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圧縮空気(あっしゅくくうき、英: compressed air)とは加圧することにより体積を縮小させた空気である。圧搾空気(あっさくくうき)ともいう。圧縮された空気の圧力と大気圧の差により発生する力を利用して鉄道車両のドアなどの自動開閉装置や空気ブレーキ、原動機、エアブラシなどに利用されている。これらの圧縮空気を原動力とした機械を空圧機械と呼ぶ。また液体や粉末の散布、ばら積み貨物の荷役などに広く利用されている。
圧縮機を使用して圧縮空気を生成する方法。圧縮機の動力には電気モーターまたは内燃機関等が使用される。工場などで据え置きの場合には運用コストが安い電動モーターが多く使われる。化学消防車等、野外で粉末を散布するような用途には内燃機関が使用される。また化学プラント等の、停電時でも動作する必要がある装置装置を制御する空圧機械に使用する場合にも内燃機関が使用される。
人力で圧縮機または空気ポンプを動作させて、圧縮空気を生成する方法。手で動作させる方法と足踏み式がある。農業などで使用する小型の粉末や液体を散布する装置や玩具等で使用される。
圧縮空気を必要とする装置の内部に圧縮機を組み込む方式。
金属製のパイプ及びゴムホース等を利用して圧縮空気を供給する方法。大きな出力や精密な制御を必要としない複数の装置の動力源として圧縮空気を使用すると、圧縮機が一つで済むため運用コストが安くなる。工場で広く使用されている。
圧縮空気をカートリッジや小型のタンクに閉じこめて供給する方法。ダイビングや空気銃などに使用される。殺虫剤や化粧品などに使用されるスプレー缶のほとんどはエアロゾルを利用したものであり、圧縮空気とは異なる。
圧縮空気の品質、すなわち清浄度については様々な規格が存在するが、一般的にはISO8573-1 (JIS B 8392-1) が適用される。 圧縮空気中の主要な汚染物質は、①固体粒子・②水・③オイルの3種類で、これらの「清浄等級」が規定されており、
で等級分けされている。
ガス状汚染物質や微生物汚染物質の等級はこの規格では規定されていないが、微生物(細菌・酵母及び真菌、microbiological contaminants)は、試験規格ISO 8573-7(JIS B 8392-7)による単位体積あたりのコロニー個数を意味するCFU (Colony Forming Unit)が示されている。ただしこの規格は、呼吸用・医療用・食品及び飲料製造用の空気には適用されない。あくまで一般の工業用圧縮空気に適用されるものである[2]。
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