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無尾目アオガエル科の動物 ウィキペディアから
カジカガエル(河鹿蛙、金襖子、Buergeria buergeri)は、両生綱無尾目アオガエル科カジカガエル属に分類されるカエル。 清流の歌姫とも呼ばれとても美しい声で鳴く。
カジカガエル | ||||||||||||||||||||||||||||||
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カジカガエル Buergeria buergeri | ||||||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価[a 1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Buergeria buergeri (Temminck & Schlegel, 1838) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
カジカガエル | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Kajika frog |
他のアオガエル同様、メスはオスより大きく、体長オス3.5-4.4センチメートル、メス4.9-8.5センチメートル[3][4][5][7]。体形は扁平で[3][6]、岩の隙間に隠れるのに適している[5]。体色は灰褐色で、不規則な斑紋があり[3]、岩の上では保護色になる。また、両目の間に丁字状の暗色の模様が入る[7]。体色の濃淡は、環境によりある程度変色させることができる[5]。個体による色彩の変異はあまり顕著ではない[7]。
卵は直径0.2センチメートルで暗褐色[1]。幼生(オタマジャクシ)は渓流での生活に適応しており、口器は大型で吸盤状になり、急流で流されないように水中の岩に貼り付くことができる[2][3][4]。
山地にある渓流、湖、その周辺にある森林などに生息する[1][4][5]。
食性は動物食で、昆虫、クモなどを食べる[4][6]。幼生は藻類を食べる[3][5]。
繁殖形態は卵生。オスは水辺にある石の上などに縄張りを形成し、繁殖音をあげる[2]。鳴くのは、繁殖期の4月から7月の夕方から明け方までである。和名の「河鹿」はこの鳴き声が雄鹿に似ていることが由来[3]。4-8月に水中にある石の下などに約500個の卵を数回に分けて産む[1][2][3][4][5][6]。卵塊は直径5cmほどの球体[7]。卵は約2週間で孵化する[1]。
鳴き声から和歌の題材になったり[5][6](夏の季語[注釈 1])、また美声で唄う個体を「河鹿」と呼んで讃えることもあった。
ペットとして飼育されることもある。江戸時代には専用の籠(河鹿籠)による飼育がされた[2][3][5]。
日本では1936年に美川町(現:岩国市)の錦川中流域が「南桑カジカガエル生息地」、1944年に湯原町(現:真庭市)が「湯原カジカガエル生息地」として生息地が国の天然記念物に指定されている[1][3][a 2]。
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