南木曽町
長野県木曽郡の町 ウィキペディアから
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妻籠宿及び三留野宿が、中山道の宿場町として発展した。また、面積の約94%を森林が占めており、南木曽ろくろ、ひのき笠といった木材を使用した産業が有名である。
観光地では妻籠地区の妻籠宿や馬籠峠、田立地区の田立の滝、読書地区のかぶと観音が有名である。
「日本で最も美しい村連合」の一つ。
南木曽町は、木曽谷の南端に位置し、中央を木曽川が流れている。支流には、岩倉川、与川、蘭川、坪川、男埵川がある。町の東部には、南木曽岳(1,679 m)や高曽根山(1,118 m)が、西部には、摺鉢山(796 m)や伊勢山(1,373 m)がそびえる。北西部には、柿其渓谷や田立の滝などがある。
寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。
南木曽(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 14.4 (57.9) |
18.6 (65.5) |
23.5 (74.3) |
27.7 (81.9) |
30.8 (87.4) |
34.5 (94.1) |
35.6 (96.1) |
35.7 (96.3) |
34.0 (93.2) |
29.5 (85.1) |
23.3 (73.9) |
20.8 (69.4) |
35.7 (96.3) |
平均最高気温 °C (°F) | 4.6 (40.3) |
6.4 (43.5) |
11.3 (52.3) |
17.3 (63.1) |
22.1 (71.8) |
24.9 (76.8) |
28.3 (82.9) |
30.0 (86) |
25.9 (78.6) |
20.0 (68) |
13.7 (56.7) |
7.2 (45) |
17.7 (63.9) |
日平均気温 °C (°F) | −0.6 (30.9) |
0.4 (32.7) |
4.6 (40.3) |
10.2 (50.4) |
15.2 (59.4) |
19.0 (66.2) |
22.6 (72.7) |
23.5 (74.3) |
19.8 (67.6) |
13.7 (56.7) |
7.5 (45.5) |
1.9 (35.4) |
11.5 (52.7) |
平均最低気温 °C (°F) | −4.5 (23.9) |
−4.3 (24.3) |
−0.7 (30.7) |
4.2 (39.6) |
9.5 (49.1) |
14.6 (58.3) |
18.7 (65.7) |
19.5 (67.1) |
15.8 (60.4) |
9.5 (49.1) |
3.2 (37.8) |
−1.8 (28.8) |
7.0 (44.6) |
最低気温記録 °C (°F) | −14.0 (6.8) |
−15.3 (4.5) |
−11.5 (11.3) |
−5.0 (23) |
−0.3 (31.5) |
5.9 (42.6) |
11.8 (53.2) |
12.3 (54.1) |
5.3 (41.5) |
−1.2 (29.8) |
−4.2 (24.4) |
−10.6 (12.9) |
−15.3 (4.5) |
降水量 mm (inch) | 107.5 (4.232) |
113.8 (4.48) |
182.1 (7.169) |
181.0 (7.126) |
203.3 (8.004) |
298.9 (11.768) |
365.8 (14.402) |
245.9 (9.681) |
264.1 (10.398) |
186.2 (7.331) |
129.2 (5.087) |
111.6 (4.394) |
2,381.2 (93.748) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 11.9 | 9.8 | 12.2 | 11.8 | 12.1 | 15.5 | 16.6 | 13.7 | 13.1 | 11.1 | 9.6 | 12.0 | 148.9 |
平均月間日照時間 | 130.6 | 142.4 | 168.8 | 182.9 | 193.2 | 148.1 | 152.8 | 179.9 | 146.8 | 154.8 | 138.9 | 130.1 | 1,872.7 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[1] |
当町では古くから土砂災害が多く発生している[2]。大きな石や木の切り株、根付きの木までもが混じった土石流が特徴で、地元ではこれを「蛇抜け(じゃぬけ)」と呼んでいる[2]。町発行の地誌『南木曽町誌』では、蛇抜けを天災・人災両面から語っており、急峻な地形や軟弱な地質、集中豪雨、森林破壊、治山事業の不行き届きなどを発生原因に挙げている[3]。前兆としては「白い雨が降る」「谷の水が急に止まる」「きな臭いにおいがする」というものがあり、尾根の先や谷の出口、お宮の前は危険だから家を建てないようにとの教えも伝わる[4][5]。 災害にまつわる伝承は後述。
南木曽町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 南木曽町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 南木曽町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
南木曽町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
むかし、与川の山中に多くの木こりが集められ、築城のため多くの木を切り出していた。ある夜、木こりたちが寝泊まりしていた小屋に一人の女性が訪ねてくる。戸をたたく音で目を覚ました木こりの与平(よへい)は、その女性から悪いことが起こるから、これ以上木を切らないようにと告げられる。翌朝、与平は木こりの仲間に昨夜の出来事を話し、気味悪がって当日の仕事を休むことにした。夕方、再び女性が与平のもとを訪れ、明日は大変なことが起こる、雨が降り始めたら山の高い場所へ逃げるようにと告げ、姿を消した。翌日は朝から雨が降っており、雨足も強まってきたので、与平は監視役の役人の制止を振り切り、木こり仲間と共に逃げ出した。彼らが山の頂上に着くと土砂崩れが起こり、里の家々や街道が流されてしまった。与平は木曽川へと抜けて行く大量の土砂の中に、のたうち回る大きな白い蛇の姿を見た。道が絶たれたせいで里が食糧難になったため、与平たちは馬を連れて尾張国まで食糧を調達しに出かけた。流れてきた土砂の上にさしかかると、いつかの女性が目の前に現れた。女性は人間たちが木を切り過ぎるものだから居場所がなくなる、だから大雨の度に人家を流しているのだと告げ、白い蛇に姿を変えて去って行った。与平は木こりの仕事を辞め、馬方になって暮らした。
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