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横浜みなとみらいに所在した大自然体感ミュージアムと屋内型動物パーク ウィキペディアから
Orbi Yokohama(オービィヨコハマ、オービィ横浜)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいの商業施設「MARK IS みなとみらい」内(5階)にかつて存在したエンターテインメント施設[1]。
Orbi Yokohama オービィ横浜 | |
---|---|
施設情報 | |
テーマ | 自然 |
キャッチコピー |
人類が初めて経験する地球 世界初 “大自然体感ミュージアム” “動物とふれあえる屋内型パーク” |
開園 | 2013年8月19日 |
閉園 | 2020年12月31日 |
所在地 |
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-5-1 MARK IS みなとみらい 5階 (みなとみらい線みなとみらい駅直結) |
位置 | 北緯35度27分26.1秒 東経139度37分55.9秒 |
公式サイト | https://orbiearth.jp/ |
2013年8月に「大自然超体感ミュージアム」をコンセプトとして開業。その後、2018年4月には新たなコンセプト「動物とふれあえる屋内型パーク」としてのコンテンツを強化し、リニューアルオープン[2][3][4](詳細は後述)。
しかし、開業から7年以上経た2020年10月に年内での閉館が発表され、予定通り12月末をもって閉館となった[5][6][7]。
本項では、国内2号店の「Orbi Osaka」や海外展開の「Orbi Dubai」についても一部触れる(後節参照)。
「Orbi」(オービィ)は、2011年6月にパートナーシップ契約を結んだセガとBBCワールドワイド(BBCW)による共同プロジェクトとしてスタートした。“Orb”(球体)と“Orbit”(軌道)を由来とした造語であり、2つの単語によって地球をイメージしている[8]。
第1号店となる「Orbi Yokohama」は2013年8月19日にグランドオープンを迎えた。イギリスの英国放送協会(BBC)が制作する番組ブランド「BBC EARTH」が全面協力しており(BBCとの共同制作関係はのちに解消されている)、当館のエキシビション(シアター23.4を含む)では同番組による大自然の迫力ある映像コンテンツと共に、ゲームなどで培ってきたセガの最新技術が導入されている。さらに館内の一部施設では匂いなども再現され、五感を刺激するこれまでにない大自然体感ができる[1]。
当館が入る「MARK IS みなとみらい」は地下でみなとみらい線のみなとみらい駅に直結しており、アクセスも良好である。また、初年度の目標来場者数は50万人としていたが[9]、オープンから1ヶ月で早くも10万人の来場者数を達成[10]。その後、2018年2月時点で累計200万人以上の来場者を動員している[2][3]。
当館の広告として、2013年にキッズモデルのトンプソン・アイミ(当時7歳)らを、2018年に同じく翔(当時12歳)を起用した[11]。
2018年には館内施設リニューアルのため2月16日より約1ヶ月半休業し、4月1日にリニューアルオープン(3月25日より営業時間を短縮し先行営業開始)。「デジタルとリアルとの調和」をコンセプトに動物と直接触れ合うことができるスペースを拡充した他、期間催事スペースなども新たに設けている[2][3][4]。しかし開業から7年以上経た2020年10月、新型コロナウイルス流行の影響などもあり年内をもって閉館することが発表され、予定通り同年12月31日に閉館となった[5][6][7](#閉館イベントも参照)。
なお、閉館後の跡地には2021年4月27日から1年間限定で屋内型アニマルテーマパーク「Moff animal world(モフ アニマルワールド)MARK IS みなとみらい店」を出店したのち、2024年4月26日にローソン・ユナイテッドシネマが運営するシネマコンプレックス「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」が開業している[12][13][14]。
