ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター(The Wizarding World of Harry Potter)は、ユニバーサル・スタジオのテーマパークに導入されている、「魔法ワールド」の世界を忠実に再現したエリアである。
イギリスの児童文学作家であるJ・K・ローリングのファンタジー小説を原作とする映画『ハリー・ポッター』シリーズをもとに作られたエリアで、2010年6月18日、フロリダ州ユニバーサル・オーランド・リゾート内のアイランズ・オブ・アドベンチャーに最初にオープンした。禁じられた森やホグズミード村をモチーフにしたショップやレストラン、アトラクションがある。
原作者のJ・K・ローリングや映画の美術スタッフも関わって建設されたその新テーマパークは、『ハリー・ポッター』の世界が忠実に再現され、大きな評判を呼んだ。エリアが開園した年はユニバーサル・オーランド・リゾートの入園者数が30%増加した。[1]
2014年7月8日には、ユニバーサル・スタジオ・フロリダにダイアゴン横丁を再現したエリアがオープンした。同年7月15日には米国外初としてユニバーサル・スタジオ・ジャパンにオープンし、2016年4月7日にはユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにもオープンした。
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営業 |
名称 |
備考 |
2010年6月18日 |
アイランズ・オブ・アドベンチャー |
禁じられた森やホグズミード村をモチーフにしている |
2014年7月8日 |
ユニバーサル・スタジオ・フロリダ |
ロンドンのダイアゴン横丁やグリンゴッツ銀行をモデルにしている |
2014年7月15日 |
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン |
過去最大の450億円を投資し、既存の駐車場を立体化させることで用地を確保し、建設された[2]。 |
2016年4月7日 |
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド |
アトラクションは基本的にユニバーサル・スタジオ・ジャパンと同様。 |
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2010年にアイランズ・オブ・アドベンチャーにオープンしたホグズミード村と、2014年にユニバーサル・スタジオ・フロリダにオープンしたダイアゴン横丁の2つのエリアで構成されている。2つのエリアはホグワーツ特急で移動することができる(両パークを行き来できるスタジオ・パスが必要)。また、2025年開業予定のエピック・ユニバースでは、『ファンタスティック・ビースト』シリーズに登場する1920年代のパリ魔法省と、『ハリー・ポッター』シリーズに登場する英国魔法省が融合したエリアの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター:魔法省(The Wizarding World of Harry Potter — Ministry of Magic)」が登場する[3]。
ホグズミード村(アイランズ・オブ・アドベンチャー)
アトラクション
- ハリー・ポッターと禁じられた旅(Harry Potter and the Forbidden Journey)
- ホグワーツ城内に設置された大型アトラクション。ユニバーサルによると「革命的な360度のテーマパーク経験、さらにライブアクションの高度なロボット工学技術と革新的な映画製作の最初のコンビネーションだ」とのことである[4]。
- 2011年に、世界最高ダークライドゴールデン・チケット賞を受賞した。なお2010年までは「アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン」が受賞していたが、その記録を阻止した。
- フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ(Flight of the Hippogriff)
- 家族向けのローラーコースターとなっており、ハリーがヒッポグリフの上に乗って飛行するシーンをイメージしたアトラクション。
- ハグリッドの魔法生物モーターバイクアドベンチャー(Hagrid's Magical Creatures Motorbike Adventure)
- 2019年6月オープンのバイク型コースター。下記のドラゴン・チャレンジの跡地にオープンした。
クローズしたアトラクション
- ドラゴン・チャレンジ(Dragon Challenge)
- ハイスピードで2台同時に走行するスリリングな吊り下がり式ローラーコースター。
ショップ
- オリバンダーの杖店 1号店(Ollivanders)
- ダイアゴン横丁にある杖専門店「オリバンダーの店:紀元前382年創業高級杖メーカー」を再現。実際に300本近い杖を販売しており、ゲストはハリーと同じように杖に選ばれる体験ができる。
- ゾンコの「いたずら専門店」(Zonko's Joke Shop)
- いたずら品専門店。映画に登場するいたずらグッズも多数販売している。
- ハニーデュークス(Honeydukes)
- 普通の菓子から、よくわからない魔法の菓子を売っている菓子屋。作中に登場する蛙チョコレートや百味ビーンズを実際に売っている。
- ダービシュ・アンド・バングズ魔法用具店(Dervish and Banges)
- クィディッチ用品を販売している箒店を再現。実際に購入することもできる。
- フィルチの没収品店(Filch's Emporium of Confiscated Goods)
- 「ハリー・ポッターと禁じられた旅」の出口近くにある。魔法省のグッズや魔法用品を土産として実際に購入可能な店。
- ふくろう便&ふくろう小屋(Owl Post & Owlery)
- グラドラグス魔法ファッション店(Gladrags Wizardwear)
ストリート・エンターテイメント
- フロッグ・クワイア(Frog Choir)
- トライウィザード・スピリット・ラリー(Triwizard Spirit Rally)
ホグワーツ特急
- ホグズミード・ステーション(Hogsmeade Station)
- ダイアゴン横丁のキングス・クロス・ステーション行きの電車に乗ることができる。
ダイアゴン横丁(ユニバーサル・スタジオ・フロリダ)
アトラクション
