もう一つの表題曲である「SHINE」は、発売の約1年4ヶ月前の2007年4月8日からNHK-BS2衛星アニメ劇場枠で放送されていたテレビアニメ『精霊の守り人』のオープニングテーマに使用されており、長らくリリースが見送られていた音源となっている。ちなみにこの曲のオケは、tetsuya曰く「(シングル発売の)2〜3年前にシングル用に録って、ストックという形で置いてあった[4]」という。なお、この曲は2007年6月から開催したホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」などのツアーで先行披露されている。(詳細は楽曲解説の項目を参照)
ちなみに本作では、2004年発表のシングル「自由への招待」から前作「DRINK IT DOWN」までのシングル作品にカップリングとして収録していたパートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELによるセルフカバー音源の収録は見送られている。tetsuyaは、今回セルフカバー収録しなかったことについて「(P'UNK〜EN〜CIELのカバーは)録ってますよ。出し惜しみです[5]」と述べている。実際、2010年に発表した次作「BLESS」からは、再びP'UNK〜EN〜CIELによるセルフカバーが収録されるようになっている。
リリースプロモーション
シングル発売の約3ヶ月前の2008年5月13日には、読売新聞朝刊およびバンドの公式サイトにおいて、"「NEXUS 4」と「SHINE」を表題曲としたシングルを発売すること"に加え、"世界7都市を巡ったライヴツアー「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」の終了をもって2011年に控える結成20周年記念ライヴまでL'Arc〜en〜Cielとしてのライヴ活動を休止すること"が発表された。この発表の後、L'Arc〜en〜Cielのメンバー4人は、2011年までソロ名義もしくは別バンドでの活動(hyde→ VAMPS、ken→ Ken、tetsuya→ TETSUYA、yukihiro→ acid android)を主軸として動いていくこととなった。ただ、L'Arc〜en〜Cielとしての活動が完全に止まったわけではなく、本作リリース以降も新譜の発表は行われている。
両表題曲のミュージック・ビデオは、2009年2月25日に発表したクリップ集『CHRONICLE 4』にいずれも初収録されている。また、2019年12月11日には公式YouTubeアーティストチャンネルにおいて、YouTube Music Premium限定で映像の有料公開が開始されている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年5ヶ月後となる2022年5月13日には、同サイトで映像の無料公開が開始されている。
作詞を担当したhydeは、デモ音源を聴いた印象について「デジタルな雰囲気があったり、ギターがジグ・ジグ・スパトニックみたいだなと思ったり。その辺から俺の中では近未来(のイメージ)になった[8]」と述べており、hydeはこの曲に対してサイバーパンクのイメージを抱いていたという[8]。このイメージが近未来的なリリックに繋がっており、歌詞には映画『ブレードランナー』の原作となった[7]、フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(Do Androids Dream of Electric Sheep?)』を元ネタとした<迷える僕等は 夢見てるエレクトリックシープ>というフレーズが登場している。ちなみに、タイトルも同作品に登場する、労働のために製造されたレプリカントの名称「ネクサス6型」から取られている[7][8]。また、hyde曰く、タイトルに含まれた数字の「"4"」はバンドメンバーの数を意図して付けたという[8]。
ちなみにこの曲は、2024年2月から開催したライヴツアー「ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND」で披露されているが、ステージ上部に設置されたモニターには演出として、映画『ブレードランナー』を彷彿とさせるネオンサインが登場するなど、映画の世界観を意識したような映像が映し出されている。
優しさと力強さとスケールの大きさ、伸びやかさが共存したポップ・ナンバー[7]。この曲は、2007年に日本全国で開催したホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」において先行披露され、以後のライヴでも頻繁に演奏されていたが、長らくリリースされていなかった楽曲となっている。この曲の原型は、本作発売の2〜3年ほど前からストックとして存在しており[4]、シングルの表題曲にする予定でオケのレコーディングも行っていたという[4]。作曲者であるtetsuyaは「歌はそれ(タイアップ)に合わせて録ったんですけど、…でも、音は…『AWAKE』くらいかなぁ[4]」と述べている。そして、テレビアニメ『精霊の守り人』への楽曲提供の依頼が来たことをきっかけに、この曲にリリックがのせられている。