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ベトナムの格安航空会社 ウィキペディアから
ベトジェットエア (Vietjet Air)は、ベトナムの格安航空会社である。ベトナム初の民間航空会社。Sovico Holdings傘下[1]。
2007年に設立。当初はエアアジアとの合弁で「ベトジェット・エアアジア」として運航する予定であったが、ベトナム政府の外資規制方針によって、エアアジアとしての運航が許されなかった。その後、エアアジアが資本を引き上げた後、2011年12月25日から運航を開始した[2]。
2012年に新規路線就航記念として、ビキニ姿のモデルが機内で踊るイベントを実施し、国内外で話題を集めたが、問題視したベトナム当局により地方航空規制違反で罰せられた[3]。
2017年7月25日、日本航空(JAL)と包括的業務提携を発表[4]、同社とのコードシェア便運航は2018年10月28日より開始される[5][6]。
2018年5月7日、日本の国土交通省より、外国人国際航空運送事業の経営許可を受け[7]、11月8日より大阪/関西 - ハノイ間に就航させた[8]。 その後、大阪/関西 - ホーチミンシティを同年12月14日に[9]、東京/成田 - ハノイを2019年1月11日に[10]それぞれ就航した。2019年10月27日には、ダナン - 東京/羽田間が就航した[11]。今後は、名古屋、福岡、鹿児島に就航する計画であると発表された。
CEOのグエン・ティ・フオン・タオ (Nguyễn Thị Phương Thảo)は、親会社のSovico Holdingsの共同創業者・会長であり、東南アジアの女性として自力で成功した初のビリオネア(=総資産10億ドル以上)でもある[3][13]。既婚で4人の子を持つ[13]。1970年にハノイで生まれ、ロシアのプレハーノフ記念ロシア経済アカデミー、ドミトリ・メンデレーエフ化学技術大学で金融と経営を学んだ。日本などアジア諸国の衣料品、オフィス機器、肥料などをモスクワで販売して資産を作り、帰国後ベトナム初の民間銀行であるテクコムバンク(Techcombank)とベトナム国際商業銀行(VIB)などに投資、その後、2007年にベトジェットエアを設立した[3]。
Sovico Holdingsは1980年代後半にメディア事業者として始まり、1992年からは産業機械、建設機械、特殊車両、鉄鋼、肥料などを扱う商社となり、ソ連のベトナム商業組合の立ち上げにも携わった[14][1]。1997年に金融業に進出し、2008年に社名をSovicoからSovico Holdingsに変更して、航空のほか、金融(HD Bank=ホーチミン市開発銀行)、不動産(都市開発やベトナム最大級のビーチリゾートを複数所有)、水力発電など20以上の子会社と約2万人の従業員を抱えるベトナム有数のコングロマリット企業(複合企業)となった[1][15][3]。
機種 | 運用機数 | 発注機数 | 客席 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
J | Y | 計 | ||||
エアバスA320-200 | 18 | — | — | 180 | 180 | |
エアバスA321-200 | 36 | — | — | 230 | 230 | |
エアバスA321neo | 19 | — | — | 230 | 230 | |
エアバスA330-300 | 7 | — | 12 | 365 | 377 | 2021年より受領開始済み |
エアバスA321XLR | — | — | TBA | |||
ボーイング737 MAX 8[16] | — | 20 | TBA | |||
ボーイング737 MAX 10[16] | — | 80 | TBA | |||
ボーイング737 MAX 200[16] | — | 100 | TBA | |||
合計 | 80 |
2024年5月現在
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