ジョン・ウォール

アメリカのバスケットボール選手 (1990 - ) ウィキペディアから

ジョン・ウォール

ジョナサン・ヒルドレッド・ウォール・ジュニアJohnathan Hildred Wall Jr., 1990年9月6日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ローリー出身のプロバスケットボール選手。ポジションはポイントガード

概要 フリーエージェント, ポジション ...
ジョン・ウォール
John Wall
Thumb
ワシントン・ウィザーズでのウォール
(2019年)
フリーエージェント
ポジション PG
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1990-09-06) 1990年9月6日(34歳)
出身地 ノースカロライナ州ローリー
身長 191cm (6 ft 3 in)
体重 95kg (209 lb)
ウィングスパン 206cm  (6 ft 9 in)[1]
キャリア情報
高校 ガーナー高等学校
ワード・オブ・ゴッド・クリスチャンアカデミー
大学 ケンタッキー大学
NBAドラフト 2010年 / 1巡目 / 全体1位
プロ選手期間 2010年–現在
経歴
20102020ワシントン・ウィザーズ
20202022ヒューストン・ロケッツ
2022–2023ロサンゼルス・クリッパーズ
受賞歴
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
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経歴

要約
視点

生い立ち

父親は強盗で刑務所に入っていたが、彼が9歳の時に釈放され、1ヵ月後の1999年8月24日に肝臓癌のため52歳で亡くなった。母親はいくつもの仕事を掛け持ちしてウォールや彼の姉妹を育てた[2]

カレッジ

ドリュー=グッドマン・リーグでフリースローを打つウォール

ケンタッキー大学デューク大学ジョージア工科大学カンザス大学から勧誘を受けた中で、2009年5月1日、ケンタッキー大学を選び入学した[3]。ケンタッキーでの最初の展覧試合と、レギュラーシーズン初戦を、旅費を不正に受け取ったことで、NCAAによる出場停止処分を受け、出場機会を逃した [4]。ケンタッキー・ワイルドキャッツでの初顔見世となったクラリオン大学との対戦で、28分出場し、27 得点、9 アシストを記録した[5]。シーズン戦デビューとなったマイアミ大学との対戦で、残り5秒から勝利得点を上げた。

2009年12月29日のハートフォード戦で、ケンタッキー大学記録となる1試合16アシストを1ターンオーバーのみで達成した。NCAAトーナメント東地区決勝で、ウェストバージニア大学に敗れはしたものの、35勝3敗という高勝率でシーズンを終え、2010年のNBAドラフトにアーリーエントリーした。

カレッジ成績

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2009–10 ケンタッキー大学 373734.8.461.325.7544.36.51.8.516.6
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ワシントン・ウィザーズ

2010-11シーズン

ウォーミングアップをするウォール

2010年のNBAドラフトにアーリーエントリー、全体1位でワシントン・ウィザーズに指名されて入団した。この年夏にラスベガスで行われたサマーリーグで、平均23.5得点、7.8リバウンド、4.0アシスト、2.5スティールをあげた。デビュー戦となったオーランド・マジック戦では14得点、9アシスト、3スティールをあげたがチームは83-112で敗れた。キャリア3試合目、ホームでの最初の試合でチーム記録タイの9スティールをあげた。またNBA史上2人目となるデビューから3試合連続で9アシスト以上をあげた選手となった。11月10日の試合では19得点、10リバウンド、13アシストをあげて初のトリプルダブルを達成した。この試合ではさらに6スティールをあげてターンオーバーはわずか1回であった。またマジック・ジョンソン以来NBA史上2人目となるデビューから6試合でトリプルダブル、6スティールを達成した選手となった[6]。またNBAでトリプルダブルを達成した選手ではレブロン・ジェームズラマー・オドムに次ぐ3番目の若さであった[7]。2011年のオールスターウィークエンドに行われたルーキーチャレンジではMVPに選ばれた。1月から4月までイースタン・カンファレンスの最優秀新人選手に選ばれ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票ではブレイク・グリフィンに次いで2位となり、NBAオールルーキーファーストチームに選ばれた。

2011-12シーズン

2年目の2011-12シーズンにはライジング・スターズ・チャレンジに選ばれている。

2012-13シーズン

しかし3年目の2012-13シーズンは、怪我で開幕から欠場を余儀なくされた影響もあり、チームは開幕12連敗を喫し、ウォールは批判を浴びることになってしまった。

2013-14シーズン

フリースローを試みるウォール

迎えた2013-14シーズンは、初のNBAオールスターゲーム出場。ルーキーシーズン以来の82試合全試合出場も果たし、ウィザーズを2008年以来のプレーオフ出場に導いた。

