本場のアメリカでアメリカン・フォーク・ミュージック・リバイバル (American Folk Music Revival) しばしば略してフォーク・リバイバル: folk revival)と呼ばれ、日本でニュー・フォークなどと呼ばれることもあるのは、主に1930年代や1940年代ころから始まり1960年代ころに頂点に達したアメリカのフォーク・ミュージックen:American folk music)の再興のムーブメント(運動、潮流)であり、またその楽曲のスタイルや音楽ジャンルのことである。

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ウディ・ガスリー
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ピート・シーガー(1944年)

概要 

主にアメリカやイギリスで起きた、民謡民俗音楽のフォーク・ミュージックの再興運動がこう呼ばれ、アメリカではアメリカン・フォーク・ミュージック・リバイバル[1]、イギリス国内で起きた再興運動はブリテイッシュ・フォーク・リバイバルと呼ばれた。

この運動の初期段階にかかわったアーティストとしては、 ジョッシュ・ホワイト en:Josh White、バール・アイヴス en:Burl Ivesウディ・ガスリー en:Woody Guthrieレッドベリー en:Lead Bellyビッグ・ビル・ブルーンジー en:Big Bill Broonzy、リチャード・ダイアー・ベネット en:Richard Dyer-Bennet, オスカー・ブランド en:Oscar Brand、ジーン・リッチー en:Jean Ritchie、ジョン・ジェイコブ・ナイルズ en:John Jacob Niles、スーザン・リード en:Susan Reed, ポール・ロブスン en:Paul Robesonベッシー・スミス en:Bessie Smith、マ・レイニー en:Ma Rainey、シスコ・ヒューストン en:Cisco Houstonの名を挙げることができる。

1950年代なかばのアーティストとしては、オデッタ en:Odettaハリー・ベラフォンテ en:Harry Belafonteの名を挙げることができる。


フォーク・リバイバルの絶頂期
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ザ・キングストン・トリオ(1958年)

ザ・キングストン・トリオ en:The Kingston Trioアメリカ西海岸出身で、過度に政治的なメッセージやプロテスト・ソングは避け、いわゆる行儀の良い、大学生的な歌を歌っていた。Cracked Potという名の、大学内のクラブで歌っていたところフランク・ウェルバー Frank Nicholas Werberに見出され、彼がマネージャーとなり、キャピトルレコードと契約を結ぶにいたった。最初のヒット曲は『トム・ドゥーリー』で、これはレッドベリーの追悼コンサートでも歌われ、レコードが300万枚以上売れるヒットとなり、グラミー賞のBest Country & Western Recording賞を受賞した。1958年から1961年にかけてのキングストン・トリオの大きな商業的成功によりキャピトルレコードに2,500万ドル(2021年の貨幣価値に換算して約2億2000万ドル)以上の収益がもたらされたことで、キャピトルレコードはキングストン・トリオに似たアーティストグループ、例えばブラザース・フォア en:the Brothers Fourピーター・ポール&マリー en:Peter, Paul and Mary、ザ・ライムライターズ en:The Limeliters、ザ・チャド・ミッチェル・トリオen:The Chad Mitchell Trio、ザ・ニュー・クリスティ・ミンストレルズ en:The New Christy Minstrelsなどの楽曲のリリースにも力を入れてゆくことになった。

日本国内のニュー・フォーク

日本人が連想する海外のニュー・フォーク・アーティストとしては、ウディ・ガスリー、ボブ・ディランニール・ヤングバフィー・セント・メリー[2]ローラ・ニーロメラニージョニ・ミッチェルなどが挙げられる。

ニュー・フォークは、アーティストがシンガーソングライターで、伝統的サウンドの尊重やメッメージ性を持つといった特徴をもつのが一般的であるが、それがすべてではない。フェアポート・コンベンションなども、日本ではニュー・フォークと呼ばれていた。

日本人が演奏・歌唱するニュー・フォーク

弾き語りの路上ライブを中心に活動する日本人アーティストやその楽曲を日本の音楽(邦楽)の一ジャンルとして指す用語として「ニュー・フォーク」という言葉が使われることがある。英米の基準を適用すれば、高田渡などもニュー・フォークになるが、日本では新しいフォーク・シンガーやグループを指す場合が多い。日本では、和製ニューフォークという言葉は、流行せず、定着しなかった。添田唖蝉坊の音楽を現代によみがえらせた岡大介らは、フォーク・リバイバルにふさわしいと言える。

主な世界のアーティスト

主な日本のアーティスト

関連項目

脚注

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