名鉄7000系電車
ウィキペディア フリーな encyclopedia
名鉄7000系電車(めいてつ7000けいでんしゃ)は、名古屋鉄道(名鉄)が1961年から2009年まで運用した電車である。
概要 名鉄7000系電車 (7700系・7100系), 基本情報 ...
名鉄7000系電車 (7700系・7100系) | |
---|---|
登場当時の名鉄パノラマカー7000系 (1961年5月) | |
基本情報 | |
運用者 | 名古屋鉄道 |
製造所 | 日本車輌製造[1] |
製造年 | 1961年 - 1975年 |
製造数 | 116両 |
運用開始 | 1961年6月1日 |
引退 |
2009年8月30日(7000系) 2009年11月29日(7100系) 2010年3月21日(7700系) |
主要諸元 | |
編成 |
2両編成[注 1] 4両編成[注 2] 6両編成[注 3] 8両編成[注 4] 10両編成[注 5] |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 |
直流1,500 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 110 km/h[8] |
設計最高速度 | 150 km/h[9] |
起動加速度 | 2.3 km/h/s[9] |
減速度 | 4.5 km/h/s[9] |
全長 |
19,715 mm[10](モ7000形) 18,830 mm[10](モ7700形) 18,950 mm[10](モ7100形) 18,830 mm[10](モ7050形・モ7150形・モ7750形) |
全幅 | 2,736 mm[10] |
全高 |
4,200 mm[10](集電装置付) 4,065 mm[10](集電装置なし・モ7000形) 3,830 mm[10](集電装置なし・モ7150形) 3,880 mm[10](集電装置なし・モ7050形の一部・モ7700形・モ7750形・モ7100形) 3,845 mm[10](集電装置なし・モ7050形の一部) |
台車 |
住友金属工業 FS335[9] 住友金属工業 FS335B[10] 住友金属工業 FS384[10] 住友金属工業 FS384A[10] |
主電動機 |
東洋電機製造 TDK825/1-A[10] 東洋電機製造 TDK825/3-A2[10] |
主電動機出力 | 75 kW[10](直巻整流子電動機・端子電圧 340 V[11]・定格回転数 2,000 rpm[12]) |
駆動方式 |
中空軸平行カルダン駆動方式[13] (東洋電機製造 DND-102HJ[9]) |
歯車比 | 78:16 = 4.875[14] |
制御方式 | 抵抗制御 |
制御装置 |
東京芝浦電気 MC-11C[13] 東京芝浦電気 MC-11E1M[13] |
制動装置 | 発電制動併用電磁直通ブレーキ・可変荷重装置付 (HSC-D)[13] |
保安装置 | M式ATS |
テンプレートを表示 |
閉じる
日本では初めて、運転台を2階に設置した上で最前部に展望席を設けた車両(展望車)である。「パノラマカー」という愛称がつけられ、1962年には鉄道友の会より第5回ブルーリボン賞受賞車両に選出された[15][16]。改良を加えつつ1975年まで継続して増備され[17]、合計116両が製造された[18]。長期間にわたり名鉄を代表するシンボル的な車両として扱われ[19][20][21]、一時期は名鉄では最多両数の形式となり[22]、鉄道ファンからは「名鉄不朽の名車[18]」「永遠の名車[20]」ともいわれている。
本項では、本形式に準じた車両仕様で前面を貫通型として1973年に24両が製造された7700系と、本形式からの改造によって1984年に2両が登場した7100系についても記述する。また、名鉄の社内では5000系以降の高性能車について「SR車」[注 6]と呼称している[25]ことに倣い、本項でもそのように表記する。また、特定の編成について記す場合は、豊橋方の先頭車の車両番号をもって編成呼称とする(例:豊橋方先頭車の車両番号がモ7001の編成であれば「7001編成」)。