高原(こうげん、: Plateau)とは、標高が高く、連続した広い平坦面を持つ地形である。

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八ヶ岳西麓に広がる蓼科高原
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布引高原空撮。会津布引山山頂に平坦な高原が広がる。33基の風力発電風車が林立する。(2009年3月)
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那須高原那須岳の南山麓に広がるなだらかな裾野部分。

概要

ボーリグ(H.Baulig)は高原について「周囲から聳えているテーブル状の地形を高原」と定義しており、英語ではtable-land、Tafelland、Plateauなどの単語を当てる[1]。ただし、ボーリグの説明文では標高の数値に関しては述べられていない[1]

一方、日本では「高原」の定義について、1954年(昭和29年)に地理調査所が「平坦な表面をもち、比較的小起伏で、谷の発達があまり顕著でなく、表面にまで相当の居住が営まれている山地をいう。」と定めた[2]

「高原」という言葉は、江戸時代以前にはなかった[3]。「高原」という用語が初めて登場したのは、1911年明治44年)に刊行された島崎藤村の『千曲川のスケッチ』であったが、固有の地域名として「高原」が初めて使用されたのは、軽井沢とされており、明治40年代の絵葉書に「Karuizawa Plateau(軽井沢高原)」の表記が見られる[3]。続いて大正期に「志賀高原」、昭和初期に「蓼科高原」の表記が生まれ、後に「野辺山高原」などそのほかの地域にも冠されていった[3]

高原の利用

標高が高いことから中緯度地帯の高原は夏季でも冷涼であり、高冷地とも呼ばれる。涼しい気候を利用して、レタスキャベツハクサイダイコンなどの野菜抑制栽培が行われる。育つのが遅くなるため、他の地域で生産されたものが出回って少なくなったころに野菜を出荷する。一般に高原野菜と呼ばれる。また、夏季でも冷涼であるため、避暑地としても利用される。また冬にはスキー場となるところも多い。特にリゾート開発された場所は高原リゾートと呼ばれることもある。

高原作物

日本の高原一覧

世界の高原

脚注

関連項目

外部リンク

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