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L'Arc〜en〜Cielのアルバム ウィキペディアから
『DUNE』(デューン) は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielの1作目のスタジオ・アルバム。1993年4月10日にスペシャルジャケット盤[1]、1993年4月27日に通常盤を発売。発売元はDanger Crue Records。
『DUNE』 | ||||
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L'Arc〜en〜Ciel の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1993年1月28日-2月21日 SAM STUDIO(#1~#10) 1992年1月 STUDIO WINDS(#11,#12) 1993年5月 STUDIO ICC(#13) | |||
ジャンル |
ニュー・ウェーヴ ゴシック・ロック ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Danger Crue Records | |||
プロデュース | 大石征裕 | |||
チャート最高順位 | ||||
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『DUNE』収録のシングル | ||||
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L'Arc〜en〜Ciel アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
L'Arc~en~Ciel「Floods of Tears」-Music Clip- - YouTube L'Arc~en~Ciel「Dune」-Music Clip- - YouTube L'Arc~en~Ciel「As if in a dream」-Music Clip- - YouTube |
L'Arc〜en〜Cielの初となるスタジオ・アルバム。
本作のスペシャルジャケット限定盤には、1992年10月1日に発売されたオムニバスアルバム『Gimmick』に提供した楽曲「VOICE」と、1992年11月25日に発表したインディーズシングル「Floods of tears」の2曲を再構築・再収録したバージョンを含めた9曲が収められている。また、通常盤には、ボーナストラックとして「失われた眺め」が追加収録されており、計10曲が収められている。なお、本作のマスタリングは、山下達郎やスピッツの作品のマスタリング作業に携わった中里正男(ONKIO HAUS)が担当している。
L'Arc〜en〜Cielは1991年2月にtetsuya(当時のアーティスト名義は"tetsu")(Ba.)を中心に、hyde(Vo.)、hiro(Gt.)、pero(Dr.)の4名で結成されたロックバンドで、同年5月30日に大阪のライヴハウス、難波ロケッツでファーストライヴを開催し[1]、本格的にバンドが始動した。なお、このファーストライヴはいわゆる対バン形式であったが、100人以上の動員を記録している。そして、同年9月27日に同所で初のワンマンライヴを行い、300人以上の観客を集めている[1]。こうしてL'Arc〜en〜Cielは、結成して間もなくバンド活動が軌道に乗り始めることとなった。なお、L'Arc〜en〜Cielが結成当初から一定の人気を獲得できていたのは、hyde曰く、hiroが以前組んでいたバンドで名を知られていたことや[2]、tetsuyaの考えたプロモーション・イメージ戦略によるところが大きいという[2]。
その後、L'Arc〜en〜Cielは1992年からインディーズレーベル、Night Gallery Recordsと契約し、アルバムレコーディングを進めていくことになる[3]。しかし、アルバムレコーディングの約1週間前に結成メンバーであるhiroが脱退を表明してしまう[3]。そこで残りのメンバーは、tetsuyaの幼馴染で、昔tetsuyaとByston-Wellというバンドを組んでいた、当時名古屋工業大学で建築学を専攻していた大学生のkenに声をかけ[3][4][5]、急遽ギタリストとして加入してもらい[4][5]、レコーディングを行うことにした[4][5]。そしてhiroは、同年6月12日に行われた難波ロケッツのライヴで正式に脱退することとなり[1]、入れ替わりでkenが正式加入する運びとなった。こうしてアルバムレコーディングが進められたが、メンバーは完成した音源の出来栄えに納得がいかず、アルバムの発売中止を望むようになる[5]。Night Gallery Records契約下でのアルバム制作を振り返り、後年hydeは2012年に発表した自叙伝で「kenが加入して、急遽レコーディングをしてアルバムを作ったんだけど、そのアルバムがすごく納得のいかない物になっちゃって。プロデューサーに従いながらも、おかしいな?って思いながら録音したんだけど、全然納得のいく物が出来なくて、それをtetsuyaがどうしてもイヤだって言って、リリースしなくてもいい方法を考えてもらったんだ[5]」と綴っている。
ただ、アルバム発売中止を求めていたメンバーに対し、レーベルから「メンバーの意向に関わらず、所有している原盤権を行使しアルバムをリリースする[6]」「発売を中止する場合、L'Arc〜en〜Cielがレコーディングに費やした制作費を全額支払うように」と回答があったという。このように交渉が難航していた背景もあり、レコーディング費用の一部を補填するため、1992年11月25日にインディーズシングル「Floods of tears/夜想花」がリリースされることになった[5]。Night Gallery Recordsとの関係が上手くいかなかった背景について、tetsuyaは2022年に、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組にて「同じ価値観、同じ理念を共有していない人とは、会話が成り立たないじゃないですか。共通言語がないから。それだけのことですね[7]」「まあ、どうしてもビジネスなんで、レコーディングするのにはお金かかりますから。お金かけて作ったものを発売して回収しないといけないわけですから。かけた分を回収できないとなるとねぇ、お金出した人からすると、何とか回収したいと思うじゃないですか。だから僕たちが"それは不本意なんで出したくない"って言っても、"いやいや、じゃあお金払ってよ"って話にもなりますし。それだけのことですね。だから、そんな(レコード会社側が)"悪意をもって騙してやろう"っていうことではなかった[7]」と語っている。