- ハリー・ポッターとグリンゴッツからの脱出(Harry Potter and the Escape from Gringotts)
- グリンゴッツ魔法銀行のなかにある、3D映像を用いたローラーコースター。
- 銀行、屋上部には火を吹くドラゴン(ウクライナ・アイアンベリー種)がいる。大理石の床のロビーから入り、洞窟の廊下とエレベーターで地下へと移動する。
ショップ
- オリバンダー杖店 2号店(Ollivanders)
- ホグズミード村にある店と同様、杖が魔法使いを選ぶ体験ができる。
- ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ(Weasley's Wizard Wheezes)
- ボージン・アンド・バークス(Borgin and Burkes)
- マダム・マルキンの洋装店(Madam Malkin's Robes for all Occasions)
- ワイズエーカー魔法用品店(Wiseacre's Wizarding Equipment)
- 魔法機器を取り揃えている店。もともとはホグズミード村にあったが、ダイアゴン横丁に移転した。
- 高級クィディッチ用品店(Quality Quidditch™ Supplies)
- グリンゴッツ魔法銀行(Gringotts Money Exchange)
- 米国通貨とグリンゴッツ銀行券を10ドルまたは20ドルで交換することができる。銀行券は、ダイアゴン横丁およびホグズミード村、ユニバーサル・オーランド・リゾートの特定の場所での購入に使用できる。なお、未使用の銀行券はユニバーサル・スタジオ・フロリダまたはアイランズ・オブ・アドベンチャーのゲストサービスオフィスで米国通貨に戻すことが可能。
- 魔法動物ペットショップ(Magical Menagerie)
- 動物の玩具を販売している。
- スクリビュウス(Scribbulus)
- 筆記用具やシール、封筒などを販売している。
- シャッターボタンズ(Shutterbutton's)
- 実際に動く自分の肖像画を作成できる。
- シュガープラムズ・スイートショップ(Sugarplum's Sweetshop)
- カラフルな菓子を販売している。ホグズミード村のハニーデュークスのような立ち位置。
- ワンズ・バイ・グレゴロビッチ(Wands by Gregorovitch)
- オリバンダーとはまた別の杖店。幅広い品揃えから選択できる。
レストラン
- 漏れ鍋(Leaky Cauldron)
- 三本の箒同様、バタービールやカボチャジュース、イギリス料理を食べることができる。
- フローリアン・フォーテスキューズ・アイスクリームパーラー(Florean Fortescue's Ice-Cream Parlour)
- さまざまなアイスクリームを食べることができ、中にはバタービール味のアイスクリームもある。
- ザ・ファウンテン・オブ・フェア・フォーチュン(The Fountain of Fair Fortune)
- ビールやさまざまな飲料(アルコールと非アルコールの両方)を提供。
- ザ・ホッピング・ポット(The Hopping Pot)
- エターナルズ・エリクサー・オブ・リフレッシュメント(Eternelle's Elixir of Refreshment)
ストリート・エンターテイメント
- ザ・テイルズ・オブ・ビードル・ザ・バード(The Tales of Beedle the Bard)
- ウィザーディング・ドラマチック・アカデミー・オブ・ドラマチック・アーツ(Wizarding Dramatic Academy of Dramatic Arts)が披露するステージ・ショー。『ハリー・ポッター』シリーズに登場する書物「吟遊詩人ビードルの物語」を人形劇にしたもの。
- セレステナ・ワーベック・アンド・ザ・バンシーズ(Celestina Warbeck and the Banshees)
ホグワーツ特急
- キングス・クロス・ステーション(King's Cross Station)
- ホグズミード村のホグズミード・ステーション行きの電車に乗ることができる。劇中に登場する「9と3/4番線」が再現されている。
魔法省(ユニバーサル・エピック・ユニバース)
アトラクション
- ハリー・ポッター・アンド・ザ・バトル・オブ・ミニストリー(Harry Potter and the Battle at the Ministry)
- 映画の後日談にあたり、シリーズにも登場した悪役のドローレス・アンブリッジの裁判が行われる英国魔法省のエレベーターに乗る。そこにはハリーやロン、ハーマイオニーらとともに魔法省内をめぐる冒険の旅や死喰い人の残党との戦いが待ち受けているのであった[5]…
- 摩訶不思議サーカス(Le Cirque Arcanus)
- 映画「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」にも登場した摩訶不思議サーカスを再現したショー[6]。
「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」を含む2つのライド・アトラクションと、8つのショップ、2つのレストランで構成される。基本的にはアイランズ・オブ・アドベンチャーのホグズミード村とほぼ同じ施設で構成されている。エリアオープン当初は混雑緩和のため、入場には入場確約券(ホテル宿泊プランなど事前購入)か入場整理券が必要だったが、現在では自由に入場できる。よってアトラクションを短い待ち時間で利用できる入場確約券付きエクスプレス・パスも販売されていた。入場整理券の発券はニューヨーク・エリア内のセントラルパークに設置された発券機で行い、整理券の当日分発行終了後は確約券のキャンセル分があった場合のみ入場抽選券が発行される。整理券および抽選券の発券は無料で、人数分のスタジオ・パスが必要。現在のスーパー・ニンテンドー・ワールドの整理券、確約券と同様の仕組みである。
アトラクション
- ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
- ホグワーツ城内にある、エリアのメインとなるアトラクション。日本への導入にあたり4K解像度のプロジェクターが導入され、オーランドのものより鮮明な映像で体験できる。
- なお、アルバス・ダンブルドアの日本語吹き替えを担当した永井一郎は、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」がユニバーサル・スタジオ・ジャパンにオープンする前に死去したため、このアトラクションにおけるダンブルドア役も遺作のひとつとなった。
