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フレキシティ・クラシック(Flexity Classic)は、ドイツに本社を置く鉄道車両メーカーのボンバルディア・トランスポーテーションが手掛けた路面電車車両。車内の大部分がバリアフリーに対応した低床構造になっている部分超低床電車で、2024年現在はボンバルディア・トランスポーテーションを吸収したアルストムによってシタディス・クラシック(Citadis Classic)と言うブランド名での展開が行われている[1][2][3][4]。
1990年代以降各地の鉄道車両メーカーを買収する形でヨーロッパの鉄道市場に参入したボンバルディアは、買収元の各メーカーが展開、もしくは設計していた超低床電車ブランドを引き継ぎ、ヨーロッパ各地の路面電車事業者へ導入していた。その中で1997年、ドイツ・カッセルで路面電車を運営するカッセル交通株式会社(KVG)・カッセル地域鉄道有限会社(RBK)からの受注に際し、1998年に買収したドイツ・ワゴンバウ(DWA)が設計していた超低床電車であるLF 2000を基にした8NGTW形を製造する事となった。これが後にフレキシティ・クラシック、2024年現在のシタディス・クラシックというブランド名となった車両の第一号である[1][3][4]。
従来の超低床電車は車軸がない左右独立式台車を始めとした高度な技術が用いられた事から価格が高騰し、それに起因する不具合が多数報告される事態も起きていた。それに対し、フレキシティ・クラシックは回転軸や車軸を用いた動力台車など従来の路面電車車両に使われていた技術を導入することで安価での購入が可能となった他、走行時の信頼性や線路の摩耗減少などの効果も得られている。また付随台車についても車軸を用いた小径ボギー台車が使われている。一方で動力台車が設置された箇所は床上高さが高くなっているため、フレキシティ・クラシックは車内に高床構造の箇所やステップが存在する部分超低床電車となっている[1][4]。
車体外板はステンレス鋼、車体枠は普通鋼で製造されており、顧客からの要望に応じて繊維強化プラスチック(FRP)を用いることも可能である。設計にはモジュール構造が採用されており、編成や車体の幅も顧客の条件に応じて自由に選択する事が出来る[1]。
前述の通り、フレキシティ・クラシック(→シタディス・クラシック)はドイツの路面電車向けに開発された車種だが、ポーランドのクラクフ(クラクフ市電)、スウェーデンのストックホルム(トラム7号線)やヨーテボリ(ヨーテボリ市電)、オーストラリアのアデレード(グレネルグ・トラム)などドイツ国外で路面電車を運営する事業者からの発注も多数行われている[1][2][3]。
フレキシティ・クラシック(→シタディス・クラシック)が導入された、もしくは導入される予定の路面電車は以下の通り。形式名は各都市によって異なるが、そのうち「NGT」は「低床連接式路面電車(Niederflurgelenktriebwagen)」の略称で、その後に続く番号(「6」「8」など)は車軸数を意味する[2][3]。
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