Loading AI tools
イングランドのヘヴィメタルバンド ウィキペディアから
アイアン・メイデン(英: IRON MAIDEN)は、イングランドのヘヴィメタル・バンド。
アイアン・メイデン | |||
---|---|---|---|
| |||
基本情報 | |||
出身地 | イングランド・ロンドン | ||
ジャンル | |||
活動期間 | 1975年 - | ||
レーベル | |||
公式サイト | Iron Maiden.com | ||
メンバー |
| ||
旧メンバー | 別記参照 | ||
|
世界で最も著名なHR/HMバンドの一つ。1980年代初頭にイギリスで発生したヘヴィメタルの潮流「NWOBHM」(New Wave Of British Heavy Metal)の代表格として、ブームの一翼を担い地位を確立。1990年代末からラインナップが安定し、21世紀に入ってもなお精力的に活動している。アルバムの総売り上げは、1億枚以上を記録[4]。バンド名は、中世ヨーロッパの拷問器具「鉄の処女」に由来する。
バンド公式の日本語転写は無いが、日本国内盤を販売した東芝EMIが定める「アイアン・メイデン」と本項では記述する。
伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
その後、ヘヴィメタル停滞という時代の流れなどにより、バンドの活動はスケールダウンしたため、ソロ活動に行き詰まっていたブルース・ディッキンソン、エイドリアン・スミスにオファーをし1999年に再加入。それにしたがってブレイズが脱退する形となった[† 2]。これにより、バンドはトリプル・ギターの全6人編成になる。
21世紀も精力的に活動中である。メンバーチェンジの多いバンドとしても知られるが、ブルースとエイドリアンの復帰以降は20年以上同じメンバーで安定している。現在のメンバー構成での活動期間が、トータルでも連続でもアイアン・メイデン史上最も長い。
初期にはハードロックに強く影響されながらも、ディアノの歌唱法のようにパンク・ロックの荒々しさを取り入れたサウンドを身上としており[† 3]、NWOBHMの黎明期からシーンの牽引力として同時期の代表格バンドとなった。3rdアルバム『魔力の刻印 - The Number Of The Beast - 』では、前任者よりはるかに広い声域を持つヴォーカリストのブルース・ディッキンソンが加入し、メロディアスかつ整合性を重視する傾向が強まった。以降はパンクの要素が減少し、流麗なギターワークを主軸とした音楽性が固定化した。2000年代からはデイヴ、エイドリアン、ヤニックの看板ギタリスト三人が揃い踏みとなった編成でよりヘヴィなサウンドとなっている。
プレイにおける特徴としては、まずベースがアンサンブルを牽引する、ないしベースが中核として構築される特異なスタイルが挙げられる。強力な2フィンガー奏法によるペンタトニックスケールを基本としたフレーズや3連譜を主体とするソロによって組み立てられたスティーヴのプレイは後述するギターの構成の補強のみならず、スティーヴ自身の存在感を強くアピールしている。ギターにおいては音数多く刻まれる硬質なリフや、叙情的で勇壮なツイン・リードのコンビネーションなどが総ての時代を通じての特徴であり、時に過剰なほどにインタープレイが盛り込まれもする[† 4]。ヘヴィメタルの性質上総じてアップテンポな楽曲が多い反面、リーダーでメイン・ソングライターのスティーヴがイエスやジェネシスやジェスロ・タルといったプログレッシヴ・ロックのファンであることを公言しており、影響も受けていることから、複雑な展開と動静の変化を盛り込んだ長尺の楽曲も多い。そうした独特の音楽性ゆえ、ラッシュやカンサスらプログレッシヴ・ハードロックとは別個に、後輩のメタリカなどと同様にプログレッシブ・メタルの源流のひとつとされることもある。
逆に『第七の予言 - Seventh Son Of A Seventh Son - 』以降のアルバムにおいては、歌詞の面で同じフレーズを多用するようになり、歌詞の長さが短くなる傾向にある。
エディ・ザ・ヘッド(Eddie the Head、通称エディ)はデビュー時からのバンドのキャラクターであり、アルバムやシングル盤のジャケットにデビュー時から常に登場する。またライヴのステージ上に巨大なエディが出現することもある。ゾンビであり、『死霊復活』のジャケットに描かれた墓碑銘には"Edward T.H."とある。過去には凍結されたり、復活したり、ピラミッドになっていたり、宇宙へ向かったりしたこともある。作者はイギリス人アーティスト、デレク・リッグス。
エディは、2008年にワールドツアー用にチャーターされたアストライオス航空のボーイング757の垂直尾翼にペイントされた。そのB757を同社の操縦士でもあるディッキンソンが自ら操縦している。同機は"エアフォースワン"に掛けて"Ed Force One"と呼ばれた。機材が重くなったので、2016年にはボーイング747-400(ジャンボジェット)の改造機に交替している[16]。
特徴的なロゴは、1979年リリースのThe Soundhouse Tapes以来(広告では1977年から使用している[17])、バンドのすべての作品を飾ってきた。本書体は1976年の映画地球に落ちてきた男のポスターのデザイン(en:Vic Fairが手掛けた)に由来しており、en:Gordon Giltrapやナナ・ムスクーリ[18]も使用しているが、スティーヴ・ハリスは建築製図者の訓練経験を元に自らデザインしたと主張している[19]。
ロゴタイプにはいくつかバリエーションがあり、1995年リリースのX ファクターでは横長のものが、1998年リリースのヴァーチャル・イレヴンから2010年リリースのファイナル・フロンティアまではR, M, Nの下端が他の文字の下端からはみ出ていないものがそれぞれ使用された。
※2021年7月時点
タイトル | 担当楽器 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ボーカル | ギター | ギター | ギター | ベース | ドラムス | キーボード | |
鋼鉄の処女 (1980) |
ポール・ディアノ | デイヴ・マーレイ | デニス・ストラットン | N/A | スティーヴ・ハリス | クライヴ・バー | N/A |
キラーズ (1981) |
エイドリアン・スミス | ||||||
魔力の刻印 (1982) |
ブルース・ディッキンソン | ||||||
頭脳改革 (1983) |
ニコ・マクブレイン | ||||||
パワースレイヴ (1984) | |||||||
サムホエア・イン・タイム (1986) | |||||||
第七の予言 (1988) | |||||||
ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング (1990) |
ヤニック・ガーズ | マイケル・ケニー | |||||
フィア・オブ・ザ・ダーク (1992) | |||||||
X ファクター (1995) |
ブレイズ・ベイリー | ||||||
ヴァーチャル・イレヴン (1998) |
マイケル・ケニー & スティーヴ・ハリス | ||||||
ブレイヴ・ニュー・ワールド (2000) |
ブルース・ディッキンソン | エイドリアン・スミス | スティーヴ・ハリス | ||||
死の舞踏 (2003) | |||||||
ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記 (2006) | |||||||
ファイナル・フロンティア (2010) | |||||||
魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ〜 (2015) | |||||||
戦術 (2021) |
アメリカでのアルバム販売枚数の10位までを記す。
(アメリカSoundScan社集計による)
全世界でのアルバム売上トップ10位[20]
(ChartMastersより)
イギリスでの年間ヒットチャートの第1位を記す。
(イギリスThe Official UK Charts Company調べによる)
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.