Fancy Frontier 開拓動漫祭

Fancy Frontier 開拓動漫祭（ファンシーフロンティア）は、台湾のアニメ情報誌「月刊Frontier」によって台湾で開催される台湾最大規模の同人誌即売会である^[1]。2002年10月5日・6日にFF1（第1回）が開催された^[2]。協賛、共催している台湾他都市での類似イベントも本項で述べる。

Fancy Frontier 開拓動漫祭

原語表記	開拓動漫祭
略称	FF○○
主催	開拓動漫事業有限公司（杜葳廣告股份有限公司）
創設年	2002年
年内開催回数	2回
参加サークル数	約1,200[1]
会場	会場不定（台北市）
ウェブサイト	公式サイト
■Template（■ノート）

2006年7月29日・30日開催のFF8（国立台湾大学総合体育館）

会場の花博公園爭豔館

概要

毎年、冬休みと夏休みの年2回開催される^[1]。他の時期にはサブイベントとして亞洲動漫創作展「PETIT FANCY」^[1]、模型創作祭「REALITY FANTASY」、原創作品交流展「Comic Nova」などが開催される。略称は「FF○○」（○○には開催回数が入る）。例えば、2016年冬開催の「Fancy Frontier 開拓動漫祭27」はFF27^[3]、同年夏開催の「Fancy Frontier 開拓動漫祭28」はFF28と呼ぶ^[4]。

Fancy Frontier 開拓動漫祭は出展サークル数が1000以上、一般参加者を含めると5万人を超える同人イベントであり^[5]、2015年8月29日・30日に開催されたFF26には6万人以上が参加した^[6]。同人誌即売会や企業ブースには台湾全土からだけではなく、日本など国外のサークルや企業も参加する^[1][5]。

日本のアニメや漫画に関連する同人誌やグッズなどが多く、雰囲気も日本のコミックマーケットに似ているとされる^[7]。

毎回、日本から作家や声優、クリエイターなどをスペシャルゲストに迎えてトークショーやサイン会、ミニライブなどのステージイベントが開催される^[1]。FF1には大地丙太郎、木村真一郎、長濱博史、森木靖泰、安原麗子がゲスト出演した^[2]。

目的

元々以下の三点を目的として本企画は作られた^[8]。

• 同人作家や一般参加者、コスプレイヤーたちが楽しめる場の提供
• 大衆のアニメへの視点が肯定的なものへの変容
• 作家たちのコミュニティの成長

FF開拓動漫祭一覧

	開催日[9]	会場	主なゲスト
FF1[2]	2002年10月5日・6日	台北世界貿易中心展覽二館（台北市）	大地丙太郎、長濱博史、木村真一郎、森木靖泰、安原麗子
FF2[10]	2003年7月19日・20日
FF3[11]	2004年1月31日・2月1日	国立台湾大学総合体育館3F	CARNELIAN、ドレン・チェリー
FF4[12]	2004年7月24日・25日		岩崎良明、川上とも子
FF5[13]	2005年2月19日・20日	国立台湾大学総合体育館3F	桃井はるこ
FF6[14]	2005年7月30日・31日	国立台湾大学総合体育館1、3F	田中理恵
FF7[15]	2006年2月4日・5日	国立台湾大学総合体育館3F	影山ヒロノブ、桃井はるこ
FF8[16]	2006年7月29日・30日	国立台湾大学総合体育館1、3F	中原麻衣
FF9[17]	2007年2月24日・25日	国立台湾大学総合体育館3F	真田アサミ、田中理恵
FF10[18]	2007年7月28日・29日		杉田智和
FF11[19]	2008年2月16日・17日		井上喜久子
FF12[20]	2008年7月26日・27日	国立台湾大学総合体育館1、3F	若本規夫、ゆかな
FF13[21]	2009年1月31日・2月1日	国立台湾大学総合体育館1、3F	野中藍
FF14[22]	2009年7月25日・26日		清水愛、小清水亜美
FF15[23]	2010年2月20日・21日	国立台湾大学総合体育館3F	門脇舞以、てぃんくる、土林誠
FF16[24]	2010年7月24日・25日	国立台湾大学総合体育館1、3F	志倉千代丸、鹿野優以、CooRie、加瀬愛奈、梱枝りこ、白石涼子
FF17[25]	2011年2月19日・20日		志倉千代丸、宮田幸季、岸尾だいすけ、竜騎士07、深崎暮人、藤原啓治、杉田智和
FF18[26]	2011年7月30日・31日		志倉千代丸、山本彩乃、長島☆自演乙☆雄一郎、KEI、野中藍
FF19[27]	2012年2月4日・5日		志倉千代丸、いとうかなこ、AiRI、yozuca*、カントク、桑島法子、藤原啓治
FF20[28]	2012年7月28日・29日		田中公平、岸田メル、久川綾、岩男潤子
FF21[29]	2013年2月16日・17日		てぃんくる、POP、倉花千夏、金元寿子
FF22[30]	2013年7月27日・28日		左、天夢森流彩、福圓美里
FF23[31]	2014年2月15日・16日		岩男潤子、藍井エイル、karory、名塚佳織
FF24[32]	2014年7月26日・27日		檜山修之、森千早都、藤村鼓乃美、かみやまねき、前田玲奈
FF25[33]	2015年1月31日・2月1日	花博公園爭豔館（台北市）	井上麻里奈、井上剛、潘めぐみ、きただにひろし、refeia
FF26[34]	2015年8月29日・30日		藤田咲、前田玲奈、なつめえり、濱元隆輔
FF27[3]	2016年1月30日・31日		水瀬いのり、和遥キナ、STARMARIE[35]
FF28[36]	2016年8月27日・28日		新田恵海、えれっと、水瀬いのり、洲崎綾
FF29[37]	2017年2月11日・12日	国立台湾大学総合体育館1F、3F、B1卓球室	三上枝織、スターリーガールズ（安田善巳、佐々木李子）、Syroh
FF30[38]	2017年7月29日・30日 （30日は台風により中止）	花博公園爭豔館、流行館	西明日香、岸田メル、美樹本晴彦
FF30.5[39]	2017年8月26日・27日	台開動漫無限基地（台北市）	岸田メル、美樹本晴彦
FF31[40]	2018年2月10日・11日	国立台湾大学総合体育館1F、3F、B1	小見川千明、大森日雅、佐藤聡美、Tony、左
FF32[41]	2018年7月28日・29日	花博公園爭豔館	鈴木このみ、安元洋貴、ぱん
FF33[42]	2019年2月16日・17日		大原さやか
FF34[43]	2019年7月27日・28日		田中理恵、立羽
FF35[44]	2020年2月1日・2日		無
FF36[45]	2020年8月22日・23日		無
FF37[46]	2021年2月27日・28日		無
FF38[46]	2022年2月12日・13日		無

