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ヨットなどのプレジャーボートを係留・保管する港湾施設 ウィキペディアから
マリーナ(英: marinaは、スペイン語 [maˈɾina]、 ポルトガル語 [mɐˈɾinɐ] や イタリア語 [maˈriːna]で「海に関するもの」の意味、を源流とする)は、ヨット、モーターボートなどのプレジャーボート類を係留・保管する機能を持つ港湾施設である。ヨットに特化したマリーナは、ヨットハーバー(英: yacht harbor)と呼ばれる。ただし、マリーナの語彙は、海洋のものに限らず、湖や河川、運河といった内陸部の埠頭や波止場にも広く用いられる。
基本的にレジャー用の船(プレジャーボート)のみを対象とした産業用でないものの施設であり、漁船が利用する「漁港」や、旅客船・貨物船などの商船が利用する「商港」とは異なる。
ただし、後述するように、日本においては水産庁主導で、「漁港」の一部を「マリーナ」として活用する「フィッシャリーナ」(fisharina)という概念・利用形態も広められている。
マリーナは、港を中心とした様々な施設の集合体である。係留桟橋、防波堤・消波堤、ドック、休憩・宿泊施設の他、プールやクラブハウスなどの娯楽施設も設けられる。オリンピックセーリング競技やボートショーの会場としても利用される[1]。小型船舶操縦免許証取得のための講習や、救難とその指導、気象・海象の解析とその情報提供も行う。
多くは航海の途中の「ビジター」が自由に立ち寄れる「ビジターバース」(visitor berth)を備えているが[2]、クラブ専用の会員制マリーナも存在する。日本では第三セクター方式での運営が多い[3]。
日本では、国土交通省(運輸局・海事振興部・船舶産業課)主導で「海の駅」の整備が、水産庁(漁港漁場整備部・計画課)主導で「フィッシャリーナ」(fisharina)の整備が、それぞれ進められている[4][5][6]。
船を保管する場所が少ない小規模な一部のマリーナでは不法な長期係留が常態化しており、津波で流された船が被害を引き起こした例もあることから、地上で保管する施設の整備が行われている[7]。
「海の駅」とは、施設・サービス・地域連携などが整っているマリーナに対して、国土交通省の地方運輸局および海の駅ネットワーク設置認定委員会で認定・登録を行なっていく制度である[4]。
「道の駅」の海版であり、中には「道の駅」と「海の駅」を兼ね備えた施設もある。
「フィッシャリーナ」(fisharina)とは、水産庁によって推進されている、漁港の一部をマリーナとして利用・活用する複合施設のこと[5][6]。
「フィッシャリーナ」(fisharina)という言葉は水産庁による造語であり、意味からすれば「fishing port (漁港) + marina (マリーナ)」の混成語のように思えるが、水産庁の説明では「fish (魚) + arina (アリーナ/劇場)」の合成語とされている[5][6]。
「海の駅」と同じように、フィッシャリーナ認定委員会による認定制度があり、水産庁と国土交通省の連携により、認定されたフィッシャリーナは「海の駅」の認定・登録の支援もある[5]。
フィッシャリーナとは別にプレジャーボートの係留を認めている漁港もあるが、漁業者とのトラブルも発生している[8]。
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