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『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-』(けいしちょう とくむぶ とくしゅきょうあくはんたいさくしつ だいななか トクナナ)は、アニマ&カンパニーによる日本のテレビアニメ作品。2019年10月から12月までAT-Xほかにて放送された[1]。
警察のはぐれ者「トクナナ」こと「特殊凶悪犯対策室第七課」のメンバーと現実世界を破壊しようと凶悪犯罪を起こす組織「ナイン」との戦いが描かれる[2]。
凶悪犯罪を起こす組織「ナイン」によるテロ事件があった。その事件に巻き込まれた当時中学生だった七月清司は、警察官に命を救われた。 事件から9年が経ち、自分の命を救ってくれた警察官に憧れたことを機に、自身も警官になっていた。
「ナイン」へ対抗策として、警察組織内で各分野のエキスパートを集め、「警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課」、通称「トクナナ」という対策室が組成された。七月は非番の日に巻き込まれた事件がきっかけとなり、その対策室に部署移動したことで所属する。次々引き起こる難事件に、七月と「トクナナ」のメンバーは身を投じていく。
フロンティアワークスプロデューサー白石容子[3]・アニメプロデューサー山田マヤ[3]による、「犯人やトリックに重点を置かない1話完結の王道刑事モノ」かつ、「昔の刑事モノの某ドラマ」のようなはっちゃけたノリやコードネームの付いたキャラクター等の、往年の刑事ドラマ要素を現代風にアレンジしたアニメーションの構想が本作の企画の土台となった[3]。
キャラクター原案が漫画家の黒乃奈々絵に決定してから栗山、東出以降のスタッフが招集された流れになる[3]。
本作の企画が総監督の栗山貴行とシリーズ構成の東出祐一郎に届いたのは、2018年にアニマ&カンパニーNAZスタジオによるTVアニメが放送された『アンゴルモア 元寇合戦記』の制作等で多忙を極めていた栗山と、栗山のゲーム制作スタッフ時代の仕事仲間だった東出に、本作のスタッフ探しをしていた山田が声をかけた縁から[3]。
東出は当初、3人程度の複数人での脚本執筆を想定して本作に携わっていたが「第1話から全部やってください」という上からのオーダー[3]により、脚本とシリーズ構成の両方を担当。最終的に全12話中10話分の脚本を執筆する運びになった。
制作にあたり東出と栗山は、当初はファンタジー要素の無い、現代劇TVドラマの刑事物の延長線上の作品を想定していた。初期段階ではプロデューサーからの『昔の某刑事ドラマ』のノリというオーダーに忠実に話作りをしていた[4]が、『昔の某刑事ドラマ』をそもそも現代に再現してもギャグにしかならないという判断からコメディ路線での制作を提案していた[3]という。この段階での本作に種族や魔法などの設定は存在せず、一ノ瀬栞は“カリスマ”のコードネーム通りバズーカ砲を振り回す完璧超人刑事だったとの事[4]。
コメディアニメ路線への切り替えという東出の提案に対するプロデューサー陣の反応が振るわなかったため「これで駄目ならもう諦めよう」と種族等のファンタジー要素を投入してリアルさを軽減させる構成案[3]が出、これを受けて『エルフやドラゴンなどの異種族が存在しているパラレルワールドの現代が舞台だが、刑事側は逮捕する時も超能力を使うわけではなくあくまで人間の現実的な力を使う[5]』という本作の作風が決定した。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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File.01 | 一は凶兆を、七は幸運を | 東出祐一郎 | 大畑晃一 | 藤原和々 |
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File.02 | 捜査する二人 | 柳沢テツヤ |
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File.03 | 三重の罠 | 滝川和男 | 飯村正之 | Shin Min Seop | |
File.04 | 四人の家族 | どじゃがげん | 神原敏昭 |
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File.05 | 第五の封印 | 羽原久美子 |
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File.06 | 六分間の死闘 | 中込健人 |
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File.07 | 七日目は惰眠 | 柳瀬雄之 | 藤原和々 |
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File.08 | 八フィートの逃げ道 | ヤスカワショウゴ | 玉川真人 |
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File.EXTRA | 七月清司の駆け抜ける活動報告書 | - | |||
File.09 | 九年の憤怒 | ヤスカワショウゴ | 青木裕一朗 | 神原敏昭 |
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File.10 | 十番目の竜 | 東出祐一郎 | セトウケンジ | 飯村正之 | Shin Min Seop |
File.11 | 十一時の戦争 | 飯田崇 | Jang Hee Kyu |
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File.12 | ゼロからナナへ | 島津裕行 | 栗山貴行 |
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放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [11] | 備考 |
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2019年10月6日 - 12月29日 | 日曜 21:00 - 21:30 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり |
日曜 22:00 - 22:30 | TOKYO MX | 東京都 | ||
日曜 23:30 - 月曜 0:00 | サンテレビ | 兵庫県 | ||
2019年10月7日 - 2020年1月6日 | 月曜 2:35 - 3:05(日曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 | |
2019年10月8日 - 12月31日 | 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) | BSフジ | 日本全域 | BS/BS4K放送 / 『アニメギルド』枠 |
巻 | 発売日[12] | 収録話 | 規格品番 | |
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BD | DVD | |||
1 | 2019年12月25日 | 第1話 - 第3話 | MFXA-0004 | MFBA-0006 |
2 | 2020年1月24日 | 第4話 - 第6話 | MFXA-0005 | MFBA-0007 |
3 | 2020年2月26日 | 第7話 - 第9話 | MFXA-0006 | MFBA-0008 |
4 | 2020年3月25日 | 第10話 - 第12話 | MFXA-0007 | MFBA-0009 |
作画は漣ミサ。『月刊コミックジーン』(KADOKAWA)にて2019年6月号より連載。全2巻[13]。アニメ本編の10年前にあたるトクナナ創設から9年前のエアポートテロ事件当日に至るまでの前日譚を取り扱う内容となる。
作画はなまざかな。『月刊コミックガーデン』(マックガーデン)にて2019年10月号より連載 [14]。全2巻。本編のコミカライズとなる。
AT-Xでは各話放送後に『トクナナ 捜査会議TV』として、七月清司役の下野紘、一ノ瀬栞役の津田健次郎、二条クジャク役の鈴木達央によるミニコーナーを放送[15]。
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