共催・協賛活動

桃園県のFFTY（2014年）

高雄市のFFK8（2015年）

原創作品交流展→台湾原創嘉年華（Comic Nova）

略称はCN。台湾動漫画推広協会との共催イベント。個人作品限定参加であり、非個人の出版物や二次創作は禁止されている。

CNの初回は国立台湾大学総合体育館B1卓球室で、CN2—CN7は国立台湾師範大学中正堂（師大中正堂）で開催されている ^{[47] [48] [49] [50]}

模型創作祭（Reality Fantasy）

略称はRF。台湾動漫画推広協会との共催。模型がテーマであり、師大中正堂で開催^[51]。

Comic World Fancy

略称はCWF。艾斯泰諾（日本企業SE株式会社の子会社）との共同開催。台北世界貿易センター第二展覧館で2004年5月1日－2日の1度のみ開催^[52]。

高雄動漫展→駁二動漫祭（高雄同人誌創作展）

略称はFFK。高雄市で2008年開始の協賛イベント。高雄FFとも。FFK、FFK2、FFK3までの3階は高雄市政府新聞処主催で高雄巨蛋にて、

FFK4以降は高雄市政府文化局主催で会場は駁二芸術特区（略称は駁二場）。

2012桃園國際動漫大展（中国語版）

略称はFFTY。桃園市で2012年開始の桃園県政府（現桃園市政府）主催の協賛イベントで会場は桃園展演中心（桃園アートセンター（中国語版））。

台中動漫力（中国語版）

略称はFFTC。台中市で2012年開始の台中市政府文化局主催の協賛イベント。初回会場は西屯区の台中市政府新庁舎（中国語版）で、FFTC2は烏日区の大台中国際会展中心（大台中国際エキスポセンター（中国語版））で開催。2016年で終了。

2017台北動漫嘉年華

2017年4月28日 - 30日に台北市政府観光伝播局（中国語版）主催で信義区の臺北市市政大樓（台北市政府庁舎（中国語版））1F大ホールにて開催。

2017台中国際動漫博覧会（Taichung Comic Arts Festival 2017）

2017年8月11日 - 9月24日に台中市政府新聞局主催で南区の台中文化創意産業園区（中国語版）で開催。

共催イベント一覧

	開催日	会場	主なゲスト
動漫高雄、精采樂活 （FFK）	2008年12月27日－28日	高雄巨蛋	聲優：神谷明（mini Live）、TEEZ SONG Party（mini Live）、荒山亮
2009高雄動漫展 （FFK2）	2009年8月29日－30日		歌手：曽威豪（中国語版）、きただにひろし（mini Live）
2010高雄動漫展 （FFK3）[53]	2010年8月14日－15日		声優：福井裕佳梨、神谷明 動画演出：大地丙太郎 漫画家：劉興欽 博士：陳仲偉
2011駁二動漫祭 （FFK4）[54]	2011年12月3日－4日	駁二芸術特区	歌手：桃井はるこ（mini Live）、荒山亮
2012桃園国際動漫大展 （FFTY）[55]	2012年7月13日－8月19日	桃園展演中心[56]
2012台中動漫力 （FFTC）[57]	2012年7月14日－15日	台中市政府新庁舎
2012駁二動漫祭 （FFK5）[58]	2012年11月10日－11日	駁二芸術特区	バンド：angela（mini Live）
2013台中動漫力 （FFTC2）[59]	2013年11月16日－17日	台中国際エキスポセンター
2013駁二動漫祭 （FFK6）[60]	2013年12月21日－22日	駁二芸術特区	バンド：ACG Band Live 作曲家：椎名豪（mini Live） 声優：悠木碧
2014台中動漫力 （FFTC3）[61]	2014年8月16日－17日	台中国際エキスポセンター
2014駁二動漫祭 （FFK7）[62]	2014年11月15日－16日	駁二芸術特区	声優：佐藤聡美、水瀬いのり（mini Live）
2017台北動漫嘉年華[63]	2017年4月28日－30日	台北市政府庁舎

その他

• 2016年1月30日・31日に開催されたFF27には第14代中華民国総統の蔡英文が来場した^[5]。