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x-アプリ(エックスアプリ、x-APPLICATION)は、
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2009年9月16日にソニーから発表され10月7日より提供が開始された、SonicStageに代わる新しいウォークマン用の転送ソフトである(ただし、旧バージョンのSonicStage CPは後述の理由により2013年3月29日まで公開されていた)。
現在のx-アプリは2008年10月にリリースされたSonicStage V(SonicStageシリーズの最終バージョン、この際にUIや対応機器も含めた大幅な変更が行われている)が原型となっており、SonicStage Vのバージョンアップの際に動画・画像・ポッドキャストを扱えるようになった他、12音解析機能の追加、各種アプリケーションの追加、などの大幅な機能向上をしたために新たなソフトウェアとしてリリースされたものである。
音楽転送機能やUIはベースとなったSonicStage Vとほぼ同等であるが、従来は別のアプリケーション(「Image Converter 3」、「Media Manager for WALKMAN」など)を利用していた動画・画像・ポッドキャストの転送機能も装備しているほか、内蔵アプリケーションとの連携機能や、おまかせチャンネルのプレイリスト作成機能を持つのが特徴。なお、インストーラ内部で使用されているスクリプトファイルに「SonicStage V launcher script」と記載されているほか、Windows Installerファイル名が「SonicStage V.msi」のままである、内部バージョンはSonicStage時代から継続してナンバリングされているなどSonicStage Vの名残も見受けられる(ただし、プロセス名は「x-APPLICATION.exe」である)。
既にSonicStage Vがインストールされている場合、自動的にSonicStage Vはアンインストールされx-アプリに更新されるが、SonicStage CP以前のバージョンのSonicStageに対してはSonicStage Vと同じく別ソフトとしてインストールされSonicStage CP(SonicStage 3.4以前のバージョンも含む)との共存が可能となっている(同時起動不可、ライブラリのデータも別という点も同じ)。
転送できるのは前述のウォークマンのほかauのLISMO、メモリースティック対応の携帯電話などがある(詳細は#転送・接続対応機器一覧を参照)。
SonicStageシリーズの最終バージョンであるSonicStage V 5.2との違いは以下である(2012年11月現在)。
また、以下の機能はSonicStage Vのリリースの際に省かれたものでSonicStage CP以来の再搭載となる。
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最新版のx-アプリ(6.0)は以下のフォーマットのオーディオファイルに対応している。
コンテナフォーマット(*.拡張子) | コーデック | エンコード可能なビットレート (kbps) | 備考 |
---|---|---|---|
OpenMG Audio(*.oma) ATRAC3(*.aa3) | ATRAC3 | 132 | |
ATRAC3plus | 352/320/256/192/160/128/96/64/48 | ||
ATRAC Advanced Lossless | (ロスレス圧縮) 高速転送部: ATRAC3: 132 ATRAC3plus: 352/256/128/64 | バージョン1.1から対応 | |
RIFF(*.wav) | リニアPCM | 1411(非圧縮) | バージョン1.1から対応 |
RIFF(*.wav,*.mp3) | MP3 | 320/256/224/192/160/128/112/96 | |
MP3(*.mp3) | |||
MP4(*.3gp,*.mp4,*.m4a) | AAC LC | 320/256/192/160/128/96/80 | |
HE-AAC | 96/80/64/48/40/32 | ||
Advanced Systems Format(*.wma) | Windows Media Audio (Windows Media Playerに準じる) | 192/160/128/96/64/48 | |
ビデオクリップ(*.kdr) | |||
FLAC(*.flac) | FLAC | バージョン6.0から対応 | |
DSD (*.dff,*.dsf) | バージョン6.0から対応 |
太字のフォーマットおよびコーデックは、CDからの取り込み時にx-アプリでエンコード可能である。
なお、対応するDRM方式はSonicStageと同様にOpenMGのみであるため、Windows Media Rights ManagerやFairPlayなどOpenMG以外の方式によって暗号化がかけられたファイルは(Windows Media PlayerやiTunesで一旦CD-Rに焼かない限り)取り込みが不可能である。OpenMG形式(拡張子:.omg)のファイルは取り込めない為、SonicStageにて変換しておく必要がある。
対応OSは以下のバージョンのWindowsとなっている。なお、Windows 2000以前のバージョンでは未サポートであるほか、SonicStage同様Microsoft Windows以外のOSで利用できるバージョンは用意されていない(ウォークマン自体は2009年以降発売の機種からドラッグ・アンド・ドロップ転送(Windows Explorer・iTunesライブラリ等から)にも対応しているため他のOSでも利用可能)。
