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マイクロフォーサーズシステム(Micro Four Thirds System)は、レンズ交換式デジタルカメラにおける共通規格のひとつであり、フォーサーズシステムの拡張規格である。ミラーレス一眼カメラ専用の規格としては世界初である。オリンパスとパナソニックが策定し、2008年8月5日に発表した[1]。同年10月31日には1号機であり、世界初のミラーレス一眼カメラとなるパナソニック LUMIX DMC-G1が発売された[2]。
デジタル一眼レフカメラの規格であるフォーサーズシステムの仕様を大幅に小型・軽量化するためミラーレス構造に最適化したもので、レンズマウントについて以下の変更が加えられている[1]。イメージセンサー自体の大きさはフォーサーズシステムと同じである。
フランジバックが短縮されることで、同一の光束を通すマウント外径が約6mm縮小した。この変更により、これまでのフォーサーズシステムよりもボディ・レンズの一層の小型軽量化・薄型化が実現可能となる。また、フランジバックを半分に短縮したことで、ミラー(レフ)機構を搭載することが不可能となる。そのため、電子ビューファインダー(EVF)を搭載しているものが多い。
ミラー機構が無くなることで、レンジファインダーカメラ用レンズに見られるバックフォーカスの短いレンズを搭載可能になり、レンズ設計の自由度が増すほか、構造上不可能だった動画撮影にも対応可能となる。
従来のデジタル一眼レフよりマウント電気接点を増やすことで、レンズ・ボディ間の通信速度の向上し、ライブビューのAF機能の円滑化や、高解像度の動画記録、撮影画面のアスペクト比(4:3、3:2、16:9)の変更が可能になっている。また、将来的な機能の拡張にも対応している。
これまでのフォーサーズシステム用レンズは、マウントアダプターを使用することでマイクロフォーサーズシステム用ボディに装着することが可能である(その逆は不可)。携帯性と画質の最高合致点を目指したオスカー・バルナックの思想を尊重し、マイクロフォーサーズは、レンズとボディが小型に設計されている[3]。
規格発表当初の賛同企業は策定者であるオリンパスとパナソニック、パナソニックにライセンス供与を行っているライカの3社のみだったが、2010年8月にコシナが、2011年2月にカール・ツァイス、駒村商会、シュナイダー・クロイツナッハが、2012年1月にはタムロン、ケンコー・トキナー、アストロデザインが、2013年1月にはブラックマジックデザイン、JK Imaging、フォトロン、SVS-VISTEK、ビュープラスが、それぞれ規格への賛同を発表した。2020年現在も、新たに規格に賛同する企業が増えている[4]。
賛同企業以外のサードパーティーからも製品が発売されている。斜体は開発が発表されているが未発売の製品。
マイクロフォーサーズシステムのボディに対し、次のレンズ用のマウントアダプターが純正オプションとして発売されている。
フランジバックの短さを活かし、上記の純正品以外にもサードパーティーから多種多様なレンズマウント用のアダプターが発売されている。
など
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