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アメリカの州立大学 ウィキペディアから
ジョージア工科大学(ジョージアこうかだいがく、英語: Georgia Institute of Technology)は、ジョージア州アトランタに本部を置くアメリカ合衆国の州立大学。1885年に設置された。Georgia Tech(ジョージアテック)、GATech、GTと略される。工学系は、全米TOP3で国際的に名高い。シェラー・ビジネススクール ( Scheller College of Business ) は、全米TOP30(公立大学ではTOP10、工科大学ではMITに次いで2位)となっている。
カーネギー・ビルディング | |
旧称 | Georgia School of Technology |
---|---|
モットー | Progress and Service |
種別 |
公立 Space grant |
設立年 | 1885年10月13日 |
学術的提携関係 |
AAU SURA ORAU APLU |
資金 | $2.17 billion (2019)[1] |
学長 | Angel Cabrera |
プロヴォスト | Rafael L. Bras |
学部長 | John Stein |
教員数 | 5,516[2] |
職員数 | 123[2] |
学生総数 | 32,718 (Fall 2018)[3] |
学部生 | 16,047 (Fall 2018)[3] |
大学院生 | 16,671 (Fall 2018)[3] |
所在地 |
米国 ジョージア州アトランタ 北緯33度46分33秒 西経84度23分41秒 |
キャンパス | 都市型373エーカー (1.51 km2)[4] |
Newspaper | The Technique |
スクールカラー |
White and GT gold[5] |
ニックネーム | Yellow Jackets |
マスコット | Buzz and Ramblin' Wreck |
スポーツ関係の 提携関係・加盟団体 | NCAA Division I – ACC |
公式サイト |
www |
全米屈指の超名門校であり、工科系大学の最難関クラスに位置している。米国州立大学ランキングで総合5位、THE世界大学ランキング2023では世界38位、工学の分野では世界で7位で, コンピューター科学では、世界で8位の米国の工学のほぼ全ての分野において常に5位前後にランクされている世界屈指のエリート名門大学の1つ[6]。「南部のMIT」 (MIT of the South)と呼ばれ、米国工科大学の御三家 (北東のマサチューセッツ工科大学MIT、西のカリフォルニア工科大学Caltech、南のジョージア工科大学Georgia Tech) の1つとされている[7][8][9] 。
ジョージア州、アトランタ市の西に広がる400エーカー(1.61平方キロメートル)のキャンパスに、1万7千名強の大学生・大学院生を擁している[10]。
世界を代表する工科大学の一つ。アメリカ合衆国南部の産業革命の原点として、1885年10月13日にGeorgia School of Technologyとして創立[11][12]。
ジョージア州議会の助言により、教育方針にはマサチューセッツ工科大学と共に、ウースターモデルを取り入れた。同校は理論と実践を重要視し、学生の技術力と応用力を向上させるため、20世紀には商品開発及び製造を行う会社としても運営されていた。尚、会社の運営は学生たちに任されており、収益は大学の運営に使われていた[11][13]。
1934年にジョージアテック・リサーチ・インスティテュート(Georgia Tech Research Institute)がアメリカ軍の研究機関としてジョージア工科大学に創立された。ジョージアテック研究所では主に戦闘機、防衛システム、経済、公衆衛生、ロボットなどの研究が行われている[14]。
1948年にGeorgia Institute of Technologyに名称変更し、科学・技術により力を入れる工科大学件、研究機関になった。
21世紀になった今も世界で有力な工科大学のひとつである。2009年からジョージ・ピーターソンが、そして2019年からはエンジェラ・カブレラが学長を務めている[15]。
同校のモットーは「進歩と奉仕」("Progress and Service")。
入学難易度において、SATの平均点ではカリフォルニア大学バークレー校を抜いて州立大学第1位となっている[16]。近年では人気が高まり、入学倍率は連続8年間上昇し続けており、2019年の合格率はわずか18.8%である。同校の一年次入学生の平均GPAは4.07( 4.00 を満点とするスケール換算)、高校在学時の学年順位で上位10%内に位置していた学生の数が全体の95%を占める。また、高校在学時に大学の授業を受けていた生徒の数が全体の99%を占める。大学への入学審査では、将来性と研究、社会活動、インターンシップなどの課外活動が特に重要視されている[17]。
学部では、工学部、建築学部、経営学部、リベラルアーツ学部、理学部、計算機科学部、大学院では工学研究科、建築学研究科、経営学研究科、リベラルアーツ研究科、理学研究科、計算機科学研究科などがある。同じくアトランタに位置している私学名門エモリー大学と共同でMD-PhD プログラムを提供している。同校は工学部とコンピューターサイエンスに特に力を入れており、工学部は全米4位、世界では9位、計算機科学は全米8位、世界では16位に位置づけられている(詳細はランキング項を参照)[18][19]。
同校は学問において学生の技術力と応用力を何よりも大切にし、授業にプロジェクト・ベースド・ラーニングを取り入れている。米国で最大のハッカースペースを備えていて、運営を全て学生に任せている。同校のハッカースペースの中で特に有名なのは数億円の資金を所有している機械工学のインベンション・スタジオ、テキサス・インスツルメンツ社が主なスポンサーとなっている電気工学のハイブ、走査型電子顕微鏡やフーリエ変換赤外分光光度計などの専門的な器具が置かれている材料工学のミルなどであろう。尚、学生たちはこれらのハッカースペースを無料で使うことができる[20][21][22]。
同校は大学生に大学院生や教授と共に研究することを非常に推奨している。大学一年生から研究を始める学生の数が全体の76%を占める。研究資金は大方、アメリカ政府や大手企業から受け取っている[23][24]。
同校は米国で最も就職率が高い大学の一つとして知られており、コーオプ・プログラムは全米で5位にランキングされている。卒業生のボーナス前の平均新卒年収は$72,000(約770万円)で平均年収は$150,000(約1600万円)である[25]。卒業生の中で最も著名なのは、合衆国第39代大統領でありノーベル平和賞受賞者でもあるジミー・カーターであろう。他にも歴代の宇宙飛行士やNASA関係者、Coca ColaのCEO、AT&TのCEO、アップルの元CEOをはじめ、財界にも有力な卒業生が数多く存在する。
世界有数の名門工科大学の1つであり、過去25年間において常に世界で上位40位内にランキングされている。なお、同様の名門工科系大学であるマサチューセッツ工科大学、カリフォルニア工科大学等が私立大学であるのに対し、同校は州立大学である。
学業のみならず、アメフト、野球、バスケを始めとしたスポーツが非常に盛んな大学であり、大リーグ、NBA、NFLに数々の卒業生を送り込んでいる。同校のスポーツチームはイエロージャケッツと呼ばれており、応援バンドはマーチング・イエロージャケッツ(Marching Yellow Jackets)として知られる。マスコットは、イエロージャケットを着たBuzz(スズメバチ)。1996年アトランタオリンピックではキャンパスが競技場および選手村として使用された。
ジョージア工科大学出身の歴代宇宙飛行士の数は、日本出身の歴代宇宙飛行士の数よりも多い。[26]
日本の企業との産学協同にも積極的で、1984年に総合商社・日商岩井株式会社(現・双日株式会社)と提携し、日本への技術ライセンスや製品提供を実施した。
また、ビルや橋梁などの構造物の構造解析を行なうためのソフトウェアGTSTRUDLは、日本でも多くの企業で使用されている。GTはGeorgia Techを示す。人工知能技術を応用したエキスパートシステムを構築するためのソフトウェアBUZZも、いくつかの日本企業に導入された。
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