自作PC、プリインストール時のOSからアップグレード(VAIOの正規アップグレードプログラムを除く)やマルチブートを構築したPC、仮想OS環境などはインストールは可能でも保証対象外となる。日本語版以外のWindowsも保証対象外であり、インストーラにOSの言語チェック機能がありインストールを制限している。
最新版が公式ウェブサイトで公開されているほか、出荷状態のウォークマンのフラッシュメモリ領域にインストーラが収録されており、インターネットに接続できない環境でもインストールが可能(インターネット環境がある場合はこのインストーラを使っても最新版がダウンロードされる)。ただしウォークマンを初期化したり、インストーラを手動で削除した場合は元に戻せないためダウンロードが必要になる。
先代に当たるSonicStageは当初インターネット上で無償公開されていなかった(2004年末のバージョン2.3以降無償公開)が、x-アプリは当初より無償公開されており、対応機器ユーザー以外でもダウンロードできるようになっている。ただし、新しいバージョンが公開されると同時に旧バージョンは削除されるため、インターネット経由で最新バージョン以外を入手することは(正規の方法では)不可能である。
2013年秋〜冬に発売されるウォークマンに添付される標準の転送ソフトウェアはMedia Goに一本化された[4]。一部機種ではハイレゾ音源(CDを超える音質のフォーマット)、FLAC、Apple Losslessに新たに対応するが、x-アプリ 5.1まではそれらに対応していなかったのが理由と考えられる。既にx-アプリをインストールした環境では2013年モデルに転送することも可能としている[4](x-アプリが対応するファイル形式に限る)。
またmoraでも2013年10月よりFLAC形式によるハイレゾ音源の配信が開始された。当初はMedia Goのみで扱っていた[5]が、x-アプリもVer.6.0でハイレゾ音源に対応したどころか、更にASIO/WASAPIによるビットパーフェクト再生にも対応した(Media GoではVer.2.8でASIOによるビットパーフェクト再生に対応)。
x-アプリとMedia Go(Ver.2.5以降)が共にインストールされている場合はx-アプリからMedia Goにライブラリが移行できるようになっており、Media Goがx-アプリを認識すると自動でライブラリが取り込まれる(暗号化ファイルについては後述)。
Media Goは、PSPやXperiaといった幅広い機器に対応している。一方のx-アプリは、ウォークマンに特化しており、音楽CDの作成や前述の機能が利用できる[6]。これらはお互いに棲み分けを図っており、併用も可能だが注意点が存在する[7]。
2016年にはx-アプリ非対応のWALKMANが登場し、Media Goへ一本化された。
2017年にMedia Goと統合し新しい音楽ソフトウェア「Music Center for PC」をリリース。それに併せてx-アプリの配布終了も発表された。なお、配布終了は2017年末と発表されていたが、2018年初頭までダウンロード可能だった。
ベースとなったSonicStage V同様、ウォークマンについては2006年以降発売の機器のみが転送に正式に対応しているため、2005年以前に発売された機器向けに2013年3月29日まではSonicStage CP(Ver 4.4)のダウンロードが継続して提供された。また、以下の対応機器のうち、Windows 8に正式対応しているのは2009年10月以降発売のウォークマンのみとなっている[9][10]。
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x-アプリ for LISMOは日本の携帯電話キャリアであるau(KDDI/沖縄セルラー電話)とのコラボレーション「au×Sony "MUSIC PROJECT"」により開発された特殊バージョン。KDDIの「LISMO」サービス向けソフトウェア群「LISMO Port」に含まれるコンポーネントとして無償提供されている。
2013年5月24日、スマートフォンの普及により同サービスの利用者数が減少しているなどの理由によりKDDIはLISMO Portのダウンロード提供を同年11月29日を以て同サービスを終了すると発表。x-アプリ for LISMOも開発終了となる。ただし、現在既にLISMO PortをWindowsがインストールされたパソコン(XP(SP2以降)・Vista・7・8(ただし8.1以降は除く))にインストールして利用しているユーザーは同サービスの終了後も音楽ファイル、およびアドレス等の各種データバックアップ用の管理用ツールとして引き続き利用することができる。
ドラッグ・アンド・ドロップに対応したウォークマンの登場後、ドラッグ・アンド・ドロップ管理支援ソフトが開発された。また、2012年頃からMedia Goへの対応も行われるようになった。
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主に取り込んだコンテンツの加工や演出が行なえる、ユーザー体験型アプリケーション群の総称である。特定のプラットフォームやハードウェアに限定したものではなく、Windows用アプリケーションからレコーダーの内蔵ソフトまで多岐にわたる。ウォークマン転送用ソフトとしての「x-アプリ」も、このx-アプリシリーズの1つとされている。
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