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ファストフードチェーン ウィキペディアから
タコベル(英: Taco Bell)は、カリフォルニア州アーバイン市に本社を置くアメリカ合衆国の大手のファストフードチェーンのひとつでヤム・ブランズが親会社である。もとペプシコーラの発売元ペプシコの一部。
タコス、ブリート、ナチョス、ケサディーヤなど、「テクス・メクス料理」(テキサス風メキシコ料理)や「カル・メクス料理」(カリフォルニア風メキシコ料理)風の食品を提供する。
タコベルは、マクドナルドやバーガーキングなどのハンバーガーを販売するファーストフードチェーン店との差別化を図るために、ハンバーガー等に使用されるバンズの代わりにトルティーヤを一貫して使用しており、かつては「think outside the box(枠にとらわれない発想をする、常識にとらわれない発想をする)」をもじった「think outside the bun(バンズを脱して考えよう)」というスローガンを掲げていた。スローガンは後に「Live Más(もっと生き生き。másはスペイン語で英語のmoreの意。)」に変更された。
1980年代中盤から後半にかけて、ハンバーガーチェーン店に対抗するために、タコス風味に調理した牛肉と、レタス、チーズ、トマトをバンズで挟んだ「ベル・ビーファー」という商品が存在した時期もあったが、人気が出なかったために販売停止となった。
また店舗とメニューがより小規模の販売店、「Taco Bell Express(タコベルエクスプレス)」がフードコート、ショッピングモール、空港のターミナルビル、デパート、ホテル、喫茶店、ガソリンスタンド、大学の学生食堂他に存在する。タコベルはケンタッキーフライドチキンやピザハットなど、他のヤム・レストラン店と小売の場を共有することがある。
タコベルの公式ウェブサイトによれば、2006年時点でアメリカ合衆国本土48州とハワイ州、グアム、プエルトリコにおいて6500を超えるフランチャイズ店舗を経営しており、その他アメリカ州、アジアとヨーロッパに280超の店舗を展開している。
日本には1980年代に一度進出(東京、名古屋地区など。日本1号店は名古屋市瑞穂区洲山町(新瑞橋)に存在した)したがすぐに撤退し、長らく在日米軍基地内のみの出店となっていたが、2015年2月にアスラポート・ダイニングと日本国内におけるフランチャイズ契約を締結し[1]、日本1号店が2015年4月21日に渋谷区道玄坂にオープンした[2]。当時、タコベル インターナショナルのメリッサ・ロラ社長は、今後の展開に関して「日本については、当面は渋谷の1店舗に注力して、いろんな情報を発信していく」「まずは渋谷店を成功させたい。その後はフライチャイズ先であるアスラポートと相談しながら決めていく。日本における今後の出店数については白紙の状態だ」とコメントしていた[3]。その後、2号店が同年12月4日に港区東新橋日本テレビタワー[4]、2016年夏に3号店が港区南青山、4号店が港区台場のアクアシティお台場[5]、2017年9月に5号店が大阪市中央区道頓堀[6]、2017年12月に6号店が千代田区神田神保町、2018年2月に7号店が文京区後楽の東京ドームシティ、2018年3月に8号店が渋谷区渋谷公園通り[注 1]、2019年1月に9号店が大阪市北区梅田の阪急三番街、2019年4月に10号店が横浜市都筑区のノースポート・モール、同年12月に11号店が足立区西新井のアリオ西新井に出店した[注 2][7]。
2022年10月3日、JFLAホールディングスが一度、新設分割してつくる新会社TBJの完全親会社となり、同日、小僧寿しにTBJの全株式を譲渡[8]。
担当広告代理店のTBWA\CHIAT\DAYが、マスメディアにおける各種広告のみならずさまざまなキャンペーンを企画しており、タイアップが多い。
初期のロゴは、ソンブレロ帽を被り、シエスタをしているメキシコ人がセラーペの渦巻き模様の上に鐘のデザインと共に描かれているものだった。ロゴを簡略化するという以外にこのロゴが却下になった仮説として、メキシコ人へのステレオタイプを取り除くためである他、ラテンアメリカ文化において清新・伝統的なシエスタ休暇への尊厳に配慮を欠いていると考えられたためだとされている[要出典]。
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