2018年に発売された西部をテーマにしたアクションアドベンチャービデオゲーム ウィキペディアから
『レッド・デッド・リデンプション2』(英:Red Dead Redemption 2)は、アメリカ合衆国のロックスター・ゲームスより2018年10月26日に世界同時発売されたオープンワールド型アクションアドベンチャーゲームソフト。レッド・デッドシリーズの第3作目。略称は『RDR2』。対応ハードはPlayStation 4、Xbox One、PC、下位互換性を使用する PS5 と Xbox Series X および S。
![]() | |
ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム・オープンワールド |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 4 Xbox One Microsoft Windows Google Stadia |
開発元 |
ロックスター・サンディエゴ ロックスター・ノース ロックスター・リーズ ロックスター・ニューイングランド ロックスター・トロント ロックスター・インド ロックスター・ロンドン |
発売元 | ロックスター・ゲームス |
販売元 | テイクツー・インタラクティブ |
プロデューサー | ロブ・ネルソン |
デザイナー | イムラン・サルワール |
シナリオ |
ダン・ハウザー マイケル・アンズワース ルパート・ハンフリーズ |
プログラマー | フィル・フッカー |
音楽 | ウッディ・ジャクソン |
美術 | アーロン・ガーバット |
シリーズ | レッド・デッドシリーズ |
人数 |
オフラインモード:1人 レッド・デッド・オンラインモード:2-32人 |
メディア | Blu-rayディスク枚数:2枚組 |
発売日 |
PS4、Xbox One 2018年10月26日 Windows 2019年11月5日 Google Stadia 2019年11月19日 |
対象年齢 |
CERO:Z(18才以上のみ対象) ESRB:M(17歳以上)[1] PEGI:18 BBFC: 18 USK:18(18歳未満提供禁止) |
コンテンツアイコン |
CERO:暴力・犯罪 ESRB:Blood and Gore, Intense Violence, Nudity, Sexual Content, Strong Language, Use of Drugs and Alcohol[1] |
エンジン | RAGE |
売上本数 | 6700万本[2] |
その他 |
PS4 Pro Enhanced対応[3] Xbox One X Enhanced対応[4] |
動作環境 | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
キャッチコピーは「永遠の無法者」。
タイトルロゴでは、ローマ数字を使った『レッド・デッド・リデンプションII』(英:Red Dead Redemption II)と表記する[注釈 1]。
西部劇の世界を描くオープンワールドのアクションアドベンチャーゲーム。今作は2016年、ロックスター・ゲームスの公式Twitterにて画像のみ発表された[7]。
PlayStation 2、Xboxで発売された『レッド・デッド・リボルバー』とPlayStation 3、Xbox 360で発売された『レッド・デッド・リデンプション』に続くレッド・デッドシリーズの第3作(外伝を入れて第4作目)。
複数の敵との戦いで有利になり、レッド・デッドシリーズ恒例である、スローモーション「デッドアイ」(バレットタイムシステム)もある。その他ロックスター・アドバンスド・ゲーム・エンジンなども使用して開発を進めてきた。また、「ソーシャルクラブ」にもアクセス出来る作品である[8]。
本作のクリエイターは『グランド・セフト・オートV』、『レッド・デッド・リデンプション』に関わっており『グランド・セフト・オートV』のサンアンドレアス州よりも1.2倍広いマップ[9]となった。世界中のメディアにも注目された作品[10][11]となった。
前作『レッド・デッド・リデンプション』は1910年代が舞台だったが、本作では1899年と前作よりも時代を遡る[12]。前作で語られた前作主人公、ジョン・マーストンが所属していたギャング団(ダッチ・ギャング)の逃亡劇とその結末が本作主人公、アーサー・モーガンの視点から描かれる。
前作同様、名誉レベルと呼ばれるシステムが導入されている[13]。名誉システムは、プレイヤーの行動が道徳的な行動だったかどうか判定されるもの。NPCを助けたりストーリーでの選択肢で名誉な選択をしたりすると名誉度が上がる。殺人や強盗などの犯罪を犯したりストーリーでの選択肢で不名誉な選択をしたりすると名誉度が下がる。それによりNPCの反応や商品の値段、また主人公の人相が変わる。さらに名誉度によってストーリーの演出やエンディングが変わるシステムである。マルチエンディングシステムであり4つのエンディングが存在するが演出が変化するのみであり本筋は変わらない。
