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音声合成・デスクトップミュージック (DTM) 用のボーカル音源、およびそのキャラクター ウィキペディアから
鏡音リン・レン(かがみねリン・レン)は、クリプトン・フューチャー・メディアが発売しているバーチャルシンガーソフトウェアとそのキャラクター。「ピアプロキャラクターズ」に属する[1]。ブロンドヘアーが特徴的な14歳の少年少女で、女の子が「鏡音リン」、男の子が「鏡音レン」[1]。
開発元 | クリプトン |
---|---|
最新版 | |
種別 | 音声合成 |
ライセンス | PCL |
公式サイト |
piapro.net 初音ミク公式ブログ 製品一覧 - CFM公式 |
クリプトン社のバーチャルシンガー[1]。同社の初音ミクに続く「キャラクター・ボーカル・シリーズ」第2弾として、ミクの大ヒットを受けて期待される中で発売[2]。後述するように扱いが難しく当初は賛否両論だったが、後にそのポテンシャルの高さ・表現力の幅を示すような投稿作品が多数生まれ人気を呼んだ[2]。
現在ではミク、巡音ルカ、MEIKO、KAITOと共に「ピアプロキャラクターズ」として名を連ねている[3]。
企画開発はクリプトン社の佐々木渉(wat)[4]。
オリジナルCVは声優の下田麻美[1]。女声の鏡音リンと男声の鏡音レンの2つのライブラリを収録しており、下田が一人二役を担当している[1]。声質は初音ミクのハイトーンボイスに対し、思春期の男女の元気な声をイメージして作られた[5]。
ピアプロキャラクターズの公式ポータルサイト「piapro.net」では、以下のような公式設定が公開されている[1]。
リンとレンの関係については、開発段階では双子の姉弟とする構想もあったが[16]、創作の幅を狭めないようにする為に公式設定には採用されていない[5]。発表時に「鏡に映ったもう1つの存在である」とアナウンスされているが[17]、これも設定に採用されておらず、「鏡音」という苗字も「コードネームのようなもの」とされている。
以下の特性はあくまで目安であり実際は非常に広い範囲で歌えるとされている。
◆鏡音リン
パッケージ | ライブラリ | 得意ジャンル | 得意な曲のテンポ | 得意な音域 |
---|---|---|---|---|
『鏡音リン・レン act2』 | Act2 | エレクトロ&ロック系ポップス/歌謡曲-演歌系ポップス | 85-175BPM | F♯3-C♯5 |
『鏡音リン・レン・アペンド』 | POWER | ロック系全般、ポップス、ダンス、演歌 | 65-170BPM | F3-B4 |
WARM | ソフトロック、バラード、ポップス、フォーク | 60-160BPM | F3-B4 | |
SWEET | ボサノバ、フレンチポップ、アンビエント、エレクトロニカ | 55-155BPM | G3-C5 | |
『鏡音リン・レン V4 ENGLISH』 | ENGLISH | - | 55-155BPM | G2-B3 |
『鏡音リン・レン V4X』 | POWER | - | 50-170BPM | F2-E4 |
WARM | - | 50-160BPM | F2-C4 | |
SWEET | - | 55-155BPM | G2-D4 |
◆鏡音レン
パッケージ | ライブラリ | 得意ジャンル | 得意な曲のテンポ | 得意な音域 |
---|---|---|---|---|
『鏡音リン・レン act2』 | Act2 | ダンス&ロック系ポップス/歌謡曲-演歌系ポップス | 70-160BPM | D3-C♯5 |
『鏡音リン・レン・アペンド』 | POWER | ロック系全般、ポップス、ダンス、演歌 | 65-170BPM | A2-D4 |
COLD | ソフトロック、ポップス、フォーク、バラード | 60-160BPM | B2-C4 | |
SERIOUS | ポストロック、サイケ、アンビエント〜ダブ、エレクトロニカ | 55-155BPM | A2-C4 | |
『鏡音リン・レン V4 ENGLISH』 | ENGLISH | - | 55-155BPM | E2-G♯3 |
『鏡音リン・レン V4X』 | POWER | - | 60-170BPM | D2-D4 |
COLD | - | 60-160BPM | E2-C4 | |
SERIOUS | - | 55-155BPM | F2-C4 |