2014-15シーズン

2014-15シーズンは、前シーズンの経験を活かし快進撃を演出。2年連続でNBAオールスターゲームに出場し、ウィザーズを2年連続でプレーオフ出場に導いた。

2015-16シーズン

レイアップをするウォール

2016-17シーズン

2017-18シーズン

2017年7月21日にウィザーズと4年1億7000万ドルのスーパーマックス契約を結んだ[8]。この契約は当時のレブロン・ジェームズケビン・デュラントなどの契約よりも高額であり、その後2017-18シーズン以降は怪我による戦線離脱が多いなど、メディアやファンなどからはNBA史上最悪の契約とも評されている[9][10][11][12]。2018年1月、アディダスと新たに5年契約を締結したことが発表された。ウォールは以前にもアディダスと契約しおり、自身のシグネチャーシューズも発表されていたが、ここ2年程はどこのブランドとも契約しておらず、ナイキなどのシューズを履いてプレーしていた[13]。2018年2月18日に行われるNBAオールスターゲームに出場することが発表された[14]。しかし、2018年1月30日、左膝の手術により今後6週間から8週間の間戦線を離脱すると報じられた。これにより、オールスターゲームも欠場する[15]。2018年3月31日に行われたシャーロット・ホーネッツ戦で2か月振りに復帰し15得点、14アシストを記録、試合はウィザーズが107-93で勝利した[16]。4月5日に行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦で28得点、14アシストを記録、試合はキャバリアーズに119-115で逆転負けした[17]

プレーオフ1回戦、対トロント・ラプターズの3戦目で28得点、14アシストを記録、試合は122-103で勝利しシリーズを1勝2敗とした[18]。第4戦で27得点、14アシストを記録、試合は106-98で勝利し、シリーズを2勝2敗とした[19]

2018–19シーズン

2018年11月26日、ヒューストン・ロケッツに135–131で勝利した試合で、フランチャイズの通算得点記録でウェス・アンセルドを抜いて3位となった[20]。12月16日、 40得点、14アシストを記録しロサンゼルス・レイカーズに128–110で勝利した[21]。12月29日、左踵の負傷で残りのシーズン全休となった[22]。2019年1月に手術を受け、その時の切開での感染症から回復したが、その後自宅で転倒して、左アキレス腱を断裂し、12か月間の治療が確定した[23]

2019-2020シーズン

前述のアキレス腱断裂の影響により、同シーズンは全休を強いられた。

ヒューストン・ロケッツ

2020年12月2日にラッセル・ウェストブルックとのトレードでヒューストン・ロケッツへ移籍した[24][25]。2021年3月22日のトロント・ラプターズ戦にて、19得点・11リバウンド・10アシストを記録し、2016年以来となるキャリア8回目のトリプル・ダブルを達成した[26][27]。同年4月26日にMRI検査の結果、右ハムストリングの負傷で2020-21シーズンの残り試合を欠場する見込みと発表した[28]。更にあと2年の大型契約を残していることもあり、ロケッツ側はウォールとの合意の上で再トレードの可能性を模索していると報じられた[29]

高額年俸がネックとなり、2021年オフの間にトレードは成立しなかった。ウォールはロケッツでこれ以上試合に出場するつもりはなかったが、一方でバイアウトの意思もなく、2021-22シーズンはチームに帯同しながらも欠場する日々が続いた。結果的にトレードは成立せず、このシーズンは全休した。また、シーズン途中の2022年4月8日には4700万ドルのプレイヤーオプションを行使する予定であることを発表した[30]。シーズン終了後もトレードは決まらず、6月28日にロケッツとバイアウトに合意してFAとなった[31]

ロサンゼルス・クリッパーズ

2022年7月8日にロサンゼルス・クリッパーズと契約した[32]

2023年2月9日に3チーム間のトレードで前年まで所属したロケッツへ放出され、すぐに解雇された[33]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
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NBA

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2010–11 WAS 696437.8.409.296.7664.68.31.8.516.4
2011–12 666636.2.423.071.7894.58.01.4.916.3
2012–13 494232.7.441.267.8044.07.61.3.818.5
2013–14 828236.3.433.351.8054.18.81.8.519.3
2014–15 797935.9.445.300.7854.610.01.7.617.6
2015–16 777736.2.424.351.7914.910.21.9.819.9
2016–17 787836.4.451.327.8014.210.71.7.623.1
2017–18 414134.4.420.371.7263.79.61.41.119.4
2018–19 323234.5.444.302.6973.68.71.5.920.7
2020–21 HOU 404032.2.404.317.7493.26.91.1.820.6
2022–23 LAC 34322.2.408.303.6812.75.2.8.411.4
通算 64760434.9.430.322.7764.28.91.6.718.7
オールスター 4121.2.612.3331.0004.24.52.2.016.2
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プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2014 WAS 111138.2.366.219.7654.07.11.6.716.3
2015 7739.0.391.176.8464.711.91.41.417.4
2017 131339.0.452.344.8393.710.31.71.227.2
2018 6639.0.441.190.8515.711.52.31.326.0
通算 373738.8.419.267.8224.39.81.71.121.9
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カレッジ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2009–10 ケンタッキー 373734.8.461.325.7544.36.51.8.516.6
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関連項目

脚注

外部リンク

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