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日本の映画作品 ウィキペディアから
『鍵泥棒のメソッド』(かぎどろぼうのメソッド)は、内田けんじ監督の日本映画。2012年9月15日公開。2013年、第86回キネマ旬報ベスト・テンで日本映画脚本賞、芸術選奨文部科学大臣賞、第36回日本アカデミー賞・最優秀脚本賞を受賞している[2]。
2016年に韓国、2021年に中国でそれぞれリメイクされた。
何事も計画を立ててからでないと行動出来ない水嶋香苗が新たに立てた計画は、目標の期日までに相手を見つけ結婚するというものだった。また、法外な報酬で仕事を請け負う凄腕の殺し屋「コンドウ」こと山崎信一郎は、仕事を遂行した際に僅かな返り血を受け、手近な浴場へと車(クライスラー・300)を走らせる。そして、計画性皆無の三文役者桜井武史は人生に行き詰まって自殺を図るが失敗し、おもむろに開けた財布に銭湯のタダ券を発見する。
桜井は出掛けた銭湯で、分厚い財布を持つ羽振りのいい山崎をチラ見する。その後、風呂場で山崎が足を滑らせ失神すると、桜井はそれに乗じてロッカーの鍵をすり替える。山崎は意識不明で病院に搬送されるが、頭を打ったショックで記憶を無くしており、所持品から自分を「桜井武史」だと思い込んでいた。桜井は山崎の車を乗り回し、思い付く事に財布の金を使い、山崎の家にまで上がり込む。家を物色すると、偽造免許や拳銃など山崎の仕事道具が続々と出てくる。
退院の日、記憶喪失に困惑する山崎は香苗と出会う。良心的な香苗はその日以降、山崎の世話を焼くようになる。成り行きで「コンドウ」を演じる桜井は、報酬受け取りのため依頼人と会い、更なる依頼を受け負わされるのだった。自分を売れない俳優だと思い込んでいる山崎は、真剣に芝居に取り組みだす。
桜井は依頼を受けて以降、標的となる人物に関する調査を積極的に行うようになるのだが、その行動は全く別の目的のために行われていたのだった。香苗は山崎と接するにつれ、共通点の多さや真面目な性格、向上心や努力する人柄に触れ、遂には山崎に結婚を申し込む。そんな日々の中、とうとう山崎に記憶の戻る時が訪れる。
2013年5月10日発売。発売元はクロックワークス / テレビ朝日、販売元はメディアファクトリー。
中国・香港合作で2021年にリメイクされた。原題は『人潮汹涌』。日本未公開。
2014年に演劇集団キャラメルボックスが本作を舞台化、2014年5月10日から6月1日にサンシャイン劇場・同年6月5日から10日に新神戸オリエンタル劇場にて上演された[4]。脚本・演出は成井豊[5]。
また、2017年3月同じく演劇集団キャラメルボックスが本作を再演[6]。なお、3ステージ限定で新人抜擢ステージが行われた[7]。
役名 | 2014年版 | 2017年版 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
Black | White | 通常講演 | 新人抜擢 | ||
桜井武史 | 畑中智行 | 多田直人 | 畑中智行 | 山﨑雄也 | |
コンドウ | 阿部丈二 | 岡田達也 | 石橋徹郎 | ||
水嶋香苗 | 渡邊安理 | 岡内美喜子 | 実川貴美子 | 大滝真実 | |
水嶋徳治 | 西川浩幸 | ||||
岩城 | |||||
警官 | |||||
監督 | 岡田達也 | 阿部丈二 | 石橋徹郎 (客演) | 岡田達也 | [注 1] |
工藤純一 | 大内厚雄 | ||||
風呂客 | [注 2] | ||||
医師 | 大森美紀子 | ||||
水嶋京子 | 大森美紀子 | ||||
婦警 | |||||
番台 | [注 2] | ||||
水嶋翔子 | 前田綾 | 森めぐみ | |||
綾子 | |||||
土屋 | 石原善暢 | 久保田秀敏 (客演) | |||
彼氏 | |||||
風呂客 | [注 2] | ||||
藤本 | 小多田直樹 | 山﨑雄也 | 畑中智行 | ||
大谷 | |||||
藤木 | 笹川亜矢奈 | 大滝真実 | 実川貴美子 | ||
理香 | |||||
谷口 | 毛塚陽介 | 山根翼 | |||
大家 | |||||
村上 | 関根翔太 | 竹鼻優太 | |||
博人 | |||||
助監督 | 多田直人 | 畑中智行 | 金城あさみ | [注 3] | |
猫娘 | 岡内美喜子 | 渡邊安理 | [注 4] |
『鍵泥棒のメソッド→リブート』は、内田けんじ監督・脚本による映画『鍵泥棒のメソッド』を原作に、マギーが上演台本・演出を手がける舞台作品[8]。
2024年1月11日 - 1月21日 東京 本多劇場、同年1月27日 大阪 森ノ宮ピロティホールで公演[9]。
出典:[9]
出典:[9]
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