「男女のボーカルを収録するアイデア」は開発の初期段階に一度断念され、女声の鏡音リンのみで開発が進められていたが、初音ミクの爆発的な売れ行きを見たクリプトン社は「得意なジャンルを変えるだけではインパクトに欠ける」と考えて男の子を加えるアイデアを再度採用、鏡音レンが同梱されることになった[16]。
レンの存在はリンの公式発表の際にも明らかにされず、2007年12月3日に[18]サプライズとして発表された[9]。
また、ACT2へのアップデートの際にも2008年5月28日の音楽情報科学研究会での発表[19]に先立ちクリプトンのホームページで従来バージョンの「鏡音リン・レン」の画像がめくれかかっているかのように表示し、アップデートを匂わせるという演出が行われている[20]。
鏡音リン・鏡音レンのキャラクターデザインはイラストレーターのKEIによるもので、クリプトン社のオーダーにより黄色、シンセサイザーEOSの要素を織り込んでいる[5][21]。
名称の由来については、苗字の「鏡音」は「鏡に反射する音」というイメージや「鏡に映ったもうひとりの異性としての自分」という意味から[9]。名前は「リン」は元々マンガ『北斗の拳』の登場人物のリンから着想を得たもので[22]、“鐘”、“鈴”などに置き換えられ「人々を呼ぶ者というイメージ」、「レン」は連なる存在として“連”。名前のラテン文字表記は「RIN」「LEN」で、ヘッドホンの左右を表す「LR」の意味も含められている[9]。
リン・レンともに黄色の髪とエメラルドグリーンの瞳。ヘッドセットの色は初音ミクが黒色であるのに対し白色になっており、リンのほうには頭頂部にあたる部分にリボン風の飾りがある。服装は上衣が白地に黒襟のセーラー服で、リンは袖なしで黄色のリボン、レンは半袖で細身の黄色のネクタイをしている。下衣はレンは黒色、リンは灰色の半ズボンで、レンのほうが丈が長い。リンの左足とレンの右足のブーツにはスピーカーが付いている[23]。リンの左肩には「02」の数字と「Kagamine Rin」の文字が書かれている。レンの肩は服に隠れているが、リンと同様に「02」とキャラクター名が書かれているという[24]。公式イラストの一つでレンが背負っている物はキーボード。
『鏡音リン・レン act2』へのアップデートの際には若干デザインが変更され、リンの肩の数字の下に「ACT2」の文字が加えられたほか、上着の裾や袖のデザインが変更された[23]。『鏡音リン・レン・アペンド』のパッケージではオサムのデザインによる新コスチュームのイラストが用いられている[11]。
鏡音リン・レンのメディア展開は、下記の3種に大別される。
なお、ソーシャル媒体での公式アカウントは初音ミク名義である。
権利元であるクリプトン・フューチャー・メディアのレーベル「KarenT」により、iTunes Store、AmazonMP3、moraなどでリン・レンを用いた楽曲コンテンツが販売されている。
フィギュア、プラモデル、ドール(※初音ミクシリーズ、ピアプロキャラクターズとして展開されたものも記載する)。
タイトル | クリエイター | キャラクター | 初版発売日 | レーベル |
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悪ノ王国 〜Evils Kingdom〜 | mothy_悪ノP feat.鏡音リン、鏡音レン | 全員、他 | 2010年12月22日 | EXIT TUNES |
EXIT TUNES PRESENTS Vocalogemini feat.鏡音リン、鏡音レン[注 1] | オムニバス | ミク、リン、レン、ルカ | 2012年4月4日 | EXIT TUNES |
Rink | Junky×鏡音リン | リン | 2012年12月19日 | EXIT TUNES |
EndlessroLL | ひとしずく×やま△ feat. 鏡音リン、鏡音レン | 全員、他 | 2012年12月19日 | EXIT TUNES |
THE YELLOW TRACKS | ライブP feat. 鏡音リン | リン | 2012年12月19日 | EXIT TUNES |
ハウトゥー世界征服 | Neru feat. 鏡音リン、鏡音レン | リン・レン | 2012年12月19日 | EXIT TUNES |
七つの罪と罰 | mothy_悪ノP feat.鏡音リン、鏡音レン | 全員、他 | 2015年2月25日 | Warner Music Japan |
ミスルトウ〜神々の宿り木〜 | ひとしずく×やま△ feat. 鏡音リン、鏡音レン | 全員、他 | 2015年9月30日 | Warner Music Japan |
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