Night Gallery Recordsとの協議が難航していた頃、tetsuyaはL'Arc〜en〜Cielに興味を持っていたDanger Crue Recordsの代表である大石征裕(現:マーヴェリック・ディー・シー・グループ代表)との接触を図っていたという[8][6]。そして、この問題をtetsuyaから聞いた大石は、知り合いでもあったNight Gallery Recordsの社長、森田文章(DENDO MARIONETTE)と交渉することにした[9]。そして大石と森田の交渉の結果、「レコーディングにかかった経費をDanger Crue Recordsが負担することで、原盤権をDanger Crue Recordsに譲渡する[9]」ことが決まった。その後、原盤権を手にした大石はL'Arc〜en〜Cielの意を汲み、シングル化が決まり事前予約も終わっていた「Floods of tears」と「夜想花」の2曲を除き、アルバムの音源をすべて廃棄することにしている[9]。結果、Night Gallery Recordsとの契約下で制作されたアルバムは、現在に至るまでリリースされていない"幻のアルバム"となった。そしてインディーズシングル発売の後、L'Arc〜en〜CielはDanger Crue Recordsと改めて契約し、1993年1月28日から本作の制作に取り掛かることとなる。
ちなみにDanger Crue Recordsは、発売中止にしたアルバムの原盤権の他に[9][10]、1992年10月発売のオムニバスアルバム『Gimmick』に収録された「VOICE」[9][10]、そしてインディーズシングルの原盤と出版の権利も取得している[9][10]。
また、本作のレコーディング直前の1992年12月30日には、結成メンバーのpero(Dr.)が脱退することになる[1]。代わりに1993年1月16日付けで、DEAD ENDのローディーを務める他[11]、様々なロックバンドやキャバレーの箱バンド[12]でセッションドラマーとして音楽活動をしていたsakuraが新たに加入している[13]。そのため本作は、L'Arc〜en〜Cielの記念すべき1stアルバムであると同時に、L'Arc〜en〜Cielにsakuraが正式加入してから発表した初の作品となっている。
『DUNE』の録音作業は、1993年1月28日から同年2月21日までの約1ヶ月の間実施されている。また、アルバムレコーディングが終了してから約2ヶ月半後となる1993年5月には、オムニバスアルバム『The Monster Of Shock Age』への提供曲「予感」の録音作業が実施されている。tetsuyaは2004年に受けたインタビューで本作の制作を振り返り「半分ぐらいの曲は、前の事務所のときに一回録ったことがあったんで。当時ドラマーはまだperoでしたけど、そういう曲についてはある程度カタチも見えてた[14]」と述懐している。また、tetsuyaは同インタビューで、1993年当時のインディーズバンドとしては十分な時間と予算をかけてアルバム制作に取り掛かることができたと振り返っている[14]。tetsuyaは同インタビューで「レコーディングにすごい時間をかけられたんですよ、当時のインディーズのバンドとしては。レコーディング・スタジオでアレンジ煮詰める時間が十分あったんで[14]」「時間ていうか予算ですね。予算が許せば時間も許すんで(笑)[14]」と述べている。余談だが、hyde、ken、tetsuyaの3人はこの当時、大阪を拠点にしていたため、本作のレコーディングに取り掛かるにあたり、東京・北品川のウィークリーマンションを借りたという[15]。なお、3人はその後もマンションを転々としており、この当時、中野新橋や江古田、大塚にも住んでいたという[16]。このタイミングで本格的な東京進出をしなかった理由について、tetsuyaは2006年に受けたインタビューで「まだ東京に出ることは考えてなかったです。あくまでもベースになるのは大阪。大阪で生まれたバンドやし。インディーズで1枚出したぐらいで、東京に行くのはどうかなっていうか、そんな考えも全くなかった。東京にきたのは(1993年)10月[17]」と述べている。
なお、本作のレコーディングの前にはsakuraとのセッションが実施されており、これを経て同氏の新加入が決定したという[18]。hydeは本作発売当時のインタビューで、このセッションを振り返り「上手いなぁ、と思いました。変わったドラムを叩く人だな、と。ヘンなことをしてるんだけど(笑)。キッチリした上でやっているという感じの人ですね。でも、最初は"コワイ人かなぁ"と思ったんですけど(笑)[18]」と述べている。また、kenは同インタビューで「僕は、会ったその日からベラベラと話してて(笑)…話しやすい人だと思いました[18]」と述懐している。ちなみに、sakuraに加入してもらおうと考えた決め手に関し、tetsuyaは「個性的なところに賭けどころを見た」と述べている[18]。なお、sakuraはL'Arc〜en〜Cielの印象について「今までは、いろいろなバンドをかけもちしたりして楽しんでいたんで、一つのバンドでやっていくというのは気持ちの切り替えも必要だったし。今までやってきたこととは音楽的にも全然違うから、セッションで合わせた時も、確かにギャップのようなものは感じたんですよ。でも、年齢的にもたいして変わらないし、聴いて来た音楽のルーツにもそう違いはないんじゃないかと。そこから枝分かれしたものが重なって、また面白いものが出来るんじゃないかとも思ったし。その上で"ぜひとも、一緒にやりたい"とふんぎりがつきましたね[18]」と本作発売当時に語っている。
ちなみにtetsuyaは、2006年に音楽雑誌『R&R NewsMaker』で企画されたsakuraとの対談において「sakuraとやってね、思ったのは曲をアレンジする上で、すごくいろいろ勉強になりましたね。アレンジではそこまで考えてなかったとこまで、sakuraは考えてたから。既に[19]」と述べている。また、同対談でsakuraは「なんか俺ね、当時、同世代のバンドに対して、すごい卑下してたところがあったんですよ。お決まりの曲を、お決まりのようにしか出来ない人たちだろうって思ってたのね。でも、その時に、普通に音を出しても、曲になりそうな断片的なフレーズとかセッションが出来てて、すごい感銘を受けた。その時に、あ、こういう人たちもいるんだから、やたらに卑下するもんじゃねえなって思って。(中略)(だからL'Arc〜en〜Cielに)すごい興味あったし。むしろ"入れろ、入れろ"って言った覚えもある(笑)[20]」と当時のセッションを述懐している。
本作のレコーディングは、Night Gallery Recordsとの契約下で"幻のアルバム"を録ったことがあったものの、hyde(Vo.)、ken(Gt.)、tetsuya(当時のアーティスト名義は"tetsu")(Ba.)、sakura(Dr.)の4人としては初の録音作業となっている。そのため、自分自身のプレイや、他のメンバーに対する発見が多くあったという。本作発売当時のインタビューで、hydeは本作のボーカルワークについて「"かいかぶってた自分"と、もう一つ、今回は結構歌い込んでたから、こんなことも出来たのかと思う自分と。二つ発見出来たかな。"もっと活かせる部分"と"直さなくてはいけない部分"が明確になりましたね。今までのレコーディングでは"抜けた部分"を見つけられたことが今までと違いましたね[18]」と述懐している。また、互いのメンバーについてhydeは「レコーディングって音を重ねたり、(各自の演奏や声)1本では出来ないことが出来るから、それまで頭で考えていたことを出せるという部分がありますよね?いざアルバムのレコーディングをやってみて、やっぱりみんなスゴいことを考えてくるなぁと思いました[18]」と語っている。さらにkenは、メンバーについて「"発見"というよりはむしろ"確認"という感じで。"彼は、ああいうことをするだろうな"とか"ああいうことを考えてるだろうな"と普段思ってたことが、実際にレコーディングで表現されて"あぁ、やっぱりそうか"というのが大きかったですね[18]」と述懐している。
