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フランスの県 ウィキペディアから
ヴィエンヌ県(ヴィエンヌけん、仏: Vienne、フランス語発音: [vjɛn])は、フランスのヌーヴェル=アキテーヌ地域圏にある県である。県名はヴィエンヌ川に由来する。
地域圏の北東部を占め、ドゥー=セーヴル県、シャラント県、メーヌ=エ=ロワール県、アンドル=エ=ロワール県、オート=ヴィエンヌ県と接する。
ヴィエンヌの気候は海洋性気候が支配的である。実際にヨーロッパ大陸の西側にあって大西洋に近く、夏は涼しく冬は穏やかである。県の年間平均気温が14.4℃であることで、上記の理由が証明される。降水量については、県の北部と南部の地理的状況に応じて、600mmから850mmの範囲である。平均年間日照時間は1900時間近い。
フランス革命期の1790年3月4日に設置された83県のひとつで、それまでのポワトゥー、トゥーレーヌ、ラ・マルシュの各州の一部を合併して生まれた。
第二次世界大戦中、1939年9月からモゼル県出身の54,000人の避難民(メスの師範学校の学生も含む)をヴィエンヌ県は受け入れた[1]。加えて、リモージュからポワティエに至る道路沿いには、スペイン内戦を逃れてきた難民を収容する収容所が設置された。さらには1941年にはジロンド県の避難民、1942年にはセーヌ=エ=オワーズ県から疎開した子供たち、1943年のナント地域爆撃の被害者3万人[2]、そして1944年にはシャラント=マリティーム県沿岸地域から強制的に退去させられた人々をも受け入れた[3]。1940年の5月から6月の間、ベルギー政府がポワティエに移転し、議会がリモージュに置かれていた[4]。6月下旬、県は14世紀以来初めて、外国からの侵略の対象になった。県は線で二分され、ドイツ兵2万人が駐留することになったのである[5]。
国道147号線途上、ポワティエ近郊にある流浪者収容所は、1939年よりスペイン難民を受け入れるようになった。また、1940年終わりにはポワティエ駐留のドイツ軍コマンダントゥールにも使われ、ロマの人々が閉じ込められていた。ドランシー収容所へ送られる前のユダヤ人たちを収容していたこともある。コマンダントゥールと県がよく協力していたため、ごく少数のユダヤ人が助かっただけだった。合計で1600人近く(アウシュビッツ強制収容所で殺害されたラビ、エリー・ブロシュも含まれる)がここからドランシ収容所へ送られた。この収容所には共産主義活動家、レジスタンス活動家の配偶者も入れられていた。
戦後、戦争捕虜を県内各地で収容することになり、一部はかつてのドイツの収容所に入れられた[6]。
1819年に創業した兵器工場は1968年に閉鎖された。以降、建物は軍事アーカイブの博物館、そしてアイスリンクとして使われている。
1801年 | 1831年 | 1841年 | 1851年 | 1856年 | 1861年 | 1866年 |
---|---|---|---|---|---|---|
240.990 | 282.731 | 294.250 | 317.305 | 322.585 | 322.028 | 324.527 |
1872年 | 1876年 | 1881年 | 1886年 | 1891年 | 1896年 | 1901年 |
320.598 | 330.916 | 340.295 | 342.785 | 344.355 | 338.114 | 334.343 |
1906年 | 1911年 | 1921年 | 1926年 | 1931年 | 1936年 | 1946年 |
333.621 | 332.276 | 306.248 | 310.474 | 303.072 | 306.820 | 313.932 |
1954年 | 1962年 | 1968年 | 1975年 | 1982年 | 1990年 | 1999年 |
319.208 | 331.619 | 340.256 | 357.366 | 370.428 | 380.005 | 399.024 |
2006年 | 2010年 | |||||
418,460 | 427,103 |
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