2016年10月18日にロックスター・ゲームスが『レッド・デッド・リデンプション2』を2017年秋に発売すると正式発表[14]したが、2017年5月に発売時期を2017年秋から2018年春に延期するとの発表[15]がなされた。その後、発売日を2018年10月26日と発表[16]。
本編発売から約7か月後の2019年5月16日には「レッド・デッド・オンライン」がサービス開始された。
アメリカ国内で『レッド・デッド・リデンプション2』発売に渡って、発売日当日には2018年10月26日にアメリカ国内の労働者(社会人)が一斉に仮病で休む又は休暇を入れるという事態が発生。同社の『グランド・セフト・オートV』(2013年)から5年振りの新作などの事で世界中から期待され、2018年で最も休まれた日となった[17]。
1899年、アメリカ合衆国。開拓時代が終わり、法執行官は無法者のギャングを一掃し始めた。降伏や屈服しない者たちは、次々にその命を奪われていった。
西部の町ブラックウォーターで大掛かりな強盗に失敗した後、アーサー・モーガンとダッチギャングは逃亡を余儀なくされる。連邦捜査官と国中の賞金稼ぎに追われる中、ギャングたちが生き延びるためにはアメリカの荒れた土地で強奪、暴力、盗みを働くしかなかった。抗争に関わるほど、ギャングはバラバラにされる危機に見舞われる。
アーサーは、自らの理想と自分を育ててくれたギャングへの忠誠、そのどちらかの選択を迫られるのであった…。
本作後に続役する登場人物は「レッド・デッド・リデンプション#登場キャラクター」を参照。
前作の舞台となったニューオースティン、ウェストエリザベスに加え、本作では新たに北東に広がるニューハノーバー、ルモワン、アンバリーノと呼ばれる地域を加えた極めて広大なマップとなっている(なお、同じく前作で訪れる事ができたメキシコ領ヌエーヴォ・パライソは本作ではマップ範囲外となっている)。
作中にて登場する地域は主に実際の米国中部、西部および南部の各州がモデルとなっているが、これらに留まらず全米各地の地域がモチーフとなっている。
『レッド・デッド・リデンプション2』の最初の仕事は『レッド・デッド・リデンプション』(2010年)の発売直後に始まった[20][21]。RDRの開発元のロックスター・サンディエゴは2011年の中ごろまでに本作の概要を作った。2012年後半までに本作の大まかな脚本が完成した[22]。ロックスター・ゲームスが個別のスタジオの寄せ集めが必ずしもうまくわけではないと気付いた際、1600人で開発を促進するため、すべてのスタジオをひとつの大きなチームに吸収し[21]、ロックスター・スタジオと名付けた[23][24]。合計およそ2000人が本作に取り組んだ[21]。評論家は本作の開発費とマーケティング費用を370万USドルから540万USドルの間と推定した。これは最も高額なゲームのひとつとなっている[25]。
RDRの重要な主題はどんな犠牲を払っても家族を守るというものであったが、本作はダッチ・ギャングという形をとって家族の崩壊について語っている。ギャングが崩壊したことはRDRで頻繁に言及されるが、開発チームはその理由について物語を掘り下げることに興味があった[21]。ロックスターのクリエイティブ担当副社長のダン・ハウザーは本作のシナリオを執筆中に、映画や文学作品から着想を得たが、アイデアを盗んだと非難されないようにするため、現代の作品を避けた[22]。開発チームは特に映画や芸術作品から着想を得たわけではないが、実在する場所から着想を得た[26]。開発チームは人間と場所に関して、時間を正確に反映させることに重点を置いた。本作の住民は貧富の差異を表し、場所は文明と自然の差異を表している[27]。
本作の撮影は2013年に始まった[22]。ロックスターはダッチ・ギャングのキャラクターの配役を多様なものにしたいと考えた。ライターは特にそれぞれのキャラクターの背景にある個々の物語に焦点を合わせ、ダッチ・ギャングに入る前のキャラクターの人生とダッチ・ギャングに留まる理由を掘り下げた[21]。キャラクターの性格が物語をより良いものにすることができなかったため、開発中に削除されたキャラクターが何人かいた[21]。役者は時折せりふを即興で追加したが、たいていは脚本に忠実であった[28]。プレイヤーがキャラクターをより深く理解し、出来事がキャラクターに影響を与える様子を理解するできるようにするため、開発チームはロックスターの前作『グランド・セフト・オートV』(2013年)の3人の主人公とは対照的に、本作ではプレイヤーが操作する主人公を1人にすることを決定した[21]。開発チームは主人公を1人にするほうが西部劇の物語の構成により適していると考えた[27]。
