Loading AI tools
ウィキペディアから
『定吉七番』(さだきちセブン)は、東郷隆のスパイアクションコメディー小説シリーズ。基本的な設定、タイトルはスパイ小説および映画『007』シリーズのパロディである。この小説を原作としたPCエンジンのゲーム『定吉七番 秀吉の黄金』もこの項で扱う。
定吉七番こと安井友和は、大阪商工会議所秘密会所所属の殺し屋兼情報部員、「殺人許可証を持つ丁稚」である。彼は元締である千成屋宗右衛門に呼び出され、唐桟の仕着せに前垂れかけて、愛用の包丁「富士見西行」を懐にして、関西経済界の破壊を目論む悪の結社との戦いに挑む。
関西財界人の利権を守るためなら、非合法活動も辞さない影の組織[4]。略称はOCCI(THE OSAKA CHAMBER OF COMMERCE AND INDUSTRY)[5]。本部は北御堂筋・本願寺津村別院横ビルの4階にあり、表向きは「井原西鶴行跡保存会」の看板を掲げている。
組織には情報部員が多数所属しており「太助」「留吉」「幾松」などのコードネームが与えられており「定吉」ネームは、その頂点に立つ情報部員に与えられる。江戸時代の丁稚制度にならいさらに出世すると吉の名を取られ「定七番」、小番頭になれば助をつけて「定助七番」となる。
機関誌「月刊・商人の友」を発行している[2]。時折、定吉も取材を受けているのだが、業界誌にもかかわらず一般にも流通しているので、実は定吉の正体は大阪の人々にバレている。
大阪商工会議所最大の敵である、汎関東主義秘密結社。元は「納豆団」という小さな宗教団体であったが、やがて巨大組織に急成長[1]。関西文化を否定し、神田明神と平将門並びに東照大権現をあがめ、“全関西人の食卓に納豆を!!”をスローガンに、東日本から関西系企業を駆逐・関西人を排斥する為に暗躍する(『007』シリーズの「スメルシュ」に相当)。
長らく正式名称すら不明であったが、『定吉七番の復活」においてその創始者により「新潟県朝日村農協タクティカルオーガニゼーション」の略である、と語られた。
“NATTO”の下部組織として「KIOSK」(関東一円お弁当殺人協会、別名「贅六殺し」)、高級愛人クラブ「リカちゃん会」が存在する[3]。
『定吉七は丁稚の番号』から『太閤殿下の定吉七番』までの5作は、いずれも角川文庫から出版された。のちに『角のロワイヤル』、『太閤殿下の定吉七番』を除く3作は1994年に講談社文庫より再版されたが、現在は角川・講談社両文庫版ともに絶版となった。なお、講談社オンデマンドで講談社文庫から発売されていない2巻も含めた全5巻の購入が可能。また、講談社電子文庫でも全5巻の電子ブック版のダウンロード購入が可能となっている。
『太閤殿下の定吉七番』の「秀吉の黄金」はゲーム化され、1988年11月18日にハドソンよりPCエンジン用ソフト『
※原作小説の「秀吉の黄金」では定吉と幾松以外の工作員は会所のアルバイトという設定だがゲームではそれぞれが表向きの職業に就いた大阪商工の正式な工作員となっている。
多くが上京者で編成され表では横文字職業に就いているのが特徴。
評価 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では7・7・8・6で合計28点(満40点)[13]、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.92点(満30点)となっている[9]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で45位(485本中、1993年時点)となっている[9]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.31 | 4.10 | 3.83 | 4.11 | 3.89 | 3.69 | 23.92 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.