『Dear my company』(ディア マイ カンパニー)は、2000年にリリースされた来生たかおの20枚目のオリジナルアルバム(CD〈規格品番:UMCK-1004〉)である。
概要 来生たかお の スタジオ・アルバム, リリース ...
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- ※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。
歌手デビュー25周年記念アルバムであり、「シルエット・ロマンス」「セカンド・ラブ」「セーラー服と機関銃」の提供歌手である大橋純子、中森明菜、薬師丸ひろ子を迎え、デュエットを実現させている(薬師丸ひろ子とのデュエット曲名は「夢の途中」)。作詞においても来生姉弟にゆかりのある井上陽水、忌野清志郎、尾崎亜美、永六輔、柚木美祐が参加している。また、糸井重里の参加は実現しなかったが、ブックレットの“Special Thanks”にはその名が明記されている。
どのメロディーに誰が歌詞を付けるかという振り分けはディレクターに任され、収録時間の都合により収録を見送られた楽曲もあったという[1]。来生えつこは弟が用意したメロディーに対し、“それぞれに奥行きや工夫が見られ、駄作はない”と語っている[1]。
ブックレットの冒頭には、歌手デビュー25周年に際しての姉弟それぞれのコメントが記されており、レコーディング風景、愛車、愛犬等の写真も収められている。
編曲者の“矢倉銀”は、来生のペンネームである。
レコーディング・マスタリングにはHDCDが採用されている。
アルバムタイトル
※初出のジャケット表記“Dear my company”以外のもの
- 帯
“ディア マイ カンパニー”
なお、各種ディスコグラフィーによっても表記は片仮名やアルファベットになっている。
帯のコピー
来生えつこ&来生たかおプロデュース 25周年記念アルバム 作詞:井上陽水・忌野清志郎・尾崎亜美・永六輔 他 デュエット・ウィズ:中森明菜・薬師丸ひろ子・大橋純子 ボーナストラック「地上のスピード」シングルヴァージョンを含む新録全13曲収録
- ねがえり(4:53)
- 作詞:忌野清志郎 / 作曲:来生たかお / 編曲:萩田光雄
- 姉弟共々、依頼した作詞の中で最も感銘を受けたという。来生は急逝した忌野について語った折り、“忌野清志郎作品の中でも上位に入る出来”と評している[2]。
- 忌野自身もファンクラブ会員向けの非売品CD『大盤振舞 狂い咲き』(2002年1月1日リリース)でカバーしている。
- 地上のスピード(5:41)
- 作詞:井上陽水 / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
- 井上はコーラスでも参加しており、レコーディング時、旧知の友である来生に、“自らの運転する車の中で気持ち良く聴けるように”との注文を出したと述べている[3] 。 また、アルバム・シングル2つのヴァージョンが存在するのは、井上の提案だったという[4]。
- シルエット・ロマンス Duet with 大橋純子(4:38)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松田真人
- My Cousin(4:50)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:富田素弘
- 1枚目のアルバム『浅い夢』に収録されている「ボートの二人」の続編として構想されたらしい。
- 窓辺から(3:38)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:武沢豊
- セカンド・ラブ Duet with 中森明菜(4:34)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:萩田光雄
- 中森にとって初めてのデュエット企画で、“不安もありましたが私なりに頑張ってみました”と述べている[3] 。来生は、中森の歌に説得力が増していることに驚いたという[5]。なお、編曲は中森に提供した当時のものを基調としておりオリジナル・シングル盤の編曲と同様に萩田光雄が担当している。
- Green Door(5:04)
- 作詞:尾崎亜美 / 作曲:来生たかお / 編曲:安部潤
- 1995年、SHARP「液晶ビューカム」のCFで使用された「陽ざしの風景」(作詞:来生えつこ)のタイトル・歌詞を改変した楽曲。
- 君に嘘をついた(4:45)
- 作詞:柚木美祐 / 作曲:来生たかお / 編曲:板村文
- 時の果実(5:41)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:富田素弘
- 夢の途中 Duet with 薬師丸ひろ子(4:41)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松田真人