本作には、hyde、ken、tetsuyaの3人が単独名義で作曲を担当した楽曲が収められている。なお、今回のレコーディングがsakuraにとって加入して直ぐのアルバム制作だったこともあり、本作にsakura単独で作曲クレジットがついた音源は収録されていないものの、この当時から"メンバー四人四様で楽曲を制作していくスタイル"が確立していたといえる。そのためL'Arc〜en〜Cielは、様々な音楽性にアプローチした色とりどりの楽曲が一枚のアルバムに収録される特異なバンドとして世に出ていくこととなる。今回の楽曲制作を振り返り、hydeは本作発売当時のインタビューで「一つのことを決めて、それに向かってやっていくバンドではないから、全体のテーマがあるとすれば"みんな好きなように"ということです[18]」と述べている。また、tetsuyaは「メンバーみんながそのまま自分を出せば、それがL'Arc〜en〜Cielになるんじゃないかと思ってます[18]」「考えながらやっていくのって、カッコ悪いでしょう?と、俺は思うんです。自然にやって上にいけるのが一番美しいんじゃないか、と。(中略)(結成当初から実施してきたプロモーション戦略や計算は)当時はすべて、自分たちでやっていたからこその"商業的な計算"であって、音楽的な面では計算しながらやっているわけじゃないですから[21]」と同インタビューで語っている。なお、本作の収録曲の歌メロはすべてhydeが手掛けており、作曲者はオケのみを制作し、メンバー全員でアレンジメントを行っている[22]。こういった制作手法は1995年発売の3rdアルバム『heavenly』まで続けられており[22]、作曲者が歌メロまで考えてデモを作るかたちが固まったのは1996年発売の4thアルバム『True』からのこととなっている[22]。
また、本作のプロデューサー及びレコーディング・エンジニアは、Danger Crue Recordsの代表を務める大石征裕が担当している。大石にはレーベルの代表という肩書があるが、元々は44MAGNUMのスタッフ兼エンジニアとして音楽に携わる活動を本格的に開始しており[23][24]、REACTIONが1985年に発表したアルバム『INSANE』を始め[25]、様々な作品でディレクションやエンジニアを務めていた。さらに、本作のレコーディングには、GRAND SLAMやBODYの楽曲制作にも携わっていたキーボーディストの清水賢治も参加している。なお、今回のレコーディングでは、メンバーがライヴで使っていた楽器に加え、ギターテックの高橋"RANDY"和仁が持っていたギターやベース、Danger Crue Recordsが所有するアンプなどが駆使されている[15]。ちなみにken曰く、今回の録音作業で使ったエレキギターは、ほとんどがスタインバーガーだったという[26]。他にも、今回kenはエレキギターだけでなく、アコースティック・ギター(ガット・ギター含む)をふんだんに使用している。そしてtetsuyaは、これまでアイバニーズのSR-1000Sをメインのベースとして使っていたが、今回のレコーディングではワーウィックのベースを借りて録音作業に臨んでいる[27][28]。なお、tetsuyaはレコーディングを終えた後にZONのベースを購入し、それを持ってツアーをまわっている[28]。
ちなみにメンバー曰く、レコーディング前は、1992年6月12日に脱退した結成メンバーのhiroが制作した楽曲もアルバムに入れたいと思っていたという。というのも、L'Arc〜en〜Cielは結成当初から、hiroが作曲した楽曲を多くライヴで演奏していたため、「ライヴで定番になっている曲をアルバムに入れたい」と考えていた。しかし、hiroが脱退後に別のバンドを組んだこともあってか、「自分の曲は収録しないでほしい」との申し出たため、本作への収録は見送られることになった。このことについて、hydeは1996年に発表されたインタビュー本で「実はね、(『DUNE』は)レコーディングが決まってて収録もだいたい決まってて、当然ライヴでやってた曲ばっかりだったんですけど、前のギターのhiroから、"俺の曲使わないでくれ"って言われて[29]」「だから最初のアルバムイメージはもっと攻撃的だったんですよ。「I'm in Pain」とか「No Truth」が入る予定だったから[29]」と語っている。ちなみに本作には、作曲者名義が"L'Arc〜en〜Ciel"になっている楽曲が2曲(「Shutting from the sky」と「追憶の情景」[30])収録されているが、これはhiroが作った原曲をもとにバンド4人で制作し直したものとなっている[30][31]。こういった事情もあり、これまでライヴで演奏してきた楽曲だけで収録曲を構成することが難しくなったため、kenがL'Arc〜en〜Cielに加入する前に制作していた楽曲を急遽本作に収録することとなった[29]。そのため、本作制作前に開催していたライヴでは演奏されていなかった「Taste of love」「Be destined」「As if in a dream」「失われた眺め」が本作に収録されている。kenは、個人的な趣味あるいは、前に組んでいたバンドで自身が作った楽曲が音源化されることになった心境について、「急に決まって、昔の曲をほじくり出してきてっていう感じだったから正直、いいんかな?って思った。俺自身はMTRでしか録ったことがなかったから、それをレコーディング出来るってことがすごく嬉しかったけどね[29]」と述べている。なお、「As if in a dream」は、kenがバンドに加入した直後の1992年の夏頃に原型を作った曲であり[21]、sakuraが加入してから本格的なセッションが始まったことから[32]、本作のために書き下ろされた唯一の曲となっている。
