ウポポイ
北海道白老町にある民族共生象徴空間の愛称 ウィキペディアから
北海道白老町にある民族共生象徴空間の愛称 ウィキペディアから
ウポポイ(Upopoy)は、北海道白老郡白老町にある「民族共生象徴空間」の愛称[1]。主要施設として国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設を整備しており、アイヌ文化の復興・創造・発展のための拠点となるナショナルセンターである[2][3]。「ウポポイ」とはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味している[4]。
1997年(平成9年)に「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律(アイヌ文化振興法)」(2020年(令和元年)廃止)が施行してアイヌ文化の伝承活動の裾野拡大に向けた取り組みを展開していたが、アイヌ文化の伝承者が少なくなり、アイヌ語や伝統工芸など存立の危機に直面している分野があるほか、アイヌの歴史や文化について日本国民の幅広い理解が進んでいないという基本的な課題も未だにある[5]。このような背景から2009年(平成21年)の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」報告において「民族共生の象徴となる空間」の整備が提言され、アイヌ文化を復興・創造・発展させる拠点であり、先住民族の尊厳を尊重した多様な文化を持つ社会を築いていくための象徴として複合的な意義や目的を有する空間を整備することとなった[5]。
なお、当初の開業予定日は2020年(令和2年)4月24日であったが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、同年5月29日に一旦開業を延期した[6]。その後も5月29日の開業予定を凍結し、新たな開業時期は未定とした[7][8]。地元住民を対象とした内覧会を開催後[9]、国土交通省は感染症対策の基本的対処方針や各種ガイドラインに基づく取組みを十分に講じた上で記念式典を7月11日に開催し、翌日の7月12日に開業すると発表した[10][11]。7月12日に開業してから半年後の入場者数は約20万人で、新型コロナウイルスの影響もあり目標の4割にとどまっている[12]。開業1年後の来場者数は目標の4分の1の約25万人であった[13]。
国立アイヌ民族博物館 National Ainu Museum | |
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施設情報 | |
専門分野 | アイヌ文化 |
館長 | 佐々木史郎 |
事業主体 | 公益財団法人アイヌ民族文化財団 |
管理運営 | 公益財団法人アイヌ民族文化財団 |
建物設計 | 久米設計[26] |
延床面積 | 8,618.04 m²[26] |
開館 | 2020年7月12日 |
所在地 |
〒059-0902 日本 北海道・白老郡白老町若草町2丁目3-2 |
位置 | 北緯42度33分37秒 東経141度21分55.9秒 |
最寄駅 | 白老駅 |
最寄IC | 白老IC |
外部リンク | 国立アイヌ民族博物館 |
プロジェクト:GLAM |
アイヌの歴史とアイヌ文化を主題とした日本国内初の国立博物館。
概要
国立民族共生公園は、自然の中で培われてきたアイヌ文化を五感で感じることができる体験型フィールドミュージアムとなっている。いざないの回廊、歓迎の広場、エントランス棟は入場料を支払わなくても利用可能なエリアであり、エントランス棟にはアイヌ工芸品を扱うショップ、レストランやカフェがある。
概要
ポロト湖東側の高台にあり、中核区域にある国立アイヌ民族博物館や国立民族共生公園からは約1,200 m離れている。
大学が研究目的で盗掘したアイヌの遺骨や副葬品などについて、関係者の理解や協力の下で集約し、アイヌの人々による尊厳ある慰霊の実現およびアイヌの人々による受入体制が整うまでの間に適切な管理を行うための施設となっている[27][28]。
概要
関連区域は、中核区域(国立アイヌ民族博物館・国立民族共生公園)の周辺にあり、中核区域と一体となってアイヌ文化を体験することができる広域的なフィールドミュージアムの機能を有する区域である[5]。
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