株式会社まるや八丁味噌󠄀(まるやはっちょうみそ)は、愛知県岡崎市八丁町に本社を置く八丁味噌メーカー。
大田家の口伝によれば創業は1337年(延元2年)といわれる。江戸期より三河国八丁村(現在の愛知県岡崎市八丁町、八帖町)では早川久右衛門家と大田弥治右衛門家が味噌醸造を生業としてきた。「まるや八丁味噌」はそのうちの一つ。安政2年(1855年)に大樹寺の本堂、大方丈などが焼失した際、再建のため江戸から派遣された見分役は「味噌は八丁味噌とて名物也。百文は三百三十匁又三百五十匁自位也。八丁村に問屋二軒あり」と手記にしたためた。
- 有機八丁味噌
- 三河三大豆の八丁味噌
- 無添加八丁味噌
- ゴールド赤だし
- 三葉葵赤だし
- まるやのみそだれ
- 八丁味噌みそ煮込みうどん
- 2017年(平成29年)12月15日、農林水産省は、県内39社(当時)の業者から成る「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」を八丁味噌の生産者団体として地理的表示(GI)に登録[16]。非組合員のまるや八丁味噌、カクキューの2社は登録から除外された[9]。2021年(令和3年)9月17日、まるや八丁味噌は、県組合が国から受けたGI登録の取り消しを求め、東京地裁に提訴した。カクキューは裁判には加わらなかった[17][18]。2022年(令和4年)6月28日、東京地裁(中島基至裁判長)は、まるや八丁味噌の訴えを却下した[19][20][21]。2023年(令和5年)3月8日、知的財産高等裁判所も一審判決を支持し、控訴を棄却した[22]。2024年(令和6年)3月6日、最高裁は上告をしりぞける決定をした。 敗訴確定に伴い、2026年2月以降、まるや八丁味噌は自社製品に「八丁味噌」の名称が自由に使えなくなる[23]。
石積みされた味噌樽
合名会社大田商店時代の看板
工場見学
木桶と重石
工場内
本社事務所
土蔵
「有機八丁味噌」
主力商品の一つ「ゴールド赤だし」
“歴史・沿革”. 株式会社 まるや八丁味噌. 2022年2月25日閲覧。
土屋あいり 「伝統の木おけ3本を新調 岡崎 まるや八丁味噌『末永く使いたい』」 『中日新聞』2021年2月23日付朝刊、西三河版、17面。
“第49号:八丁味噌”. 農林水産省 (2017年12月15日). 2024年3月11日閲覧。
『中日新聞』2021年9月23日付朝刊、11版、26面、「八丁味噌GI 老舗が提訴 農水省に取り消し求める」。
- 地理的表示関連
- その他
- 『新編 岡崎市史 近世 3』新編岡崎市史編さん委員会、1992年7月1日。
- 『新編 岡崎市史 総集編 20』新編岡崎市史編さん委員会、1993年3月15日。
- 『図説 岡崎・額田の歴史』 上巻、郷土出版社、1996年4月20日。ISBN 978-4876700790。
- みそ健康づくり委員会 編『みそ文化誌』全国味噌工業協同組合連合会、社団法人中央味噌研究所、2001年4月1日。
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