当館の運営についてはセガサミーグループの再編に伴い、2015年4月1日から2016年12月31日まではセガ・ライブクリエイション(のちのCAセガジョイポリス)が行なっていたが[15][16][17]、セガサミーホールディングスが保有していたセガ・ライブクリエイション株式の一部売却とそれに伴う会社分割に伴い、2017年1月1日付でセガホールディングス(2020年4月にセガグループに改称)へ再移管された[18][19](ただし、後述の「Orbi Osaka」はレッドホースエデュテインメント[20]、「Orbi Dubai」はマジッド アル フタイム レジャー&エンタテインメント[21]とライセンス契約を結び、運営権を付与している)。なお、セガホールディングスへの運営移管と同時に、セガサミーグループ内での事業位置付けをリゾート事業からエンタテインメントコンテンツ事業に変更している。
セガは当館でノウハウを蓄積し、今後の世界での展開(フランチャイズ化)も視野に入れており[22]、2016年1月29日には国内第2号店となる「Orbi Osaka」(オービィ大阪)[23]が大阪府吹田市の複合施設「EXPOCITY」内に開業[24][25]、さらに2017年5月7日には海外1号店となる「Orbi Dubai」(オービィドバイ)[26]がアラブ首長国連邦ドバイの複合施設「City Centre Mirdif」内(2階)に開業した[21]が、前者は2018年9月30日[27]に、後者は2019年4月30日[28]にそれぞれ閉館している。各施設内のコンテンツ(エキシビション)については先行展開していた「Orbi Yokohama」をベースとしており、共通のものも多かった(エキシビションの詳細は「#館内施設・サービス」も参照)。
2020年11月20日から12月31日まで、当館の閉館イベントとして『オービィ横浜 グランドフィナーレ〜7年分の感謝と恩返し〜』を開催。期間限定のエキシビション「ちいさな恐竜展」やワークショップ、縁日、ビンゴ大会など様々なコンテンツを展開するほか、12月にはYouTubeのセガ公式チャンネル[29]にて営業時間外の動物の様子などを紹介する「知らなかったオービィ横浜」も公開。また、パスポート料金が半額になる「ナイトパスポート」も18時以降に販売する[30]。
営業時点(閉館以前)での利用案内を以下に記す。利用案内に関する詳細情報は「公式サイト(チケットのページ)」(2020年11月9日時点)を参照のこと。
本節では営業時点での主な館内施設(エキシビションやその他の施設・サービス)について解説する。施設に関する詳細情報は「公式サイト(エキシビション紹介のページ)」(2020年11月15日時点)を参照のこと。
館内のエキシビションは、映像作品を上映する「シアター23.4」や実際の動物を展示する「アニマルコンテンツ」、その他の「エンタテインメント・エキシビション」で構成される[4][注 2]。
巨大スクリーン、特殊効果装置により大自然没入体験ができるシアター。340人収容。映像は年に2〜3本のペースで制作し、内容などを定期的に更新していく方針である[9]。なお、23.4は地軸の傾きに由来している。シアターの詳細については「公式サイト(シアター23.4のページ)」(2020年11月13日時点)を参照のこと。
第4弾プログラムの上映開始に合わせて2014年12月2日以降は自由席となった[34]。また、フリーパスが付属するパスポート入館(2016年7月新設)の場合、追加料金なしで一日に何度も鑑賞可能となっているが、フリーパスを持っていない場合でも1回500円で鑑賞できる[31]。
この他、2018年4月よりシアターの上映だけでなく、フクロウなどが羽ばたく姿を間近で観察できる「フライトトレーニング」も開催している[4]。
2018年4月のリニューアルで、実際の動物を観察したり直接触れ合うことができる「アニマルコンテンツ」が拡充された。所要時間はアニマルスタジオが1回最大30分、アニマルヴィレッジが約10分(ウォークスルー型)で他は15分に設定(いずれも各回定員制〈一部、時間指定券も導入〉、他のエリアよりも早く20時前には営業終了)されており、フリーパスが付属するパスポート入館の場合、追加料金なし入場可能となっているが、フリーパスを持っていない場合でも1回500円で入場できる[4]。
