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『ウッドストック』(Woodstock)は、浅田有皆による日本の音楽漫画作品。『週刊コミックバンチ』(新潮社)にて2008年13号から2010年39号(休刊号)まで連載され[1][3]、その後『月刊コミック@バンチ』(同)にて移籍し2011年3月号(創刊号)から2014年10月号まで連載された[4][2]。
ロックを愛する主人公の青年・成瀬 楽を中心にバンドを結成し、音楽活動を行っていくストーリー。
舞台は現代日本であり、主人公たちインディーズバンドの音楽活動を描いた作品であり、ウッドストック・フェスティバルを始め、過去に実在した(もしくは現在も活動している)様々なミュージシャンの名前が登場する。もともとは音楽で生計を立てようと考えていたほど音楽好きな浅田有皆の念願が叶った作品である。
あまり有名ではないマイナーなミュージシャンの名前も頻繁に登場し、現役のミュージシャンたちからは、単行本では帯にコメントが寄せられている。 以下に示すようにミュージシャンそれぞれコメントを掲載している。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
時は現代・東京。世間ではメンバーの顔も正体も全く不明の謎の音楽配信バンド「チャーリー」 (Charlie) が、音楽シーンにて話題を呼んでいた。
主人公・成瀬 楽は引っ込み思案で冴えない運送業者の青年だったが、ロックをこよなく愛し、伝説のロックフェス・ウッドストック・フェスティバルに憧れる人物だった。実は、チャーリーは音楽への強い思いから立ち上げた、楽が1人だけで作詞・作曲・演奏・編曲すべてを行っていたネット上だけの架空バンドだったのである。
そんな中、ライブハウスの店長・新山椎奈や、同じ運送業者で働く町田要と出逢ったことで楽の生活に変化が現れ始める。
表記は、本名 / ステージネーム
楽がネット上に作った架空バンドだったが、後に椎奈・サイ・鈴音が加入し、実際に活動を行うバンドとなる。本作のメインとなるバンドであるが、実際に演奏するのは1960年代のウッドストック・アーティスト(ジミ・ヘンドリックスなど)のような音楽ではなく、1970年代以降のパンク・ロックであり、あくまでウッドストックは“目標とするライヴ”として指針にしている。バンドとしては結成したばかりで未完成な部分も多いが、その音楽性は観客を大いに魅了し、RRC編では審査員の評価は低かったものの、観客の評価は全バンド中トップであった。是ヶ非いわく、クレイズと同様旧来のロックの定義を覆す新しいサウンドの可能性があるという。
チャーリーの正体が全く不明だったため、その人気に便乗しメジャーになろうと企むニセのチャーリー。メンバーは4人。楽が作ったものと同じ曲を演奏するが、その根本には激しい憎悪を秘めており、雰囲気はオリジナルとかなり異なっている。しかし、演奏テクニック自体はかなりのものであり、何が何でもメジャーに行こうとする気持ちは凄まじい。当初はコピーバンドだったが、後にアレンジを多用し自らの音を表現するようになる。最終的にRRCではオリジナルに点数で勝利したものの、真の勝者がオリジナルであることと、コピーではクレイズのような存在には勝てないことを認め、自ら解散し更なる高みを目指すことになる。後にバンド名をオズワルドとして活動を始める。
広島県出身の4人組バンド。ボーカルの雷怒のほぼワンマンバンドとなっている。かなり激しいパンクロックであり、ミラージュ・4リアルと共にインディーズ3TOPと呼ばれる実力派バンド。雷怒があまりに奔放なため他のメンバーはいつも苦労している。
大阪出身の4人組バンド。3TOPのひとつ。RAW POWERやチャーリーとは異なり、あまり激しい雰囲気は見られない。楽いわく「ハードなビートルズみたい」とのこと。是ヶ非のボーカルが光っているが、決して是ヶ非のワンマンではなく、確かな実力のバックがアンサンブルとなっており、まるで砂漠の遠くに見える幻影のようなサウンドから、Mirage(ミラージュ)となっている。モデルはオアシス。
長野県出身の3人組バンド。音楽性や演奏の詳細は未だに描かれていないため不明だが、RRC編では3TOPの中で最高得点を記録する。ヒッチハイクでツアーをしているというどこか変わったバンド。
北海道出身の3人組ガールズバンド。かつて椎奈が別のバンドをやっていた頃に出会い友達となった。RRC編では予選で3位になるほどの人気を得ている。
わずか16歳の高校生バンド。ギター&ボーカル、ベース&DJ、ドラムスのメンバー構成である3人組。現在、3TOP以上に最も注目されているインディーズバンドで、若手ながら独特のカリスマ性を持った天才。ずば抜けて技術的に上手いというわけではないのだが、全く新しいモダンかつハードなパンクロック“NEW WIND”を演奏する。ライヴではまるで教祖を崇めるかのように観客が騒ぐ。絶対の自信を持ちながらも、俗物には全く興味を示さず自分たちの音を追求していく。サイいわく、楽と正反対で光と影のようなバンドだという。
RRCでは得点トップを叩き出したが、優勝は辞退した。もともと他のメジャーレーベルと契約することに決まっており、RRCに出場したのはチャーリーに興味があったため。
日本のロックバンドCRAZEとは無関係。
つい最近メジャーデビューした超大物バンド。かなりの人気を誇る。かつてサイが在籍していた。略称「グラバ」。鈴音の父がマネージャーを務めている。しかし、サイ自身は不満があったらしく、あまりいい評価をしていない(詳細は不明)。
勝田が率いる、変幻自在のサウンドを繰り出すスーパーバンド。スラップスのリーダーで、ライブハウス・KBMでドラッグを売っている。勝田を除きメンバー全員が福生のアメリカ人の軍人と元・軍人で構成されている。
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