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『釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束』(つりバカにっしじゅうはち ハマちゃんスーさんせとのやくそく)は、2007年9月8日公開(ロケ地の岡山県内では2007年8月25日から先行公開)の日本映画。釣りバカ日誌シリーズ第20作(レギュラーシリーズ第18作)。スーさんこと鈴木一之助(三國連太郎)が代表取締役会長に就任する。後任の代表取締役社長は堀田常務(鶴田忍)。
本作について監督の朝原は「今回は特に三國さん、スーさんの物語をやりたいと思っていた。」と語っており、「ゲストキャストのエピソードに2人が絡んでいく」というスタイルから、シリーズ当初の「ハマちゃんスーさんコンビの活躍を中心に描く」スタイルへの原点回帰がなされた。
創業以来、始めはごく数人の社員しかいないちっぽけな会社から今や一大ゼネコンへと大きく成長を遂げた鈴木建設を1代で築き上げた社長の鈴木一之助ことスーさん。そんなスーさんは、経営面から一線を退く形でこのたび「会長」に就任した。ところが、自身の会長就任式の場で全社員を前に挨拶の言葉が見つからず頭が真っ白になり、ひとり壇上で立ち尽くしてしまう。そんな窮地を救ったのは、スーさんの釣りの師匠でもあり、鈴木建設のダメ社員でもあるハマちゃんこと伝助だった。伝助は観客席の側からスーさんへの感謝の気持ちを会場全体にぶち曲げ、彼に大きなエールを送ると、社員たちも次々と感謝の言葉を投げかけ、会場全体がたちまち拍手の渦が巻き起こる。その日の夜、スーさんは伝助の自宅を訪ね、伝助と伝助の妻・みち子に言葉が出なくなった悩みを打ち明ける。
就任式から数日後、スーさんが朝の散歩に出掛けたまま行方が分からなくなったと会社に連絡が届き、スーさんの後任として常務から昇進した堀田新社長をはじめとする鈴木建設の重役連中らは大騒ぎとなる。スーさんの妻・久江に「主人を探してほしい」と泣きつかれた伝助は、仮病を使って会社をズル休みすると、僅かな情報を手掛かりに岡山へと向かう。ところが、美しい瀬戸内海の海を眺めていると我慢が出来なくなり、スーさんを探しに来たはずの目的をすっかり忘れ、海岸で釣りを楽しんでしまう。そんな時、伝助はバッタリとスーさんに会ってしまう。その時スーさんは美しい女性と共にしていた。この女性の名は珠恵。スーさんはあの日以来自宅へは戻らず、フラフラと新幹線で岡山へやってきて、亡き親友の墓前へと手を合わせていたところ、珠恵の母・温子に声を掛けられ、温子が大黒を務める寺に身を寄せていたのだった。寺の境内からは一面に広がる美しい海と海岸が望め、まさに絶景であった。ところがそんな美しい海岸に大規模なリゾート計画が持ち上がっていた。珠恵をはじめ、彼女の恋人・昌平や昌平の幼馴染・木村ら町の住民らは、リゾート開発によって美しい自然が壊されてしまう事を懸念し、開発には断固反対。同情した伝助とスーさんであったが、そのリゾート開発の工事を町から請け負っている企業は何と‼自分たちの会社である鈴木建設だったと知り、思わず困惑してしまう伝助とスーさん。住民への説明会があると聞いたスーさんは、説明会に潜り込んで様子を探るよう伝助に依頼する。
後日、変装した伝助は、説明会の場において自分の上司である川島営業部長らを前に、愛する釣りのため、美しい海岸を埋め立ててはならないと、声高らかに開発計画反対を訴えるも、聞き入れてはもらえなかった。この大規模なリゾート開発計画の裏に、ある人物の影を感じ取ったスーさんは、伝助に極秘の指令を出す。
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