高知短期大学

廃止された大学 ウィキペディアから

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高知短期大学(こうちたんきだいがく、英語: Kochi Junior College)は、高知県高知市永国寺町にあった日本公立短期大学である。1953年に設置され、2020年に廃止された。略称は短大(たんだい)、高知短大(こうちたんだい)、県立短大(けんりつたんだい)。

概要 高知短期大学, 大学設置/創立 ...
高知短期大学
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高知短期大学正門(高知県立大学永国寺キャンパス正門)
大学設置/創立 1953年
廃止 2020年
学校種別 公立
設置者 高知県公立大学法人
本部所在地 高知県高知市永国寺町5番15号[注釈 1]
学部 社会科学科第二部
研究科 応用社会科学専攻第二部
ウェブサイト http://www.u-kochi.ac.jp/kjc/
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概観

大学全体

学風および特色

  • 高知女子大学(2011年以降は高知県立大学)主催の「勤労青年のための夜間公開講座」を契機として1953年に設置されたという経緯から[注釈 4]、高知女子大学との関係が深く、高知女子大学永国寺キャンパスを共用し、教室や事務室等も共通であった。また、設立の経緯から社会人学生が多く、地域に開かれた短大と謳われていた。修業年限は2年制となっているが、「長期履修制度」(2003年新設[注釈 4])を利用すれば、2年分の授業料で最大4年かけて卒業することができた。「長期履修制度」は、仕事の都合などで学業へ費やす時間の限られる勤労者にとって、利便性の高い制度であった。夜間短大では珍しく、国際交流も盛んであった[6]

教育および研究

  • 高知短期大学は1953年の開学当初からの社会科学系単科短大であるが、「憲法」・「民法」・「商法」・「刑法」・「労働法」・「国際法」・「行政法」・「税法」などの法学系科目、「経済原論」・「マクロ経済学」・「ミクロ経済学」・「経済学史」・「金融論」・「財政学」・「経営学」・「会計学」・「地域経済論」などの経済経営系科目、「政治学」・「地方自治論」・「社会学」・「地域史」・「国際関係論」・「ジェンダー論」・「マスコミ論」などの総合社会系科目の3つの体系からなるカリキュラムが組まれており、社会科学全般に関する専門科目をまんべんなく学ぶことができる。なお、社会科学という名称を用いた学科をもつ短期大学はここだけである。一般教育科目では、「英語」・「フランス語」・「ドイツ語」・「中国語」・「韓国語」といった外国語科目のほか、「哲学」・「心理学」・「文学」などの教養科目があった[6]
  • 3つの体系に共通する専門科目として「高知学」や「消費生活論」といった地域生活に密着したユニークな科目があった。
  • 2年制の社会科学科の上に、1年制の専攻科応用社会科学専攻が設置されている。専攻科では、地域政策モデル、生活法政モデル、経営会計モデルの3つの体系によるカリキュラムが組まれており、「地域政策」や「地方政治論」・「地域財政論」、「不動産法」・「税務会計論」などの、より高度な社会科学系の専門科目や応用科目を少人数ゼミ形式で学ぶことができた[6]

沿革

基礎データ

所在地

当時の交通アクセス

大学周辺

教育および研究

組織

  • 総合情報センター
  • 地域連携センター
  • 教育研究審議会

学科

  • 社会科学科第2部 入学定員120名[注 14]  

専攻科

  • 社会科学専攻 入学定員15名[注 15]

別科

  • なし
取得資格について
教職課程
  • 中学校教諭二種免許状社会)が取得できる課程があった[注 16]。社会科学科卒業後、教職課程を履修する専攻科(修業年限1年制)に進学する必要があった。つまり、本科2年と専攻科1年と合計3年在籍する必要があった[注 17]

研究

  • 『高知短期大学研究叢書』[29]
  • 『文芸研究』[30]
  • 『社会科学論集 : 高知短期大学研究報告』[31]
  • 『高知短期大学学生論集』[32]

学生生活

部活動・クラブ活動・サークル活動

学園祭

  • 高知短期大学の学園祭としては、毎年5月に行われる春の広場と、11月に行われる短大祭とがあった。

スポーツ

  • 四国大学体育大会に参加している。

学生歌

  • 「高知短期大学学生歌」(1958年) 作詞:武藤徐枝 作曲:住友弘一

同窓会組織

  • 同窓組織として高知短期大学学友会がある。

大学関係者

学長

学長以外の大学教職員

  • 外崎光広 - 名誉教授(土佐自由民権運動研究)

OB・OG

施設

キャンパス

  • 本館
  • 講義棟
  • 短大棟
  • 図書館(高知県立大学・高知短期大学総合情報センター)
  • 体育館
  • テニスコート
  • 学生会館
  • 生協食堂および生協ショップ(高知県立大学生活協同組合による運営)
  • 駐車場(自動車通学が可能となっている)
  • 運動場

対外関係

他大学との協定

併設校

社会との関わり

  • ほとんど全ての開講科目が開放されており、科目等履修生制度や聴講学生制度などによって受講することができる。また、主に官公署などの社会人学生を対象として職場からの派遣学生を受け入れる委託生制度や、特定の専門事項の研究に従事することを希望する者を受け入れる研究生制度があった。
  • 高知短期大学は、先述したように高知女子大学で開催された公開講座を契機に設置されたことから、地域社会との交流を目指すために公開講座が随時実施されていた。

卒業後の進路について

就職について

  • 社会科学科II部:在学生の大半は社会人として在職者であるが、就職実績として高知県庁ほか県内外自治体職員、民間企業などがある。開講科目として「キャリアデザイン」・「社会人基礎力養成講座」などが設置されているほか、少人数ゼミでの就職支援などが行われていた。

編入学・進学実績

関連項目

外部リンク

注釈

注釈グループ

  1. 統合先の現在地。
  2. 平成27年度より学生募集停止[1][2]
  3. 出典沿革・組織図”. 高知短期大学. 2021年5月6日閲覧。

補足

  1. 出典[1][2]
  2. 出典[9]4月27日に第1回入学式挙行[7]
  3. うち15
  4. うち女97
  5. うち女114
  6. うち女135
  7. うち女153
  8. うち女169
  9. 出典[18]。うち1回生 男68、女77[19]
  10. うち男169
  11. うち男145
  12. 最終募集となった2014年における体制[25][26]
  13. 右記資料も参照のこと[28]
  14. 1995年度までの本科生が対象となっていた★。

出典

参考文献

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