本作の音楽性としては、1980年代のニュー・ウェイヴやポスト・パンクであったり、ゴシック・ロックに影響を受けた楽曲が多く収録されている。メンバーが共通して好んで聴いていたバンドとしては、ザ・キュアー[33]やザ・スミス(もしくはこのバンドに所属していたジョニー・マーが後に参加した、ザ・ザ)、DEAD ENDなどがあり、それらの影響を感じることのできる作品に仕上げられている。tetsuyaはこの時代に最も影響を受けていたバンドについて、2004年に受けたインタビューで「ザ・キュアーの存在がいちばん大きかったかな。ラルクを聴いてザ・キュアーっぽいとは、そんなに思われないだろうけど[14]」と述懐している。また、kenは好きなギタリストとして、HR/HMギタリストの他に、ロバート・スミス(ザ・キュアー)やジョニー・マーの名前をたびたびあげている[34][35]。ロバート・スミスのギターの印象について、kenは2006年に受けたインタビューで「キャンバスにいろんな色を塗るみたいに、ここはアルペジオの音、ここはアコギの音…とか、そうやってテクスチャーを付けていく感じの音楽で、空気感がすごくいいよね。それと、やっぱりアルペジオが素敵[34]」と述べている。なお、本作発売当時に音楽雑誌『ロッキンf』の取材で受けたアンケートにおいて、「影響を受けたミュージシャンは?」や「注目しているミュージシャンは?」という質問があり、hydeはBAKI(GASTUNK)[36]とザ・ミッション[36]、kenはジョニー・マー[36]とザ・ザ[36]、tetsuyaは後藤次利(ex.サディスティック・ミカ・バンド、ex.サディスティックス)[37]とイエロー・マジック・オーケストラ[37]をあげている。他にも本作では、プログレッシブ・ロック的なアプローチも多く見受けられる。なお、音楽ジャーナリストの鹿野淳は、当時日清パワーステーションでL'Arc〜en〜Cielのライヴを観たことがあったといい[38]、2001年に行われたhydeへのインタビューでその時の印象について[38]「プログレバンドみたいなライヴで、ヴォーカリストの人のルックスだけがすごーいポップに見えて[38]」と述懐している。hydeはこの鹿野の印象を受け「あれはどー見てもプログレでしたね。狙ってましたけどね、その何処にもないバンドっていうのはね[38]」とこの頃目指していたバンド像について答えている。こういった音楽性/時代性もあってか、結成当初にtetsuyaは、バンドの詳細を綴った紙資料に"ニュー・ウェーブ・バンド"という紹介文を書いていたことがあったという[39]。この紹介文について、後年tetsuyaは「当時、音楽のジャンルっていうと、ロック、パンク、ニューウェーブくらいしか言葉が思いつかなかったっていうか[39]」と述べている。また、hydeは本作のサウンドイメージについて「フワッと広がって、聴いてて気持ちがいい、吸い込まれていくようなものを目指した[36]」と本作発売当時に示唆しており、kenも同様に「個人的には、カタくぶつかっていくんではなく、柔らかく包み込んでいくような音にしたかった、というのはありました。自分の回りにそういう空気を感じるようなアルバムにしたかった、というのはありますね[18]」と当時語っている。こういったサウンドイメージを表す標語として、<PSYCHOSONIC SHAKE(読み:サイコソニック・シェイク)>というワードがジャケットに印字されている。この言葉はtetsuyaが考えたもので、「精神的に人の心の奥をくすぐるイメージ[40]」を意識して名付けられており、ラルクのサウンドを表す総称として[40]、次作『Tierra』でもピクチャーレーベルにこのワードが印字されることになった。また、この当時はエクスタシーレコード出身のバンドをはじめ、のちにヴィジュアル系アーティストと呼ばれるバンドが台頭していたが、黒を基調とした出で立ちだったこのようなバンドとは正反対の視覚イメージを抱かせるように、特にフロントマンであるhydeはこの頃白い服を着用することが多かった[39]。そのためtetsuya曰く、本作発売当時のL'Arc〜en〜Cielは"白系"と呼ばれることが多かったという。なお、L'Arc〜en〜Cielは一時期、"ヴィジュアル系"のような音楽ジャンルでないレッテルをたびたび貼られたことがあったが、tetsuyaはこの当時から「俺ら、べつにただのロック・バンド、一般的に普通に言うロック・バンドでいいんじゃないかな[39]」と思っていたという。
また、今回のレコーディングではあえてメンバー個々の感性を尊重し[21]、ファーストインプレッションを重視しながら演奏したという。kenは録音作業を振り返り「録りの時に各自が思ったように感性を出して叩き、ベースがそれを聴いて誘発されて弾き、ギターがまたそれに誘発されて弾き、そしてボーカルが乗るのが基本形ですね[21]」と述べている。また、tetsuyaは「派手でも地味でもないベース・ラインを心がけて…その場で思いついたことをやってました[18][21]」と述べている。さらにsakuraは、加入して僅か12日後のアルバムレコーディングということもあり「曲や詞の構想を(作者)に聞いて、自分の頭の中で勝手にイメージを作って、その上で自分を出して…。俺にしてみれば、全曲が新曲ですからね[21]」と今回の作業を述懐している。
なお、L'Arc〜en〜Cielは本作を発表するまで、あえてデモテープを販売しない方針をとり[41]、一度制作したファーストアルバムも「仕上がりに納得できない」という理由でお蔵入りにするなど[5]、「極力納得できるようなかたちで音源をリリースしたい」という意志を貫いていた。そのため、本作が満を持して世に発表した最初のアルバム作品となった。結果として、通常盤を発表した週の売上枚数が反映されたオリコン週間インディーズアルバムチャートで、初登場首位を獲得するに至っている[1]。こうしてL'Arc〜en〜Cielは、本作の発売をもってインディーズシーンでの人気を証明することになり、メジャーレーベルからの大型契約の提示を受け、バンド活動がより大規模になっていくこととなる。ちなみに、L'Arc〜en〜Cielは1993年の夏頃にソニー・ミュージックの社内レーベル、Ki/oon Sony Musicと契約しているが[17]、その際に"7枚のアルバムリリース"と"契約年数無期限"という契約を結んでいる[17]。
本作の出来栄えについて、kenは1996年に発表されたインタビュー本にて「のびのびしてるねぇ、キミ!って感じ[42]」と述べている。また、tetsuyaは2004年に受けた音楽雑誌のインタビューで「今とそんなに変わってないですね。自分たちで"こういう曲があればいいな"と思うものが、世の中にないから自分たちで作ってみた、みたいな[14]」と述懐している。さらに、2006年に受けたインタビューでは「『DUNE』が出るまで、ちゃんとしたものしか世に出してないというか。参加したオムニバスもメジャーから出てるし、すごいそこをこだわってて、"変な形でリリースしたくない"っていうスタイルでやってきたんで、やっと環境も整っていい状態で出せたっというところですごく満足してました[17]」と述懐している。なお、大石は本作の仕上がりについて、2020年に発表した自身の著書で「『DUNE』は私のエンジニア人生において最高の仕上がりになった」と述懐している[43]。余談だが、L'Arc〜en〜Cielのメンバーが敬愛するロックバンド、DEAD ENDにおいてボーカルを務めるMORRIEは、このアルバムでL'Arc〜en〜Cielの存在を認知したという[44]。2013年に行われたhydeとの対談で、MORRIEは「(L'Arc〜en〜Cielを知った)最初は『DUNE』っていうアルバムです。1993年くらいだったと思うんですけど、周りから"これ、DEAD ENDみたいですよ?"といって聴かせてもらったんですけど、あんまりDEAD ENDっぽくは思わなくて。でも彼らが作っていた世界観はけっこう気に入りましたね。その後もチラチラと聴いてましたけど、hydeが独特のいい声をしてるので、僕は好きでしたよ[44]」と当時を述懐している。