本作はロックスターで初めてPlayStation 4とXbox One専用に作られたゲームである[29]。ロックスターは当初PlayStation 3とXbox 360向けに発売した『グランド・セフト・オートV』を移植する際に、PlayStation 4とXbox Oneの技術的能力を調べた。開発チームがPlayStation 4とXbox Oneの限界を明確にすると、すぐに重点的に取り組む必要のある部分を見つけた[30]。本作のゲームプレイでロックスターが目標にしたことのひとつは、ミッションをプレイして、カットシーンを見るのではなく、プレイヤーがゲームの世界に住んでいるように感じさせることである。この目標を達成するため、プレイヤーが他のキャラクターと交流できるダッチ・ギャングのキャンプを利用する方法をとった。ゲームの世界をよりいきいきと現実的に感じさせるため、カットシーンからゲームプレイまでキャラクターたちが同じ性格と気分を維持するようにした[21]。
RDRと『グランド・セフト・オートV』でロックスターと制作を行ったWoody Jacksonは本作のオリジナルサウンドトラックを作曲するため再度起用された[22]。本作には、物語、状況、環境の3種類の曲がある。物語の曲はミッション中に流れ、状況の曲はプレイヤーがオープンワールドやマルチプレイで歩き回っているときの曲であり、環境の曲はキャンプファイヤーの歌やキャラクターが演奏する音楽である。プレイヤーの決定によって、音楽は頻繁に反応する[31]。Jacksonは古典的西部劇の映画で使用されたレッキング・クルーの楽器を複数購入した[31]。全体で110人を超える音楽家が本作の音楽の制作に取り組んだ[32]。ダニエル・ラノワはオリジナルのボーカルトラックを制作し、ディアンジェロ、ウィリー・ネルソン、Rhiannon Giddens、ジョシュ・オムなどのアーティストと連携して制作を行った[31]。音楽と音響のディレクターのIvan Pavlovichは楽曲制作のため、サックス奏者のColin Stetson、実験音楽のバンドのSenyawa、音楽家のアルカを引き入れた[32]。
ロックスター・ゲームスは2016年10月16日と17日に初めて本作のティーザー予告を行い[33][34]、2016年10月18日に正式に発表した[35]。当初の発売日は2017年の後半であり、2回延期された。初めに2018年の前半に延期され[36]、その後、2018年10月26日に延期された[37]。ロックスターによると、本作は「磨きをかける」ため、さらに開発期間が必要となった[37]。先行予約販売を促すため、ロックスターは複数の小売店と連携し、本作の限定版を提供した[38]。コンパニオンアプリは本作と同時にAndroidとiOS向けに公開され、プレイヤーがカタログ、日誌、本作と同期したミニマップなどのゲーム内アイテムを見られるセカンドスクリーンとして機能した[39]。本作はWindows向けに2019年11月5日に発売され[注釈 17]、Stadiaが2019年11月19日にサービスを開始する際、Stadiaのローンチタイトルになった[41][42]。Windows版は視覚的、技術的に改善された[40]。
PlayStation 4とXbox Oneの評価 | ||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
レビュー収集サイトMetacriticによると、『レッド・デッド・リデンプション2』は批評家から「普遍的な称賛」を受けた[43]。本作はロックスターの『グランド・セフト・オートV』と並んで、Metacriticで最も高い点数のPlayStation 4とXbox Oneのゲームとなり[52][53]、全体で7番目に高い点数となっている[54]。批評家は物語、キャラクター、オープンワールド、グラフィック、音楽、詳細さの度合いを称賛した。『ゲーム・インフォーマー』のMatt Bertzは本作を「ロックスター・ゲームスが作った最も大きく、最もまとまりのあるアドベンチャーゲーム」と述べ[47]、『GamesRadar』のDavid Meiklehamは本作が「ゲームデザインにおいて現時点での頂点に相当する」と感じた[49]。『ガーディアン』のKeza MacDonaldは本作を「画期的なゲーム」であり、「本物のような世界を作るゲームにおいて新しい頂点」となったと述べた[55]。『IGN』のLuke Reillyは本作を「現代において最高のゲームのひとつ」であると述べた[51]。Peter Sudermanは『ニューヨーク・タイムズ』に寄稿し、本作を芸術としてのゲームの手本であるとみなし、「ナショナル・アイデンティティと文化的アイデンティティを背景に個人の物語を語り、芸術の分野を分解し、型を発展させる」本作の力と、『ゴッドファーザー』や『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』のような類似の作品とともに現在の映画やテレビを比較した[56]。