- 来生は薬師丸の歌唱を“以前と変わらない天使のような若々しい歌声”と評している[5]。
- Goodbye Day(5:29)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:板村文
- 本アルバムリリースの時点で4回目のセルフカバー。
- 楽曲の詳細は企画アルバム『来生たかお』、オリジナルアルバム『Sparkle』を参照。
- いいのかな…(4:31)
- 作詞:永六輔 / 作曲:来生たかお / 編曲:安部潤
- シンプルを旨とする永の歌詞は分量が少なく、来生は“これだけ?”と思ったと述べており[6]、作曲に際しては、歌詞の一部を何度も繰り返して用いる等の工夫が見られる。なお、この頃の永は既にほとんど表立った作詞家活動をしていなかった。
- 地上のスピード(シングル・ヴァージョン)(5:37)
- 作詞:井上陽水 / 作曲:来生たかお / 編曲:安部潤
- 第36弾オリジナルシングル(2000年10月21日リリース)で、ANB系ドラマ『八丁堀の七人』第2シリーズ(2001年1月18日 - 3月15日)の主題歌として使用された。
- 2曲目同様、井上陽水がコーラスで参加している。
- Keyboards:永田一郎(1,6)、松田真人(2,3,10,12)、富田素弘(4,9)、武沢豊(5)、安部潤(7,13)、板村文(8,11)
- Guitar:吉川忠英(1)、武沢豊(2,5,8,11)、土屋潔(3)、富田素弘(4)、松原正樹(6)、関淳二郎(7)、古川望(10)、松下誠(13)
- Wood Bass:バカボン鈴木(1)
- Electric Bass:美久月千晴(2,3,8,11)、高水健司(6)、宮下智(7,13)
- Drums:山木秀夫(3,9)、島村英二(6)、鈴木達也(13)
- Chorus:井上陽水(2,13)
- Percussion:三沢またろう(3,10)、カルロス菅野(5)、ペッカー(7,13)
- Strings:加藤高志グループ(3)、篠崎正嗣グループ(6,11)、金原千恵子グループ(9)
- Operator:中山信彦(1,6,12)、石川鉄男(2)、梅原篤(3,10)、Nobuo Moriyasu(4,9)、武沢豊(5)、安部潤(7)、板村文(8,11)
- Harmonica:Tatsumi Noritoki(12)
- Sop. Sax:鈴木明夫(7)
- Trumpet:エリック宮城(13)
- Trombone:中川英二郎(13)
- Tenor Sax:竹野昌邦(13)
- Exective Producers:軽部重信(KITTY MME)、本間一泰(Simplex Music)
- Co-Producer:本間一泰
- Directer:井川彰夫(reM)
- Assistant Engineers:A.Yamamoto、Y.Miyasaka、T.Uchikawa(HITOKUCHI-ZAKA)、K.Yoshino、S.Kawai(UNIVERSAL RECORDING)、K.Miyazaki(GREENBIRD)、T.Iyo(WanderStation)、K.Yoshida(Sound City)
- Mastering Engineer:Yasman
- Lyrics Cordinator:宮崎真哉(Because)
- A&R:Masanobu Suezaki(KITTY MME)
- Rublic Relation:Hiroshi Ohara(Universal Music)
- Art Direction & Design:BearGraphics
- Photography:三島浩
- Artwork Cordination:Naoko Iwasaki(Universal Music)
- Special Thanks To Nao Funatsu(CAMP)、Saiki Tsuchida(CRAWL×CRAWL)、Fumiko & Sinsuke Murakami(Office Mel)、Tetsya Nishiyama(RAKU KOBO)、Takashi Kadomura(FAITH)、Osamu Kuramoto(B's CLUB OFFICE)、Toshiyuki Satoh(Babys)、南青山MANDALA、多賀英典、星勝、Katsuya Yasumuri、Yoshihiro Kanda、竹脇隆、渡辺智加、Kazuhito Geni、Kazuhiro Ando、高橋宏幸、高橋良一、Takehiro Kase、糸井重里、Sumiyo Takahashi、Atsue Homma、来生優子
『25th Anniversary Concert Tour 2000 Dear My Company』の小冊子(2000年)
スペシャルライブ&握手会(2000年12月17日)のMC