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テスコボーイ (英: Tesco Boy) とはイギリスの競走馬である。競走馬としてはそれなりの成績しか残せなかったが、種牡馬として日本に輸出されてからは大きく成功した。馬名の「テスコ」は馬主であるジャック・コーエンが創業したスーパーマーケットチェーンに因む。
現役時代はイギリスで走り、大レースは繰り上がりでアスコット競馬場のクイーンアンステークスを優勝したのみ。ほかにローズオブヨークステークス、ヴァラエティクラブステークス、クイーンエリザベス2世ステークス3着、チャンピオンステークス3着など11戦5勝の成績を残し、総額で6,841ポンドの賞金を得ている。1967年に引退しアイルランドで種牡馬となり、さらに同年12月に[1]日高軽種馬農業協同組合門別種馬場により日本に輸入された。
日本では初年度産駒からランドプリンス(皐月賞)を出すなど成功、のちにはキタノカチドキ(皐月賞、菊花賞)、テスコガビー(桜花賞、優駿牝馬)、トウショウボーイ(皐月賞、有馬記念)、サクラユタカオー(天皇賞(秋))らを送り出し1974年と1975年、1978年と1979年にそれぞれ日本リーディングサイアーになっている。軽種馬農協所有のため種付け料が安価で産駒も高く売れたため、産駒のトウショウボーイと同じく「お助けボーイ」と呼ばれることもあった。
前述のサクラユタカオーの仔であるサクラバクシンオーとエアジハード、サクラバクシンオーの産駒であるショウナンカンプ、グランプリボスなどによってテスコボーイのサイアーラインは21世紀の現在も「テスコボーイ系」として受け継がれている。
テスコボーイが種牡馬として活躍していた頃競馬界で囁かれていたジンクスに「テスコボーイの栗毛は走らない」というものがある。多くの活躍馬を輩出したテスコボーイだが、その中に栗毛の馬がいなかったためであり、栗毛というだけで安く買い叩かれるケースもあったという。前述のサクラユタカオーが栗毛として初めての活躍馬となったことでこのジンクスも消滅した[2]。
※太字は八大競走
そのほか、直系子孫についてはテスコボーイ系参照。
テスコボーイ (Tesco Boy)の血統(プリンスリーギフト系 / Gainsborough 3×5=15.63%、Pharos・Fairway 4×4=12.50%、Blandford 5×4=9.38%) | (血統表の出典) | |||
父 Princely Gift 1951 鹿毛 イギリス |
父の父 Nasrullah1940 鹿毛 |
Nearco | Pharos | |
Nogara | ||||
Mumtaz Begum | Blenheim | |||
Mumtaz Mahal | ||||
父の母 Blue Gem1943 鹿毛 |
Blue Peter | Fairway | ||
Fancy Free | ||||
Sparkle | Blandford | |||
Gleam | ||||
母 Suncourt 1952 黒鹿毛 アメリカ |
Hyperion 1930 栗毛 |
Gainsborough | Bayardo | |
Rosedrop | ||||
Selene | Chaucer | |||
Serenissima | ||||
母の母 Inquisition1936 黒鹿毛 |
Dastur | Solario | ||
Friar's Daughter | ||||
Jury | Hurry On | |||
Trustful F-No.19 |
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