本作の物語について、『GamesRadar』のMeiklehamは本作を「これまででおそらく最も大胆なAAAゲーム」であると称した。また、物語が予測できないことを称賛し、本作のエピローグを『The Last of Us』(2013年)と比較した[49]。『ガーディアン』のMacDonaldは物語の意外な展開を称賛し、全体の物語により小さな物語を入れ込むライターの能力を称賛した[55]。『エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー』(『EGM』)のNick Plessasは最高の物語が「余白に存在し」プレイヤーによって発見され、書かれていくと述べた[46]。『ゲーム・インフォーマー』のBertzはもっと受動的で静かな瞬間が欲しかったが、同じような物語の繰り返しがほとんどなく、本作の規模を考えるとこれはすばらしい偉業であると感じた[47]。反対に、『GameSpot』のKallie Plaggeはアーサーの物語の重要性を認めたが、物語の後半で続きが予想できてしまうことにいら立った[48]。『Giant Bomb』のAlex Navarroはネイティブ・アメリカンの描写とサイドミッションが陳腐になっていると感じた[50]。本作の出だしの展開が遅いこと[57][58] や冗長なエピローグについて論評した批評家もいた[59][60]。
『EGM』のPlessasはRDRでのジョンの贖罪(redemption)よりアーサーの贖罪の旅のほうが「はるかに多くの埋め合わせをしている」と気付き、アーサーに罪があることで、Plessasはアーサーにより同情することになったと述べた[46]。反対に、『Eurogamer』のMartin Robinsonはジョンよりもアーサーのほうが説得力がないと考え、混乱させるような物語になっていると述べた[61]。『GameSpot』のPlaggeは新しいキャラクターが物語の質に貢献していると感じた[48]。『USgamer』のMike Williamsはキャラクターの性格が多様であるため、キャラクターが「実在する人物のように感じる」と述べた[57]。『IGN』のReillyは文化が多様であることと誇張を避けたことを称賛した[51]。『Giant Bomb』のNavarroは、他のロックスターのゲームではキャラクターに人間らしさが欠けているが、本作ではキャラクターに人間らしさがあり、特にアーサーが内面で葛藤していることを思慮深く描写したところにキャラクターの人間らしさが見えると述べた[50]。『ガーディアン』のMacDonaldは役者の演技によってキャラクターが実在しているように見えることに気付いた[55]。『Polygon』のChris Planteは、ブレスウェイト家とグレイ家に焦点を合わせるときは政治についてすぐれた解説をしていることに気付いたが、ネイティブ・アメリカンのキャラクターの描写を無神経で困惑させるものであると考えた[58]。
本作のオープンワールドをゲームの中で最も優れたオープンワールドと考える批評家が何人かいた[47][50]。『EGM』のPlessasは本作が「大きさと詳細さの両方でゲーム業界の限界を押し上げる」と述べた[46]。『ガーディアン』のMacDonaldはリアルなアメリカの風景を描写したことを称賛した[55]。『IGN』のReillyはそれぞれの環境がいきいきと感じられることもあり、RDRよりも本作の世界のほうが「広く、美しく、変化に富んでいる」と考えた[51]。『GameSpot』のPlaggeはオープンワールドが多様で、反応や驚きがあるため、オープンワールドを探索せずにはいられないと感じた[48]。『GamesRadar』のMeiklehamは最も印象的なライティングと天候のシステムの一部について、本作を「史上最も美しいゲーム」と称した[49]。『USgamer』のWilliamsは本作をPlayStation 4とXbox Oneで最も美しいゲームのひとつであるとみなした[57]。『IGN』のReillyはライティング、顔のアニメーション、詳細さの度合いを称賛した[51]。『ゲーム・インフォーマー』のBertzは細部にこだわったことを称賛し、「常に変動する天候のシステムは他に類がなく、環境音のサウンド・エフェクトやこれまでのゲームの中で最も野心的な動植物の生態系」のため、本作の世界がよりいきいきと感じられると気付いた[47]。
ゲームプレイのあらゆる面で詳細さの度合いを称賛した批評家が何人かおり[50][49]、『EGM』のPlessasは細部にこだわったことでより深く没頭できると感じたが[46]、非常に多くの現実感が機会を制限し、アニメーションを不必要に長引かせていると気付いた批評家もいた[62][63][64]。『IGN』のReillyはアーサーの動きが『グランド・セフト・オートV』の主人公よりも「重い」が、扱いにくいとは感じないと考え、密接した戦闘によりわくわくすると気付いた[51]。『Polygon』のPlanteは、会話の選択肢は制限されているが、それでも他の暴力的なアクションゲームよりも改良されていると考えた[58]。『Eurogamer』のRobinsonは一部のストーリーミッションで自由がなかったことへの不満をあらわにした[61]。操作を批判した批評家や、ボタンの配置とユーザインタフェースに一貫性がなく、困惑させると気付いた批評家もいた[59][65][66]。
