中斜里駅
北海道斜里郡斜里町にある北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
中斜里駅(なかしゃりえき)は北海道斜里郡斜里町字中斜里にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB71。事務管理コードは▲111615[3]。
本稿では、駅周辺の斜里町字川上111にある、日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ集配基地の中斜里オフレールステーションについても記述する。
歴史
要約
視点

- 1929年(昭和4年)11月14日:国鉄の猿澗川駅(さるまがわえき)として開業[4]。一般駅[2]。
- 1950年(昭和25年)9月10日:中斜里駅に改称[5][4]。
- 1958年(昭和33年)8月30日:ホクレン中斜里製糖工場竣工。専用線2782m使用開始。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止[6]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:専用線発着を除く車扱貨物の取扱を廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[2]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:専用線発着コンテナ貨物の取扱を開始。
- 1997年(平成9年)
- 2002年(平成14年)4月1日:釧網本線の第二種鉄道事業の廃止により、JR貨物中斜里駅廃止。中斜里コンテナセンターが設置される。
- 2006年(平成18年)4月1日:中斜里コンテナセンターを中斜里オフレールステーションに改称。
駅名の由来
現駅名は斜里駅(現:知床斜里駅)と上斜里駅(現:清里町駅)の間にあることからの名称である[8]。
改称前の駅名である猿澗川は斜里川の支流(現:猿間川)に由来する名称で、アイヌ語に由来するが諸説ある。
知里真志保による『斜里町史地名解』では「サㇽパオマナイ(sar-pa-oma-nay)」(サㇽ〔=斜里[9]〕の・しもに・ある・川)あるいは「サㇽパペッ(sar-pa-pet)」(サㇽの・川しもの・川)という解釈が紹介されており[10]、これについて山田秀三は「この川が斜里川下流に入ることを示したものとされたのだろう[10]」としている。
また、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』は「サㇽオマペッ(sar-oma-pet)」(葦原・にある・川)によるとする説を掲載している[4][10]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。かつては副本線(旅客ホームなし)および貨物ホームを有していた[11]。知床斜里駅管理の無人駅である。
- 待合室(2017年5月)
- ホーム(2017年5月)
- 駅名標(2017年5月)
中斜里オフレールステーション
中斜里オフレールステーション(略称:中斜里ORS)は、JR貨物のコンテナ集配基地である。ここでは12フィートコンテナのみを取り扱っており、貨物列車の代替のトラック便が釧路貨物駅との間に1日2往復設定されている。
かつて中斜里駅は、ホクレン中斜里製糖工場の専用線を発着する、東鹿越駅発送の石灰石、西港駅発送の石油(1996年まで)、製品積載のコンテナなどの貨物を取り扱っていたが、1997年(平成9年)3月以降、中斜里駅は貨物列車の発着のない自動車代行駅となり、専用線は廃止された。その後2002年(平成14年)4月に当駅までのJR貨物の第二種鉄道事業が廃止になったためJR貨物中斜里駅は廃止され、中斜里コンテナセンターが設置された。中斜里コンテナセンターは2006年(平成18年)4月に現在の名称に改称した。
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺
北海道道沿いを中心に中斜里の集落が広がる。
- 北海道道827号越川中斜里停車場線、北海道道945号豊里中斜里停車場線
- 中斜里郵便局
- 日本通運北見支店斜里営業支店
- ホクレン中斜里製糖工場
- 北海道道1000号富士川上線
- 斜里警察署中斜里駐在所
隣の駅
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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