岡本 賢一(おかもと けんいち、1964年4月22日 -)は、日本の小説家。東京都・八丈島出身[1]。日本SF作家クラブ会員だったが[2]、2023年4月現在は、会員名簿に名前がない。
1990年、短篇SF小説「ロボットは泣かない」が、第16回ハヤカワSFコンテストの最終候補作に(同作は伊吹秀明編集人のSF同人誌『パラドックス』第31号に掲載された)。
1994年、SF同人誌『宇宙塵』192号に掲載された「鍋が笑う」で第13回日本SFファンジン大賞創作部門を受賞。同年「人食い岩」で第1回パスカル短篇文学新人賞候補作となる。同年、『銀河聖船記 1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)で作家デビュー。1996年、「父の背中」で第3回パスカル短篇文学新人賞を受賞。のち、堀晃主宰のSF同人誌『ソリトン』にも参加。
その他、『JUNE』誌などに小説やエッセイを発表。別名義にまぐろ屋猫丸がある。
単行本
- 銀河聖船記 1 ディアスの少女(ソノラマ文庫、1994年7月)
- 銀河聖船記 2 ディアスの戦士(ソノラマ文庫、1995年2月)
- 銀河聖船記 3 ディアスの天使(ソノラマ文庫、1995年6月)
- ギガミリオンの幸運――銀河冒険紀(ソノラマ文庫、1996年4月)
- ワイルド・レイン――悪夢の領域(徳間ノベルズ、1996年7月)
- 学校の怪談 シネマ版(ポプラ社、1996年7月)
- 学校の怪談 2 シネマ版(ポプラ社、1996年7月)
- キャノン・ガール――銀河冒険紀(ソノラマ文庫、1997年1月)
- ダイヤモンドを噛み砕け――銀河冒険紀(ソノラマ文庫、1997年4月)
- タイム・クラッシュ 上――銀河冒険紀(ソノラマ文庫、1997年12月)
- タイム・クラッシュ 下――銀河冒険紀(ソノラマ文庫、1998年1月)
- ツイン・ヒート――暴走!甲蟲都市ゴーザム(ソノラマ文庫、1998年6月)
- 鍋が笑う(朝日ソノラマ四六判、1998年12月)収録作:「鍋が笑う」「背中の女」「リアの森」
- Monster 7――銀河冒険紀(ソノラマ文庫、1999年3月)
- 神喰い蟲――ツイン・ヒート放浪編 上(ソノラマ文庫、1999年9月)
- 神喰い蟲――ツイン・ヒート放浪編 下(ソノラマ文庫、1999年9月)
- ゴーストエリアQ 傭兵グランド1(ソノラマ文庫、2000年4月)
- ワイルド・レイン 1(ハルキ文庫、2000年9月)
- ワイルド・レイン 2(ハルキ文庫、2000年10月)
- ワイルド・レイン 3(ハルキ文庫、2000年11月)
- アンデッド・レディ 傭兵グランド2(ソノラマ文庫、2000年12月)
- それゆけ薔薇姫さま!(ファミ通文庫、2000年12月)
- 放課後退魔録 ロストガール(角川スニーカー文庫、2001年5月)
- クレイジー・ウォー 傭兵グランド3(ソノラマ文庫、2001年8月)
- 放課後退魔録II ぬだらべ(角川スニーカー文庫、2001年12月)
- 放課後退魔録III 殺し屋と月見うどん(角川スニーカー文庫、2002年12月)
- 放課後退魔録IV ナツメ(角川スニーカー文庫、2004年12月)
- 放課後退魔録(る) ワラキズ(角川スニーカー文庫、2005年1月)
- キミが、キミを殺す時――屍神少女大戦(朝日ノベルズ、2009年3月)
アンソロジー収録作品
- 「人食い岩」 - 『パスカルへの道――第1回パスカル短篇文学新人賞』(中公文庫、1994年10月)
- 「ロボットは泣かない」 - 『SFスナイパー 『パラドックス』SF傑作選』(ミリオン出版、1998年3月)
- 「それゆけ薔薇姫!」(まぐろ屋猫丸 名義) - 『SFスナイパー 『パラドックス』SF傑作選』(ミリオン出版、1998年3月)
- 「趣向」(笹生撫子との共著)、「塔」 - 『趣向』(テディ文庫、2003年9月)
- 「闇の羽音」 - 『青に捧げる悪夢』(角川文庫、2013年2月)
『SFスナイパー 『パラドックス』SF傑作選』(ミリオン出版、1998年3月)、268頁「解説」内著者プロフィール。 日本SF作家クラブ編『SF入門』(早川書房、2001年)巻末名簿