アルバムタイトルは、収録曲の全作詞を手掛けたhydeが名付けている。タイトルを『DUNE』にした理由について、hydeは「砂漠って、何もない土地なのに物語がたくさん埋まっているようなイメージが個人的にはあって。このアルバムにはいろんな物語があるから、ふさわしいんじゃないかと思って[21]」と語っている。
なお、"砂漠"は英語で"desert"と訳されるが、hyde曰く、あえて『砂丘』を意味する『DUNE』をアルバムタイトルにしているという。このことについて、hydeは「"SAND(砂)"とか"DESERT(砂漠)"というのはニュアンスが違う[21]」「言葉の響きから、受けるイメージって変わりますよね?(中略)"DESERT"では違うイメージになってしまったと思うんです[45]」と述べている。
ジャケットのアートワークは、スペシャルジャケット限定盤・通常盤ともに、カッツ三宅(STRANGE PARADISE)が手掛けている[46]。なお、2004年4月21日に発表された復刻盤『DUNE 10th Anniversary Edition』では、ジャケットデザインが一新されている[46]。これは1993年当時、メンバーがジャケットデザインに納得していなかったことから[46]、tetsuya監修のもとで制作し直された背景がある[46]。ちなみに、2004年に発表した復刻盤のジャケットデザインは、クリエイティブユニットの生意気(Namaiki)が手掛けている。tetsuyaは、復刻盤を発表したタイミングで受けた音楽誌のインタビューで「(1993年のオリジナル盤を発売した)当時、自分たちの周りのシステムがちゃんとできてなくて、今だったらありえないようなジャケットで出てたりもしたんで(笑)、それもこの機会に変えよう、と[47]」「当時はもう"ジャケットはこれだから"って勝手に決まってたようなところがあって、ほとんど変更できないような状況で。もちろん出した当時から悔いがあったとか、作品として満足してなかったとか、そういうわけじゃないんですけど。いつかいい機会があれば出し直したいってずっと思ってた感じですね[47]」と述べている。
なお、2023年5月30日にリマスタリングアルバム『DUNE (Remastered 2023)』が、スペシャルジャケット限定盤、通常盤、アナログ盤の3形態で発表されているが、これらはそれぞれ1993年発売のスペシャルジャケット限定盤、2004年発売の『DUNE 10th Anniversary Edition』、1993年発売の通常盤のジャケットデザインが採用されている。ちなみに、各種サブスクリプションサービス(定額制音楽配信)で表示されるリマスタリングアルバムのジャケットは、2004年発売の『DUNE 10th Anniversary Edition』のものとなっている。余談だが、リマスタリングアルバム発売から4日後の2023年6月3日には、リリースプロモーションの一環で、公式YouTubeアーティストチャンネルにkenによるアルバム開封動画がアップロードされている。また、2023年10月5日には、音楽雑誌『ロッキンf』で編集を担当していた的場好信と、tetsuyaの対談動画の一部が公式YouTubeアーティストチャンネルにアップされている。なお、このtetsuyaと的場の対談のフルサイズ版は、公式ファンクラブ「LE-CIEL」および「Digital LE-CIEL」の会員限定で配信されている。
L'Arc〜en〜Cielは本作発売の直前となる、1993年3月11日に恵比寿GUILTYでライヴ「SONIC GIG」を開催している[1]。なお、このライヴは、L'Arc〜en〜Cielにsakuraが加入してから初めて開催した公演となっている[42]。また、この公演は本作の1曲目に収められた「Shutting from the sky」から始まり[42]、インディーズシングル「Floods of tears/夜想花」とアルバム『DUNE』の収録曲だけでセットリストが構成されている[42]。したがって、この公演は"新たなL'Arc〜en〜Ciel"の始まりとなるライヴになった[42]。sakuraは1996年に発表されたインタビュー本の中で、この公演を振り返り「"sakura!"っていう歓声に、場内大笑いですわ(笑)。その頃からもう、お笑い約束されてたね[42]」と述べている。また、tetsuyaは「このライヴのチケットって通信販売のみで限定250名。ギルティって僕達みたいなバンドが今まであまり使ってないライヴハウスだったんです。で、最初は場所も伏せて"東京××××"って告知したんですよ。確か僕達みたいなバンドがあまり使ってないとこを探して演ったんですよ[42][48]」と述懐している。なお、この公演の3日後となる同年3月14日には渋谷公会堂で行われたライヴイベント「華麗なる魔性」に出演している。
そして本作の通常盤の発売日となる1993年4月27日にライヴ「SONIC GIG Ⅱ」を開催[13]。1993年5月3日には渋谷公会堂で行われた音楽雑誌『ロッキンf』主催のライヴイベント「Subliminal Vision」に出演している[1]。余談だが、hyde、ken、tetsuyaの3人は、『DUNE』のレコーディングに取り掛かるにあたり、東京・北品川のウィークリーマンションを借りていたが[15]、制作が終わった後は大阪に戻っていた。そのため、東京在住だったsakuraは、前述の渋谷公会堂でのライヴイベントが終わりしばらくして、一時的に3人のいる大阪に住むことにしている[16]。なお、sakura曰く、部屋探し中はtetsuyaが住む家に居候していたという[16]。後年tetsuyaは、この当時を振り返り「普通逆なんですけどね。"俺ら3人が東京に行けよ!"って話なんですけど(笑)。それは、ね!多数決で[16]」「でも、(sakuraは大阪に)よく来たよね。いや、ちょっとすごいなって思ったよ、俺。ちょっと感動した[16]」と述懐している。
1993年6月14日から同年7月3日にかけて、バンド初の全国ツアー「Close by DUNE」を開催している。そして1993年8月1日には、前述のライヴツアーの最終公演として、日清パワーステーションで「Close by DUNE FINAL」を開催している。hydeは初の全国ツアーを振り返り「マネージャー付きのツアーは初めてだから何かやっちゃいけないことが多いんだなあっていう(笑)。それとホテルの部屋が2人1組だったから、いいところもやなところもひっくるめて互いを知るっていうツアーだったような気がするな[48]」と述べている。また、kenは「俺にとってはその時だけじゃなくて今に至るまで、この先もずっとそうだと思うんだけど、ひとつの道しるべ。まぁ、今と比べたら見た目とか全然違ってたと思うんだけど、ツアー全体の雰囲気とかライヴの方向性とかがあの時点でピッ!と定まったような気がする[48]」と述懐している。ちなみに、このツアーでは『DUNE』の収録曲を中心にセットリストが組まれているが、次作『Tierra』に収録されることになる「White Feathers」の原型も披露されている。
