 | [9][10][10][11][12] |
秘密の部屋 | 2002年11月14日 | $878,979,634 | £54,780,731 | $261,988,482(44,978,900) | $616,991,152 | $1.00億 | [11][12][13][14] |
アズカバンの囚人 | 2004年5月31日 | $796,688,549 | £45,615,949 | $249,541,069(40,183,700) | $547,147,480 | $1.30億 | [11][12][15] |
炎のゴブレット | 2005年11月18日 | $896,911,078 | £48,328,854 | $290,013,036(45,188,100) | $606,898,042 | $1.50億 | [11][12][16][17] |
不死鳥の騎士団 | 2007年7月11日 | $939,885,929 | £49,136,969 | $292,004,738(42,442,500) | $647,881,191 | $1.50億 | [11][12][18][19] |
謎のプリンス | 2009年7月15日 | $934,416,487 | £50,713,404 | $301,959,197(40,261,200) | $632,457,290 | $2.50億 | [11][12][20][21] |
死の秘宝 PART 1 | 2010年11月19日 | $960,283,305 | £52,364,075 | $295,983,305(37,503,700) | $664,300,000 | $2.50億未満 (公称値) |
[11][12][22][23][24] |
死の秘宝 PART 2 | 2011年7月15日 | $1,341,511,219 | £73,094,187 | $381,011,219(48,046,800) | $960,500,000 | [12][24][25] | |
合計 | $7,723,431,572(約8259億円) | £440,269,736 | $2,390,076,596 | $5,333,354,976 | $11.55億 | [26] |
タイトル | ランク | 参照 | |||||||
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全期間(世界) | 全期間 (アメリカ) |
全期間 (イギリス) |
全期間インフレ調整 (北アメリカ) |
年間 (アメリカ) |
年間 (世界) |
初日 (全期間) |
第1週 (全期間) | ||
賢者の石 | #27 | #47 | #9 | #72 | #1 | #1 | #59 | #50 | [9] |
秘密の部屋 | #43 | #84 | #17 | #129 | #4 | #2 | #73 | #54 | [11][13][14] |
アズカバンの囚人 | #57 | #100 | #33 | #170 | #6 | #2 | #42 | #44 | [11] |
炎のゴブレット | #39 | #72 | #28 | #127 | #3 | #1 | #37 | #35 | [11][16][17] |
不死鳥の騎士団 | #34 | #68 | #25 | #148 | #5 | #2 | #20 | #70 | [11][18][19] |
謎のプリンス | #36 | #60 | #24 | #168 | #3 | #2 | #21 | #68 | [11][20][21] |
死の秘宝 PART 1 | #31 | #63 | #18 | #190 | #5 | #3 | #19 | #21 | [11][22][23] |
死の秘宝 PART 2 | #8 | #24 | #7 | #112 | #1 | #1 | #2 | #7 | [25][27][28] |
2013年9月12日、ワーナー・ブラザースは『幻の動物とその生息地』「1巻P102九行目」(Fantastic Beasts and Where to Find Them)を元にした映画を制作することを発表。第1作は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。『ハリー・ポッター』シリーズから約70年前のニューヨークが舞台となる。脚本はJ・K・ローリング。全5部作予定[29][30] [31]。
2010年7月に日本テレビが当時公開されていなかった第7作と第8作を含む全シリーズの地上波放映権を獲得。『金曜ロードショー』→『金曜ロードSHOW!』にて放送した[32]。
2016年にNBCユニバーサルが2018年から2025年までのテレビ放送とデジタル配信の独占放映権を獲得[33][34]。USAネットワークやSyfyなどの系列テレビ局にて、全シリーズと「ファンタスティック・ビースト」シリーズを放送している[34][35]。
なお、2020年5月27日からワーナー・ブラザーズの親会社であるワーナーメディアが定額制動画配信サービス「HBO Max」を開始するのに伴い、アメリカ国内でのデジタル配信権をNBCユニバーサルから買い戻している[36][37][38]。
HBO Maxは本シリーズ第1作の公開20周年を記念した特別番組を制作し、2022年1月1日に配信した[39][40]。日本では『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』として、U-NEXTから同月8日に独占配信した[41]。
発売・販売元はワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント。
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