森を再現(イメージ)した「アニマルガーデン」を散策しながら、ミーアキャットやカピバラ、タランチュラ、モリフクロウなど約20種類の様々な動物(展示動物は変更となる場合あり)を間近で観察したり、一部の動物と直接触れ合うことができる[4]。また、カーペットパイソンの首巻きもゾーン内で体験可能である[44]。
エントランス(入口)近くの等身大図鑑「アニマルペディア」があった場所を改装し、2018年4月に新設された[4][44]。
国内初となる完全屋内型のリス園(ウォークスルー型エキシビション)で、約100匹のシマリスを間近で観察したり、直接触れ合うことも可能である(1回の体験時間目安は約10分、営業時間は19時まで)。旧「マルチスペース」があった場所に2019年3月新設[45]。
プレーリードッグやヨツユビハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)、ウサギ、ヒヨコなど約15種類の動物(展示動物は変更となる場合あり)を実際に展⽰するゾーンで、BBC Earthの動物ドキュメンタリー映像の世界にも触れながら動物の生態について学び、一部を除く多くの動物と直接触れ合うことができる[4][31][46]。また、オリジナルの写真撮影(予約制/一部有料)なども行なっている[4]。
館内上階(SECOND FLOOR)のカフェを改装し、2016年7月に新設された(その後、2018年4月にリニューアル)[4][31]。
館内には上記のシアター23.4やアニマルコンテンツの他にも、大自然の様々なシーンを体感できるエンタテインメント・エキシビションが置かれている。エキシビションのコンテンツは基本的に年間単位(CG等を使用していないノンインタラクションのものは早いタイミング)で更新していく予定である[9]。開業から約1年となる2014年7月には一部エキシビションの内容が変更されると共に、エキシビションの名称についてもその事柄に関する数を使ったものなどから改称された[37]。
なお、フリーパスを持っていない場合に有料となる一部エキシビションの料金については、前節(利用案内)の下部にある「エキシビション個別料金」を参照のこと。
2018年4月のリニューアルで、自然に関する期間限定企画を開催する「マルチスペース」(約150m2のエリア)が新設された[4]。2019年3月にはエキシビション「アニマルヴィレッジ」の新設に伴い、「シアター23.4」のロビー(入口待機スペース)となっていた場所に移設された。
館内のサービス・カフェなどに関する詳細情報は「公式サイト(ショップ/フォトダイアリー/カフェのページ)」(2020年10月24日時点)を参照のこと。
館内上階(SECOND FLOOR)にあるカフェカウンター(通常ラストオーダー16:00)では、軽食(ホットドッグなど)やドリンク、アイスクリームを販売している。
なお、2016年7月に「アニマルスタジオ」が新設されたことに伴い、当コーナー(これまで「カフェ」と呼ばれていた)は規模を縮小し、注文・受け渡しカウンターのみとなった。また、2018年1月16日より当コーナーは当面営業休止となっていた[53]が、同年4月の当館リニューアルオープン時に営業を再開している。一方、当館の名物としてオープン当初から販売されていた地球をイメージした「ブルーバーガー」(当日予約販売)[54]は、2018年1月の営業休止時に販売を終了したまま同年4月の新メニューからは姿を消しており、以降販売が行われていない。
下記のイベントはあくまでも当館のエリア外で実施されたコラボレーション・イベントであるため、当館のものとは別に入場料が必要となっている(※当館とのセット割引券などが販売されることもある)。
開業前の2013年5月の段階では3つのゾーンの区分けとして、エキシビションゾーンを「Pre-SHOW」、シアター23.4を「Main-SHOW」、アフターショー&サービスを「Post-SHOW」と呼称していた[1][9]。なお、2016年7月のリニューアルにより、「エキシビションゾーン」と「シアター」という区分け[注 2]に加えて、シアターとその他のエキシビションを除く付帯施設・サービスを指していた「アフターショー&サービス」という区分けについても、公式サイトなどで使われなくなっている。
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