Windows版の評価 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
Metacriticによると、本作のWindows版は「普遍的な称賛」を受けた[43]。本作は最も高い点数のPCゲームのひとつである[70]。『PCGamesN』のSam Whiteは本作が映像的に改善されたため、オープンワールドが「これまでで最も良く見える」と考えた[71]。『デストラクトイド』のCarterはフォトモードが追加されたことを称賛した[67]。『Ars Technica』のSam Machkovechはカットシーンのアニメーションがより高いフレームレートに合わせてうまく調整されていないと感じたが、ゲームプレイは家庭用ゲーム機よりはるかに優れていると考えた[72]。『Rock, Paper, Shotgun』のMatthew Castleは操作を適応させたこと、特にデッドアイでターゲットをマークする際の操作を称賛したが、慣れるのにより時間がかかったと感じた[73]。『PC Gamer』のJames Davenportはマウスの反応が速いため、一人称視点はWindows版の方がより優れていることに気付いたが[74]、本作が何度かクラッシュしたと述べた[68]。『Jeuxvideo.com』のJean-Kléber Lauretは同様の批判を行い、映像的、技術的に向上させるには高性能のハードウェアが必要になるということに気付いた[75]。『Polygon』のSamit SarkarはWindows版の技術的な問題を批判し、その時点でプレイできる状態ではなかったと述べた[76]。発売から1週間後に『PCMag』のTony Polancoは技術的な問題がほとんど解決されたと述べた[69]。
本作はゲームの報道機関から多数ノミネートされ、多数の賞を獲得した。2018年のThe Game Awardsで8つの部門にノミネートされ、Best Audio Design、Best Narrative、Best Score/Music、アーサーを演じたClarkに対するBest Performanceの4つの部門で受賞した[77]。第6回SXSWゲーム賞でTrending Game of the Year、Excellence in SFX、Excellence in Technical Achievementを受賞した[78]。第22回D.I.C.E. Awardsで8つの部門にノミネートされ[79]、第19回ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワードで7つの部門にノミネートされ[80]、第15回英国アカデミー賞ゲーム部門で6つの部門にノミネートされた[81]。本作はMetacriticで2018年における最も高い点数のゲームとなった[82]。本作は複数の2018年ベストゲームの一覧に載り、Australian Games Awards[83]、Brazil Game Awards[84]、Fun & Serious Game Festival[85]、Italian Video Game Awards[86]でGame of the Yearを受賞し、『4Players』[87]、『AusGamers』[88]、『コンプレックス』[89]、『Digital Trends』[90]、『Edge』[91]、『エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー』[92]、『Gamereactor』[93]、『GameSpot』[94]、『ガーディアン』[95]、『Hot Press』[96]、『news.com.au』[97]、『ザ・テレグラフ』[98]、『USgamer』[99]、『Vulture』[22]などの報道機関からGame of the Yearを受賞した。また、『Entertainment.ie』[100]、『ハリウッド・リポーター』[101]、Metacritic[102]、『ナショナル・ポスト』[103]、『NME』[104]、『Stuff』[105]、『Thrillist』[106]、『VG247』[107]、『Wired UK』[108]の2010年代のベストゲームに選ばれた。
実在するピンカートン探偵社の名前を作中で勝手に使用しているため、ピンカートン探偵社は、キャラクターを使用に継続的なキャラクター使用料の支払いを求めていると発表した。しかし後、ロックスター・ゲームはアメリカ合衆国憲法の「表現の自由」に反しているとしてピンカートン探偵社を提訴[109]した。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.