饗庭孝男
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饗庭 孝男(あえば たかお、1930年〈昭和5年〉1月27日 - 2017年〈平成29年〉2月21日[1])は、日本の文芸評論家、フランス文学者。
西欧の文化や風土と、その精神や思想を、時に日本と対比しつつ考察論述した。青山学院大学名誉教授。代表作に『石と光の思想』(1971年)、『幻想の都市』(1992年)、『知の歴史学』(1997年)など[1]。
フランス文学を専門とし、日本や西欧の文化、思想を広く研究。近代日本文学の存在意義を問うた著作も多い。
滋賀県大津市生まれ。父は滋賀県視学。名古屋市在住を経て、湖北の故地饗庭村に移り、1949年(昭和24年)滋賀県立高島高等学校卒業、1953年(昭和28年)、南山大学人文学部卒業、南山大学文学部助手。1959年(昭和34年)青山学院大学文学部専任講師。同助教授、教授を経て、1984年(昭和59年)に定年退任し、名誉教授となる。同年、甲南女子大学文学部教授。1995年(平成7年)、甲南女子大学を退職。1967年(昭和42年)にはフランス政府招聘教授としてパリ大学と国立高等研究院に赴任した。
1966年(昭和41年)、『戦後文学論』を発表し評論家としての地位を確立する。この作品中の「反日常性の文学」において近代文学派の「政治と文学」を批判し、戦後文学の存在意義について説いた。
2004年(平成16年)、「新潮」に連載した『故郷の廃家』で第30回滋賀県文化賞を受賞。近江・高島市の文化を自身と饗庭家の歴史と重ね合わせ描いた。本作が最後に著した作品である。
2017年(平成29年)、横浜市の病院[1][2]で亡くなった。
「NHKフランス語講座」、「フランス散策」や日本経済新聞の「名詩の風韻」などに連載を持っていた。「朝日カルチャーセンター」でもヨーロッパの文化・芸術について長年講座を持っていた。
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