なお、1993年6月20日に開催された上記ツアーの市川CLUB GIO公演に、1994年から在籍することになるレコード会社、ソニー・ミュージックの人間が観賞のために訪れていたという[17]。このことについて、tetsuyaは2006年に受けた音楽雑誌のインタビューで「メジャーデビューが'94年の7月で、契約自体は'93年の夏ぐらいには行ったから。確かね、6月20日のCLUB市川。ここにソニーの人が来てますね[17]」と述懐している。
上記ツアーを終え、L'Arc〜en〜Cielは1993年8月23日に渋谷公会堂で行われたライヴイベント「SHOCK AGE '93」[1]、同年10月19日に同所で行われたライヴイベント「Because the Night Vol.1」に出演している[1]。
その後、アルバムタイトルを冠したツアーの締めくくりとして、1993年11月9日から同年12月20日にかけてライヴツアー「FEEL OF DUNE」を開催[1]。このツアーのセットリストには、のちにメジャーデビューシングルに抜擢される「眠りによせて」が組み込まれている。そしてツアーを終えたL'Arc〜en〜Cielは、1994年初頭からメジャーレーベル、Ki/oon Sony Recordsで2ndアルバム『Tierra』の制作に取り掛かることになる[49]。なお、L'Arc〜en〜Cielはアルバム『Tierra』の制作の合間に、1994年4月3日から同年4月15日にかけてライヴツアー「ノスタルジーの予感」を開催しているが、このツアーはL'Arc〜en〜Cielがインディーズの頃に開催した最後のツアーとなっている[49]。
1993年4月10日に特別仕様ジャケットのスペシャルジャケット限定盤(CD)を通信販売のみで10,000枚限定でリリースした。同年4月27日には、10曲目に「失われた眺め」をボーナストラックとして追加した通常盤(CD)がリリースされている。なお、同年10月21日にはアルバム収録曲の「Dune」「Floods of tears」「As if in a dream」の計3曲のミュージック・ビデオを収録したミュージック・クリップ集『TOUCH OF DUNE』が1万本限定でリリースされている。また、2000年4月5日には、通常盤が再発されている。
2004年4月21日にはメジャーデビュー10周年を記念し、本作の復刻盤『DUNE 10th Anniversary Edition』が1形態(CD)で発表されている。この作品には、インディーズシングルとして発表していた「Floods of tears」のperoテイクのバージョンと「夜想花」の他、音楽専科社発行の音楽雑誌『SHOXX』1993年9月号の特典CDとして発表された、オムニバスアルバム『The Monster Of Shock Age』に提供した楽曲「予感」含めた13曲が収録されている。なお、このアルバムのマスタリングは、エレファントカシマシの作品やGRASS VALLEYのアルバム『STYLE』のマスタリング作業に携わった田中三一(Bernie Grundman Mastering)が担当している。
また、2011年6月22日には、スマートフォン向け音楽ダウンロードアプリ、レコチョクにおいてL'Arc〜en〜Cielの楽曲計146曲のダウンロード販売を開始したことに伴い、『DUNE』『DUNE 10th Anniversary Edition』がともに配信された[50]。2012年11月7日には、ソニー・ミュージックエンタテインメントがiTunes Storeに参入したことに伴い、日本においても配信が開始され[51]、これによりほぼ全ての音楽配信サイトにてダウンロード販売が解禁された。
2014年10月22日には、本作を含めたアルバム全12タイトルのハイレゾリューションオーディオ音源が各種音楽サイトで配信された(10th Anniversary Edition盤は配信対象外)。このハイレゾバージョンでは、内田孝弘(FLAIR)によるリマスタリングが行われている。また、2019年12月11日には、Spotify、Apple Musicをはじめとした各種サブスクリプションサービス(定額制音楽配信)にて、この日までに発表したL'Arc〜en〜Cielの全楽曲のストリーミング配信を全世界で一斉解禁している[52]。
2023年5月30日には、『DUNE』発売から30年を記念し、メンバー監修の下でのオリジナルマスターテープを使いリマスタリングしたアルバム『DUNE (Remastered 2023)』が発表されている。この作品では、2022年に発表したアルバムリマスター・ボックス『L'Album Complete Box -Remastered Edition-』と同様に、ランディ・メリル(Sterling Sound)によるリマスタリングが行われている。また、この作品はスペシャルジャケット限定盤(CD)、通常盤(CD)、アナログ盤(2LP)の3形態で販売されている。スペシャルジャケット限定盤は、1993年4月10日に10,000枚限定で通販のみでリリースされたアルバムのデザインを復刻に近い形で再現したアイテムとなっている。現在は入手困難となっているオリジナル盤同様、今回も10,000枚の限定生産となり、1993年当時に特典として付けていたステッカーも復刻し封入されている。こちらは「Official Fan Club LE-CIEL」または「Digital Fan Club LE-CIEL」の会員のみが購入することができる。また、通常盤は、2004年にリリースした『DUNE 10th Anniversary Edition』のジャケットデザインを踏襲したバージョンで、1993年当時(4月27日リリース)の通常盤に「Floods of tears (single version)」「夜想花」「予感」の3曲を加えた全13曲を収録している。さらに、アナログ盤は、LP2枚組の仕様で前述の通常盤と同様に全13曲を収録。ジャケットは1993年4月27日にリリースされたアルバム通常盤のデザインを踏襲し、3,000枚限定で生産される。ジャケットの中面にはスペシャルジャケット限定盤と同様に、メンバーの写真が掲載され、ブックレットは今回のために新たにデザインされた仕様となっている。ちなみにこのリマスタリングアルバムは、フィジカル発売と同日にダウンロード配信およびストリーミング配信が開始されている。
リリース | タイトル | 規格 | マスタリング・エンジニア | 備考 |
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1993年4月10日 | DUNE |
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1993年4月27日 |
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2000年4月5日 |
