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日本のアニメ演出家、アニメ監督 (1976-) ウィキペディアから
天衝(てんしょう、1976年6月7日[1] - )は、日本のアニメーション演出家および監督。WHITE FOX、フリーランスを経て、合同会社バイブリーアニメーションスタジオ代表。千葉県出身[1]。
田中 基樹(たなか もとき)名義でアニメーターとして活動していたが、2011年より名義を天衝に改め、演出家に転向。アニメーション監督も務めている。
幼稚園時代の頃からイラスト・工作・物作りに親しみを持っていた[1]。漫画家や実写映画に関連する仕事を漠然と志していたが、偶然目にしたテレビアニメ『るろうに剣心』の第三十幕「復讐の悪鬼・志々雄真実の謀略」をきっかけに、イラストに自信をもっていた田中は自由度の高いアニメーターに進路を定め、1年制のアニメ専門学校に入学[1]。その後「田中基樹」名義でアニメーターとしての活動を始める[1]。
田中は作画担当時から絵コンテの内容を一方的に変更したり、タイムシート・撮影など演出について注文をつけたりすることが多く、ともかく我を通したがる時期があった[1]。そういった姿勢もあって、2005年のOVA『円盤皇女ワるきゅーレ 星霊節の花嫁』にて演出デビューを果たす[1]。一方でアニメーター時代に多くの失敗を経験してからは、それまでのわがままなスタンスを抑えるようになる[1]。
後に所属していたWHITE FOXを退社、アニメーターとしての活動を半年間休業し、スキルアップのため3DCGの習得に取り組む[2]。復帰後の2011年に名義を現在の「天衝」とし、演出に転向[† 1][2]。テレビアニメ『きんいろモザイク』において初めてアニメーション監督を務める[3]。当作品では少女らの何気ない日常を丹念に描き、高評価を得ている[1]。
2017年5月1日、東京都三鷹市下連雀にアニメ制作会社・合同会社バイブリーアニメーションスタジオを設立し、代表に就任した[4]。
原作が存在する作品のアニメーションを演出する場合、ヘルプの制作であってもまず作品を熟読し深く理解した上で取り組んでおり、原作を尊重した制作姿勢を重んじている[2]。また、制作スタッフとの人間関係も重要視している[2]。2015年現在においては、子供を対象とした作品制作に関心があり、アニメーション映画の監督を目指している[2]。
メルヘンチックで小気味良い演出が特徴である。シネマスコープでの制作を好んでおり、初監督作品となった『きんいろモザイク』では第1話「ふしぎの国の」の回想シーンに使用、『グリザイアの果実』(及び続編の「迷宮」「楽園」)では製作のエイトビットに専用の原画紙とコンテ紙を作成させ、日本テレビアニメ史上初めて、全編を完全シネスコサイズで制作している[5]。
幼少期には藤子不二雄の作品、『キン肉マン』および『ドラゴンボール』に影響を受け、水木しげるの作品も愛好していた[1]。アニメ作品においては、藤子不二雄の作品とりわけ映画『大長編ドラえもん』が大好きだった[1]。中学生の頃はOVA『3×3 EYES』に熱中し、ドラマCDや関連グッズを追いかける時期があった[1]。対して高校から大学の間にはほとんどアニメに触れず、バイクやギターといった方面に興味が転じていたが、専門学校に入学後、周囲に影響され再びアニメに強い関心を持つようになった[1]。
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