- 当初ホグワーツ城内にはアトラクション利用者のみしか入れなかったが、9月からは城内を見学するだけの「ホグワーツ・キャッスルウォーク」が開始され、身長制限などでアトラクションを利用できない人でも入れるようになっている。公式サイトには集合場所や集合時間などがいっさい記載されていないため、現地に赴き、クルーに尋ねるなどして直接確認しなければならない。
- 2015年5月21日には、映像が3D化されリニューアルオープンした。
- 2018年3月16日には、3Dゴーグルが無くてもよりリアリティのある体験ができる「完全版」としてリニューアルされた。
- フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ
- 家族向けのローラーコースター。ヒッポグリフ型のライドに乗って、ハグリッドの小屋やカボチャ畑の上空を旋回する。
- ワンド・マジック
- マジカル・ワンドを購入することで、エリア内複数箇所にある魔法をかけられるスポットで魔法体験ができる。
ショップ
- オリバンダーの店
- ユニバーサル・オーランド・リゾート内にあるものと同じく「杖に選ばれる」体験ができるが、1グループ約20名で番人に指名された1名のみが体験可能となっている。番人が選んだ「杖に選ばれる」体験に使用した杖を、隣接する店で購入できる。体験終了後、体験部屋の扉が自動的に開き、店に直接移動できる。体験に使用する杖は店では販売しておらず、体験を行う部屋の、番人が立つ位置の後ろ側に所在する棚に陳列されている。
- ゾンコの「いたずら専門店」
- ハニーデュークス
- ダービシュ・アンド・バングズ魔法用具店
- フィルチの没収品店
- ホグワーツ城内、ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニーの出口付近にある。さまざまなグッズを扱っているほか、アトラクション乗車中に撮影された写真も購入できる。
- ワイズエーカー魔法用品店
- ふくろう便&ふくろう小屋
- 特設郵便ポストから郵便物を投函すると、新大阪郵便局銘の特別な小型印を押印の上、配達される。ただし年賀郵便は対象外[7]。
- グラドラグス魔法ファッション店
ストリート・エンターテイメント
- フロッグ・クワイア
- トライウィザード・スピリット・ラリー
- ワンド・スタディ
基本的にはアトラクションはユニバーサル・スタジオ・ジャパンと同様。
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名称 |
写真 |
開始年 |
説明 |
身長制限 |
Flight of the Hippogliff |
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2016年4月7日 |
ユニバーサル・オーランド・リゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにある同様のローラーコースター。 |
39インチ以上48インチ以下の子供は保護者の同伴が必要。回転、上昇をともなうので体調の悪い人は乗らないほうがよい。 |
Harry potter and the Fordidden Journey |
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2016年4月7日 |
ユニバーサル・オーランド・リゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにある同様のダークライド。こちらもホグワーツ魔法魔術学校内部にアトラクションがある。 |
48インチ以上 |
Ollivanders Wand Fitting Exeperience |
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2016年4月7日 |
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンではオリバンダーの店という名前で提供している体験型ギフトショップ |
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Frog Choir |
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2016年4月7日 |
ユニバーサル・オーランド・リゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも開催されている外でのライブショー |
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Triwizard Spirit Rally |
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2016年4月7日 |
Frog Choir同様、外で開催されているライブショー |
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基本的にはアトラクションはユニバーサル・スタジオ・ジャパンと同様だが、北京には一部存在しない施設がある。
アトラクション
- ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
- フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ
レストラン
- 三本の箒(Three Broomsticks)
- ホッグズ・ヘッド・パブ(Hog's Head)
- バタービール(Butterbeer)
ショップ
- オリバンダーの杖店(Ollivanders)
- ハニーデュークス(Honeydukes)
- ダービシュ・アンド・バングズ魔法用具店(Dervish and Banges)
- フィルチの没収品店(Filch's Emporium of Confiscated Goods)
- ふくろう便&ふくろう小屋(Owl Post & Owlery)
- グラドラグス魔法ファッション店(Gladrags Wizardwear)
- ホグズミード・ステーション(Hogsmeade™ Station)
ストリート・エンターテイメント
- フロッグ・クワイア(Frog Choir)
- トライウィザード・スピリット・ラリー(Triwizard Spirit Rally)
- ワンド・マジック(Wand Magic)
- ホグワーツ特急コンダクター(Hogwarts™ Express Conductor)