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2004年4月21日 | DUNE 10th Anniversary Edition | 田中三一 (Bernie Grundman Mastering) |
ジャケットデザインを一新した復刻盤。CDの収録内容は『DUNE』の通常盤に「Floods of tears」「夜想花」「予感」の3曲を追加したバージョンとなっている | |
2011年6月22日 | DUNE | 中里正男 (ONKIO HAUS) | - | |
DUNE 10th Anniversary Edition | 田中三一 (Bernie Grundman Mastering) | |||
2014年10月22日 | DUNE | 内田孝弘(FLAIR) | 1993年発売の通常盤と同様に「失われた眺め」を含めた全10曲収録の作品となっている | |
2019年12月11日 | DUNE | 中里正男 (ONKIO HAUS) | - | |
DUNE 10th Anniversary Edition | 田中三一 (Bernie Grundman Mastering) |
- | ||
2023年5月30日 | DUNE (Remastered 2023) |
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# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Shutting from the sky」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
2. | 「Voice」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
3. | 「Taste of love」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
4. | 「Entichers」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | |
5. | 「Floods of tears」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel | |
6. | 「Dune」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel | |
7. | 「Be destined」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
8. | 「追憶の情景」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
9. | 「As if in a dream」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Shutting from the sky」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
2. | 「Voice」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
3. | 「Taste of love」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
4. | 「Entichers」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | |
5. | 「Floods of tears」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel | |
6. | 「Dune」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel | |
7. | 「Be destined」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
8. | 「追憶の情景」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
9. | 「As if in a dream」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
10. | 「失われた眺め」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Shutting from the sky」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
2. | 「Voice」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
3. | 「Taste of love」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
4. | 「Entichers」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | |
5. | 「Floods of tears」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel | |
6. | 「Dune」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel | |
7. | 「Be destined」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
8. | 「追憶の情景」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
9. | 「As if in a dream」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
10. | 「失われた眺め」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
11. | 「Floods of tears (single version)」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel | |
12. | 「夜想花」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
13. | 「予感」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Shutting from the sky - Remastered 2023」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
