奥能登(おくのと)は、能登半島の最北部(最奥部)のこと。行政区域は、石川県珠洲市、輪島市、鳳珠郡(能登町、穴水町)。
また、能登半島の南部を口能登(くちのと)、中部を中能登(なかのと)と呼ぶ。
道路
- のと里山海道
- 金沢市近郊の内灘町と奥能登の玄関口である穴水町を結ぶ自動車専用道路。北陸自動車道の金沢森本IC - 津幡バイパス - のと里山海道の白尾IC - のと里山海道の終点・穴水を走行することで北陸道から奥能登へのアクセスが向上した。2006年6月には下記穴水道路が開通して能登空港のすぐ近くまで直結された。2013年3月31日までは有料道路で名称は能登有料道路だった。
- 穴水道路
- 正式には能越自動車道の一部で、穴水ICからのと里山空港ICまでの区間。この区間は開通当初から無料で走行できる。のと里山海道を北上してくると、まっすぐ走っていくことにより自然に穴水道路に入るようになっている。
- 珠洲道路
- のと里山海道の終点(穴水IC)から珠洲市までを結ぶ道路。廃止されたのと鉄道能登線に代わる交通の動脈として重要さを増している。正式には複数の県道の一部や市道で構成されているが、実態は高速道路かと見紛うほどの走りやすさである。珠洲市・能登町方面から七尾市・金沢市方面に行く場合は、のと里山空港ICから上記穴水道路に入ると良い。
- 国道249号
- 能登半島の外周を一周する国道で、上記の珠洲道路と共に能登半島の重要な交通路である。七尾 - 中島間、藤波 - 鵜飼間などは直線が多く走りやすいが、西岸 - 根来間の海岸線、鵜川 - 藤波間の海岸線、大谷トンネル北の山岳道路、曽々木 - 輪島間の海岸線、志賀町北部の山岳道路など、カーブが多く運転に注意が必要な区間もある。
- 輪島塗
- 七輪
- 珠洲市には大量の珪藻土が埋蔵されており、それを原料とした切り出し七輪の生産が盛んである。
- 碁笥(ごけ)
- 碁石を入れる器。製造元の谷口(穴水町)は全国シェアの半分以上を占めている。
- 珠洲焼
- 天然塩
- 珠洲市の外浦の一部地域では、揚浜式と呼ばれる製法で現在も塩田で天然塩を精製している。
- いしる(いしり、その他「よしり」、「よしる」という呼び方がある)
- イカの内臓を発酵させて製造した魚醤の一種で、秋田県のしょっつる、香川県のいかなご醤油とともに日本三大魚醤と呼ばれている[1]。用途は鍋の味付け(いしる鍋)や、漬物(べん漬け)など。刺身に直接かけることもある。いしるにも材料によって数種類あるのだが、奥能登ではイカを原料にしたものとイワシを原料にしたものを見ることができる。
- すいぜん
- 天草と餅の粉を原料にしたところてんを白くしたような食物。黒ゴマのタレで食べる。元来は法事の時に食べていたが、最近では通年食べるようになってきている。輪島固有の食物でもある。
- ゆべし
- 中身をくり抜いた柚子の中に餅米、果汁、砂糖などを入れて何度か蒸して作る、輪島に古くから伝わる高級和菓子。
- くちこ
- ナマコの卵巣を天日で乾燥させた高級珍味。石川県では穴水町や七尾市などで生産されている。
- 能登丼
- ご当地グルメとして新たに考案された丼料理。食材・食器に能登地域の産品を用いることを定義に含めている。