五位
仏教用語 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
親愛なるWikiwand AI, これらの重要な質問に答えるだけで、簡潔にしましょう:
トップの事実と統計を挙げていただけますか 五位七十五法?
この記事を 10 歳向けに要約してください
すべての質問を表示
仏教において五位(ごい)とは、説一切有部によって唱えられた、一切法(あらゆる事象)を5種類に分類してまとめた説[1][2]。五法(ごほう)・五品(ごほん)などとも。仏教は一切法(sabba-dhammā)を、無為法と有為法に明確に二分して、両者を全く異質なカテゴリーとして扱う[2][3]。
五位は以下の5つであり、1~4は有為法である[2]。有為法とは生滅変化する現象界の要素[4]、因縁変化を成立させる法、原因・条件によって生滅する事物である[5]。
- 色法(しきほう、梵: rūpa、ルーパ[6]) - 物質的なもの(法)[5]。
- 心法(しんぼう、しんぽう、梵: citta、チッタ[6]) - 精神的なもの(法)。心の働きのあるもの(法)[7]。心的作用の主体[8]。
- 心所法(しんじょほう、梵: caitasikaチャイタシカ、もしくは梵: caittaチャイッタ[6]) - 心作用[9]。心のはたらき[5]。心所法に付随するさまざまな心理作用[8]。心(法)と心所(法)のいくつかとが互いに必ず倶生(ともに生起[10])する[11]。心相応行法(しんそうおうぎょうほう; 梵: citta-samprayukta-dharma、チッタ・サンプラユクタ・ダルマ:心とあい伴う行)に、五蘊の受、想の2つを加えたもの[9]。心所有法(しんじょうほう)とも[5]。
- 心不相応行法(しんふそうおうぎょうほう、梵: citta-viprayukta-saṃskāra、チッタ・ヴィプラユクタ・サンスカーラ[6]) - 心に伴わないもの[5]。物質(色)でも精神(心)でもない存在[8]。物と心の間の関係や力を意味する[9]。
- 無為法(むいほう、梵: asaṃṣkṛta、アサンスクリタ[6]) - 因縁によって作り出されたものではない存在[4]。生滅変化を超えた常住絶対なもの[5]。非現象[12]。無為法は滅しないと、通仏教的に考えられている[13]。
それぞれの五位に含まれる法の数は、宗派によって異なる。