桃森 ミヨシ(とうもり ミヨシ、11月16日[1] - )は、日本の漫画家。関西出身[1]。血液型O型[1]。日本国外版コミックスでの名義は桃森三好、MiyoshiToumori。『ハツカレ』『悪魔とラブソング』が実写ドラマ化されている。2001年から『マーガレット』(集英社)で7作品連載した。2020年から『Cookie』(集英社)に掲載誌を移し活動中。現在連載中の『200m先の熱』は作者インタビューで「これまでの集大成だと思って描いている」と語られた[2][3]。
- 音大のピアノ科を中退し、漫画家になる前は音楽関係の仕事をしていた[4][5]。
- 2001年 - AM(オールマーガレット)新人漫画グランプリ準大賞を藤宮あゆとW授賞し『ザ マーガレット』(集英社)でデビュー。
- 2003年 -『マーガレット』(集英社)にて『ハツカレ』を連載開始、2006年9月に最終回。2006年9月から11月まで、『ハツカレ』の番外編ショートコミック『ハツカレC☆C』を連載。同作品は2006年1月より黒川智花主演で実写化(GyaOネットドラマ)。2005年の講談社漫画賞、2006年の小学館漫画賞のそれぞれに「ハツカレ」がノミネートされた。「ハツカレ」は当初、全3回の短期連載として始まったが、後に長期連載となった。また、タイトルであるハツカレという単語は作者による造語である。
- 2006年 - 12月より、『マーガレット』(集英社)にて『悪魔とラブソング』を連載開始、2011年4月に最終回。冒頭部分のみVOMIC化されている(声優キャストは悪魔とラブソングを参照)。なおこの作品は2008年と2009年のマンガ大賞第一次審査に選ばれた。また2013年の米国図書館協会ヤングアダルトサービス部門(Young Adult Library Services Association 通称YALSA)が選んだ「Great Graphic Novels」に選ばれた[6]。
- 2011年 - 7月より『マーガレット』(集英社)にて『皇子かプリンス』を連載開始、2012年7月に最終回。
- 2012年 - 10月より『マーガレット』(集英社)にて桃森ミヨシ×鉄骨サロの名義でコンビを組む。コンビは桃森から話をもちかけ実現した。合作1作目は鉄骨がネームまで描き桃森が少女漫画風に手を加えていたが、ページの割り振りなどで齟齬が出てうまくいかなかったという。そこで2作目以降は原案を鉄骨、ネームは桃森が制作し、そこから二人で話し合って変形させていく方法になった。作画およびキャラデザインは桃森ミヨシ。
- 2013年 - 『マーガレット』(集英社)2014年1号(12月5日発売)より 『菜の花の彼-ナノカノカレ-』を桃森ミヨシ×鉄骨サロ名義で連載開始[7]。2017年18号(8月19日発売)に表紙、巻頭カラーで最終回[8]。桃森ミヨシ×鉄骨サロの名義で初大型連載。鉄骨がプロット、桃森がネームと作画をしている。またこの作品からカラー原稿は作画を桃森、着色を鉄骨が行っている。
- 2018年 - 『マーガレット』(集英社)5号(2月5日発売)より 『愛が死ぬのは君のせい』を桃森ミヨシ×鉄骨サロ名義で連載開始[9]。『菜の花の彼』の途中からこの作品にかけて、二人でプロットおよびネームをし、作画も二人で行う方式になった。(下描きおよび顔のペン入れを桃森、体のペン入れを鉄骨)カラーは引き続き線画が桃森、着色は鉄骨。
- 2019年 - 13号(6月5日発売)から18号(8月20日発売)まで、桃森ミヨシが腱鞘炎のため休載した[10]。24号(11月20日発売)にて『愛が死ぬのは君のせい』連載終了[11]。
- 2020年 -『マーガレット』(集英社)6号(2月20日発売)で 『悪魔とラブソング』実写化を発表。Huluにて2021年に独占配信連続ドラマ化される。『Cookie』(集英社)11月号(9月28日発売)より『200m先の熱』を桃森ミヨシ単独名義で連載開始[12]。ソロでの連載は『皇子かプリンス』以来8年ぶりとなる。
- 2021年 -『マーガレット』(集英社)10・11合併号(4月20日発売)より『悪魔とラブソング』の続編となる『悪魔とラブソング アンコール』を短期集中連載[13](全4話[14])。続編を含む『悪魔とラブソング 新装再編版』が全8巻で5月より発刊された[13]。6月19日よりHuluにて『悪魔とラブソング』ドラマ放送(全8回)[15]。『200m先の熱』の番外編『隣の微熱』を『ザ マーガレット』秋号に前編[16]、2022年冬号に後編として掲載された。
- 2022年 -『ザ マーガレット』夏号より『隣の微熱』連載再開予定だったが作者急病のため秋号からに変更された[18]。200m先の熱10話から主人公たちの宿泊デート先として、実在する伊豆のオーベルジュ「アルカナ・イズ」が登場する[20]。
- 2023年 -集英社オンラインで『200m先の熱』についてや鉄骨サロとの関係についてロングインタビューが公開された[2][3]。
単行本未収録作品
- シフティングパラダイム(『ザ マーガレット』2001年、デビュー作)
- タイムカプセル・ラバー(『マーガレット』2001年8号)
- ラブオール(『ザ マーガレット』2002年)
- はんぶんアンリアル[44](『マーガレット』2010年24号)
- 菜の花の彼-ナノカノカレ- ディレクターズカット版[45](『ザ マーガレット』2015年10月号)
- 「悪魔とラブソング」撮影現場にいってみた[46](『マーガレット』2021年13号)
出典
『マーガレット』2019年19号227頁。2019年11月23日閲覧。
桃森ミヨシ『ザ マーガレット』第40巻第4号、集英社、東京都千代田区一ツ橋二丁目5番10号、2022年9月22日、513頁、ASIN B0BCS7NN3L、2022年9月29日閲覧。(2022年秋号)
桃森ミヨシ『200m先の熱』 5巻、集英社、東京都千代田区一ツ橋二丁目5番10号〈マーガレットコミックス〉、2022年7月30日、180-185頁。ISBN 978-4-08-844665-3。(及び5巻カバー折り返しページ)