2. | 「Voice - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
3. | 「Taste of love - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
4. | 「Entichers - Remastered 2023」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | |
5. | 「Floods of tears - Remastered 2023」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel | |
6. | 「Dune - Remastered 2023」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel | |
7. | 「Be destined - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
8. | 「追憶の情景 - Remastered 2023」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
9. | 「As if in a dream - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Shutting from the sky - Remastered 2023」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
2. | 「Voice - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
3. | 「Taste of love - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
4. | 「Entichers - Remastered 2023」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | |
5. | 「Floods of tears - Remastered 2023」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel | |
6. | 「Dune - Remastered 2023」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel | |
7. | 「Be destined - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
8. | 「追憶の情景 - Remastered 2023」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
9. | 「As if in a dream - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
10. | 「失われた眺め - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
11. | 「Floods of tears (single version) - Remastered 2023」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel | |
12. | 「夜想花 - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
13. | 「予感 - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Shutting from the sky - Remastered 2023」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
2. | 「Voice - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
3. | 「Taste of love - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
4. | 「Entichers - Remastered 2023」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | |
5. | 「Floods of tears - Remastered 2023」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Dune - Remastered 2023」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel | |
2. | 「Be destined - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
3. | 「追憶の情景 - Remastered 2023」 | hyde | L'Arc〜en〜Ciel | L'Arc〜en〜Ciel | |
4. | 「As if in a dream - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
5. | 「失われた眺め - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「Floods of tears (single version) - Remastered 2023」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel | |
2. | 「夜想花 - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「予感 - Remastered 2023」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel | |
合計時間: |
フィジカルアルバムに付属するブックレットより転載。日本語表記が確認出来ない部分に関しては原文ママとする。
DUNE
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DUNE 10th Anniversary Edition
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DUNE (Remastered 2023)
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