また、カップリング曲には、表題曲のコンチェルトバージョン「BLESS -Concerto-」が収められている。さらに前々作「DRINK IT DOWN」以来2作ぶりにパートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELによるL'Arc〜en〜Cielの楽曲のセルフカバーが収録されている。
なお、2009年12月に"tetsu"がアーティスト名義を"tetsuya"(ソロ名義は、大文字表記のTETSUYA)に変更したことに伴い、本作以降のL'Arc〜en〜Cielの作品では、クレジットが"tetsuya"に統一されている。また、P'UNK〜EN〜CIELで使用する名義も「TETSU P'UNK」から「T.E.Z P'UNK(読み:テッツ パンク)」に変更されている。今回tetsuyaがアーティスト名義を変更したのは、2009年11月に不慮の事故で逝去したスタッフ、近藤琢哉(愛称:コメット)の名前から一文字譲り受けたことによるものとなっている[5]。近藤は、数多くのアーティストのライヴやイベントの制作に関わり、L'Arc〜en〜Cielのライヴ制作にも長く携わっていたスタッフであり、亡くなる直前まで2011年に開催するバンド結成20周年ライヴの構想をメンバーと話し合っていたという[6]。tetsuyaは音楽雑誌『CD&DLでーた』2010年2月号のインタビューの中で、名義変更した経緯について「自分にとって本当に大切な人間が亡くなっちゃって、そいつの名前を1文字もらったんです[7]」と述べており、メンバーや事務所の社長、スタッフらに想いを伝えた上で改名したという[7]。また、同誌の他に[7]、tetsuyaが2012年に発表したインタビュー本でも改名の詳細な経緯や想いが語られている[5]。なお、2010年3月に発表されたライヴビデオ『TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜』に収録されたエンドロールには、同氏への追悼メッセージが挿入されている。追悼文を入れた理由について、tetsuyaは「ファンからしたら、関係ないといえば関係ないし、なんで関係ないもの入れてるのって意見もあるのかもしれないけど、やっぱり、僕は忘れたくない。そういう人に支えられてきてるから。何か形にして残したいっていうか。僕が死んでもCDやDVDが残る。でもスタッフの人って、実はそんなに残ってなかったりするから。せっかく一緒に撮った写真とか、映ってるオフショットとかあるなら、少しでも使いたい。形としてこの世に残したいなと思って[8][9]」と語っている。
このミュージック・ビデオは、本作の初回生産限定盤に付属するDVDに初収録されている。また、2019年12月11日には公式YouTubeアーティストチャンネルにおいて、YouTube Music Premium限定で映像の有料公開が開始されている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年5ヶ月後となる2022年5月13日には、同サイトで映像の無料公開が開始されている。
また、この曲のイントロはギターのアルペジオで始まる予定だったが、kenのアイデアにより、サビの一節から始まる構成に変更されている[14]。さらに、アウトロはエレクトリック・ギターのソロでフェードアウトするかたちに変更されている。この曲のギターアプローチについて、kenは「エレキ的要素はほぼなかったと思うんですね、デモの段階から。だからアコギでどんだけ16分を気持ちよく刻んで行くかっていう[15]」「彩りとしてエレキギターを少しずつ入れていきたいなとは思ってたんですけど、曲が素朴な感じですごいすてきなんで、その気持ちを増幅させるようなエレキギターだったらいいけど減っちゃうような音だったら入れたくないなと思ってて。だからエレキギターを入れるところはすごく考えたかもしれない[15]」と述べている。ちなみに今回弾いたアコースティック・ギターは、ギブソン・J-50となっている[16]。なお、ギブソン・J-50はかつて「虹」や「MY HEART DRAWS A DREAM」のレコーディングでも使用されていたモデルである。
また、歌詞の中に<Everything is for today(すべてはきょうの日のために)>というフレーズがあるが、この言葉を歌詞に入れたことについて、hydeは「正直、メダルを取ってほしいのは誰しもが思うことですが、いちばん僕が感動するのは、その場に立っているということ。そこに行き着くまでにもいろんなことがあったと思うんです。だから"すべてはきょうの日のために"、この言葉をどうしても入れたかったんです[19]」と述べている。
余談だが、L'Arc〜en〜Cielは2008年に開催したライヴツアー「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」を終えてから、バンド結成20周年を迎える2011年までライヴ活動を休止していたことから、表題曲は発表から約1年ほどライヴで披露されていなかった。そして、ライヴ活動の休止明けとなる2011年1月1日に開催したニューイヤーライヴ「20th L'Anniversary Starting Live "L'A HAPPY NEW YEAR!"」で、公演のラストナンバーとしてこの曲がライヴ初披露されている。
前作「Dune 2008」(34thシングル「DRINK IT DOWN」c/w)がアイアン・メイデン風にアレンジされたものだったことを踏まえ[21]、アレンジを担当したyukihiroは「今回は"この曲をモトリー・クルーの「ライヴ・ワイヤー」みたいにやろう!"[21]」と考えていたという。こういったイメージもあり、イントロのギターリフからもわかるように、モトリー・クルーのテイストが感じられるアレンジに仕上げられている。ちなみにtetsuyaは、hydeが原曲で歌っていたキーのまま歌っている[7]。